関係代名詞: 擬似関係代名詞 but, than, as

quasi (pseudo) relative pronouns (擬似関係代名詞)は受験英語では必須みたいです。擬似という言葉とは相反して(疑似餌は一見餌のように見えて中身は餌ではない)、一見関係詞とは似ても似つかない英単語なのですが、実際は関係詞のように使われているという、とても不思議な単語なのです。butやthanを見て関係代名詞とは普通は誰も思わないのではないでしょうか。関係詞は英語学習者にとって、恐らく、最も理解しにくい文法の一つという声をよく耳にします。ネイティブでも関係詞絡みはあまりよく分かっていないような人達をたまにネット上で見かけます。最もその人達が本当にネイティブである保証はどこにもないのですが、立派な英文を書く割には関係詞の説明がお粗末な時がたまーにあります。一部のネイティブ達でさえもあやふやな関係詞ではありますが、受験生なら知らないと致命的になってしまうケースが多々あるので、こと関係詞に関しては納得のいくまで学習する必要があります。この事は、大学、高校受験生だけではなく、英語学習者全般に言えることでもあります。

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関係詞としての but

but が関係詞のように使われる時があります。一見しただけでは、butが関係詞として使われている事に気付き難いかもしれません。例えば、下記のような書き換え問題があったとしましょう。

Every rule has exceptions.
There is no rule [20 answer=”but”] has exceptions.
例外のないルールはない。

thatとやってしまう人がいるかと思います。There is no rule that has no exceptions. なら正解なのですが、上の問題にthatを入れてしまうと、例外があるルールはない。とかなり厳格な嫌な世の中になってしまいます。要は、that~no の役割をする単語を入れればいいわけですが、否定の意味を持つbutを思いつく人は多いかと思います。There is no rule without exceptions. とも書き換えられます。二重否定は受験英語の定番なので、特にこのbutを使った二重否定は様々なパターンで出題されるので、気を付けて勉強した方がいいのではないでしょうか。There is no one but knows ~、というパターンも試験にはよく出題されます。

There is no one but knows it.
There is no one who/that does not know it.
Everybody knows it.
誰でもそれを知っている。

関係詞は必ず先行詞を伴う(先行詞は省略されている時もある)ので、注意が必要です。butが関係詞的な使われ方をする時も当然先行詞が必要です。ただ、butを関係詞的な使い方をする事は避けた方がいいというネイティブもいるので、日本や他のアジア諸国特有の受験英語に特化した文法として覚えておくぐらいがいいのかもしれません。
参考サイトrewrite the sentence

関係詞としての than

擬似関係詞 than がどういう仕組で関係詞のような振る舞いをしているのか、ということは感覚的に非常に理解し難いです。例えば、intervening far more in the economy … than typifies … ← このスレッドでもOPが、擬似関係詞 than のコンセプトがよく分からないと言っていて、文中で主語のように見えるthanがどういう働きをしているのかをネイティブに質問しています。ネイティブ(という保証はないが)はthanは基本的にthanの前の関係代名詞whichが省略されているために、一見主語(関係代名詞)のように見えるだけのような説明をしています。

The essential relationship is of the government intervening more in the economy than (in a manner) which typifies the Anglo-Saxon model.

I have put ‘in a manner’ in brackets, and this can be omitted. When that is omitted, you find than + which. In such a situation which can be omitted. In other words there is a zero relative.

しかし、上述の説明だと、thanがなければ当然whichは省略出来ないので、thanがwhichの代わりに関係代名詞としての役割を担っているのは確かです。こういう事から、thanは擬似関係代名詞と呼ばれているようです。There is more money than is needed. のthanも関係代名詞的な使われ方をしています。There is more money than which is needed. から関係代名詞のwhichが取れたわけですね。

関係詞としての as

Quasi-Relative Pronoun / As ← このスレッドでOPが、as did his life of adventure、 のasが擬似関係詞かどうか尋ねています。このasは接続詞で擬似関係詞ではないというのが、ネイティブの答えです。ただの、as his life of adventure ~、の倒置文で、先行詞が見当たらないので、そもそも関係詞の可能性すらありません。

Ernest Hemingway (1899-1961) was an American author and journalist. His writing style, characterized by simplicity and understatement, influenced modern fiction, as did his life of adventure.

as his life of adventure influenced modern fiction. この文の、influenced modern fiction がdidで置き換えられ、as his life of adventure did. となり、さらに倒置によって動詞が主語の前に置かれた文という事らしいです。実際に as が擬似関係詞として使われている例を見てみましょう。

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上の例文のasは擬似関係代名詞です。先行詞があるので分かり易いかもしれません。suchが無ければthatを使えますが、suchがある場合はasしか使えません。あるネイティブによると、この文型は、Read such books as those that will make you smarter. のthose thatを省略したものらしいです。

参考サイトRead only such books as are worth reading

擬似関係代名詞に関する一考察

面白いのは、quasi (pseudo) relative pronoun (擬似関係代名詞) という言葉を使っているのは、日本人やアジアの英語学習者がほとんど(というか全てかも)で、ネイティブがこの言葉を使っているのをