関係代名詞 that, which, who, whom 関係副詞 where, when, whyの省略

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

関係代名詞(relative pronoun)、関係副詞(relative adverb)は省略出来る時がありますが、関係副詞の省略はあまりお勧め出来ません。関係副詞の場合は、先行詞の省略の方がむしろ主流ですし、誤った関係副詞の省略をしてしまい、藪をつついて蛇状態になりかねません。とは言っても、ニュースなどの英文には普通、関係代名詞や関係副詞が省略された関係詞(形容詞)節が掲載されているので注意が必要な時が多々あります。

reduced relative clause (縮約関係詞節)と関係代名詞の省略
reduced relative clause (縮約関係詞節)は、The girl who is playing the piano is my niece.の関係詞節のwho isを省略したplaying the pianoのように、関係詞節を短縮した節のことを指します。今回は、which openedを短縮(縮約...

例えば、A witness who is called by the defense is going to testify. (被告側の証人が証言します) この文は2つに分ける場合、A witness is going to testify. と A witness is called by the defense. この2つの文の主語はA witness (証人)であるので関係代名詞whoが使われているわけです。そして、who is のように関係代名詞 + be動詞の組み合わせは省略可能なので、A witness called by the defense is going to testify. と書き換える事ができます。もし、The defense calls a witness. とa witnessが目的語なら、whomが使われ、A witness whom the defense calls is going to testify. ここでもwhomが省略可能で、A witness the defense calls is going to testify. に書き換え可能ですがwhomを省略しなくても問題ないです。

関係代名詞 - as - 擬似関係代名詞 接続詞
前回 as を擬似関係代名詞として紹介したのですが、今回はas を一般的な関係代名詞として紹介すると共に、asは関係代名詞なのか接続詞なのかについても序に調べてみました。as は関係代名詞的な使われ方をする時もある but, than とは一線を画す、一般的な関係代名詞である、that, which の代わりとして違和感なく使うことができます。
スポンサーリンク

関係副詞 where の省略

関係副詞、where, why, when, how は省略出来る時があります。This is where he was born. のように関係副詞が副詞節を導く場合は省略できませんが、This is the place where he was born. のように形容詞節の場合は省略可能です。This is the place he was born. ただ、この例文は非常に特殊なケースです。This is the place in which he was born. のwhichを省略した、This is the place he was born in. は文法的には間違っていません(がネイティブ的には止めた方がいいという意見が圧倒的に多いし、文法的に間違っていると言っているネイティブもいます)。the place という場所を表す先行詞に限り、This is the place that I was born. のようにthatを関係副詞として使うことが出来ます。なので、This is the place (that) I was born. のようなパターンが許されるのです。この場合、whereが省略されたというよりも、thatが省略されたと考えればいいかもしれません。This is the town where I was born. の場合、whereは省略出来ませんし、thatを関係副詞として使うことも出来ません。この場合、This is the town I was born in. と書き換えても全く問題ありません。 この事がthatを関係副詞として使うべきでない理由となっています。多くのネイティブは、where (that)を省略するよりも、先行詞the placeを省略したThis is where I was born. の使用を薦めています。

参考サイトThis is the place ‘that’ he was born
参考サイトrelative clauses
参考サイトOmission of “Where”
参考サイトThis is the place ‘that’ he was born

関係代名詞 関係副詞 - which, that, whereの使い分け
関係代名詞は重要な受験英文法の1つです。例えば、You can see from here the roof of a red building. What is that building? という2つの文を関係代名詞を使って一つにまとめるという問題があった場合、まず疑問形を残すという事に気付く必要があります。
スポンサーリンク

関係副詞 when, whyの省略

関係副詞(relative adverb) when, whyも省略可能ですが、howはそもそも関係副詞なのか?という疑問があります。確かにググッても関係副詞はwhy, when, whereしか出てこない英語サイトが意外と多いので驚かされます(日本語サイトのほとんどはhowを関係副詞として扱っています)。もちろん、howは関係副詞だと言っているネイティブもいますが(ネイティブだという保証はないのですが)、howは関係副詞ではないと言っているネイティブも少なからずいます。the place where, the time when, the reason whyとは言えても、the way how とは言えない事がその理由しているネイティブもいます(the reason whyを冗長と言っているネイティブもいますが)。とは言っても、This is how I did it.のhowは関係副詞なので、howも関係副詞です。話が脱線しましたが、when, whyもwhere同様、関係副詞のthatで置き換えられる時は省略出来ますが、多くのネイティブは関係副詞を省略するのではなく、先行詞を省略すべきと言っています。I remember the time (when/that) we met. より、I remember when we met. の方がいいみたいです。注意が必要なのは、This is the way I did it.は、howが省略されているのではなく、この場合のthe wayは先行詞ではなく、関係副詞的な働きをしていると考えられています。そもそも、howは先行詞を取らないので、以下のような英文においても、ニュースサイトに絞って検索にかけても、howを用いた例文は出てきません。

is the only way that it can be – 8 件
is the only way in which it can be – 4 件
is the only way it can be – 66 件
is the only way how it can be – 0 件

参考サイトThe peak season is the season that most people go on holiday
参考サイトRelative Adverbs — When, That
参考サイトrelative adverbs

スポンサーリンク

who, whom, which, that の省略

関係代名詞節の制限節に限り、目的語でも関係代名詞を省略できる時があります。The girl (whom/who/that) you hate wants to meet you.この英文の場合は口語ではwhoを使います。whomを使うと嫌味な人間に思われる可能性があるらしいので、thatを使うのが無難であるとも言われていますが、関係代名詞を省略するのが一番無難です。受験英語ではwhomを使わないと✗でしょうけど。

分詞を使って関係代名詞を省略できる時があります。
I like to walk along the river that flows through the city.
I like to walk along the river flowing through the city. (現在分詞)

The information which is given in the handout is irrelevant.
The information given in the handout is irrelevant. (過去分詞)
これは関係代名詞+be動詞+現在分詞・過去分詞の関係代名詞とbe動詞は省略できるのと一緒です。

非制限節でも関係代名詞を省略できる時があります。
My mother, who is an excellent cook, is thinking of opening a restaurant.
My mother, an excellent cook, is thinking of opening a restaurant.
参考サイトRelative Clauses
参考サイトthe girl who/whom I saw
参考サイトRelative clauses in English grammar | TESOL Direct

スポンサーリンク

こぼれ話:that, which の省略の是非

Relative pronouns: Omitting that/which ←このスレッドの質問についての解説です。

What do you think about the following sentence:
The letter you sent me arrived yesterday.
Is it correct?

全てのネイティブが、この例文を正しいと答えた事に対して、OPは、実はこの英文はロングマンのTOEFLの問題で誤りだと答えたら、ネイティブ達は、この英文は正しいと引かず、OPが、ネイティブかどうかも分からないどこの馬の骨か分からない人間の言うことより、ロングマンという権威を信じると、どっちも引かずに延々と水掛け論を繰り広げています。このOPによると、正解は、The letter which you sent me arrived yesterday.らしいのですが、whichでもthatでも構わないし、どっちにしても省略できるというのがネイティブ達の一致した意見になっています。これに対してOPは、ロングマンの以下の説明を引用して引きません。

“an adjective clause can only be reduced if the connector is also a subject.”

「形容詞節(関係詞節)は接続語(この場合はthat/which)が主語の時だけ短縮できる」なので、that/whichが目的語なために省略できないと主張しています。The letter arrived yesterday. You sent me it. that/whichがsentの目的語という意味です。OPは、動詞が関係詞に続く時だけ関係詞が省略できると言い張っていて、The man that lives next to me is friendly. のthatは省略できないと言っているポスターに対して、The man living next to me is friendly. と書き換えられると主張しています。要は、このスレッドのOPは、ただ単に、関係詞の省略と関係詞節の短縮を勘違いしていただけで、もちろん、ネイティブの主張が100%正しいのは言うまでもありません。

The letter which you sent me arrived yesterday.は、The letter sending me arrived yesterday.のように短縮できません。何故なら、このwhichは主格ではなく目的格だからです。OPは、目的格の関係代名詞は短縮できないというのを、省略できないと勘違いして、延々と水掛け論を展開していたのが事の顛末です。

関係代名詞: 擬似関係代名詞 but, than, as
quasi (pseudo) relative pronouns (擬似関係代名詞)は試験英語では必須です。擬似という言葉とは相反して(疑似餌は一見餌のように見えて中身は餌ではない)、一見関係詞とは似ても似つかない英単語なのですが、実際は関係詞のように使われているという、とても不思議な単語です。butやthanを見て関係代名詞とは普通は誰も思わないでしょう。
スポンサーリンク
スポンサーリンク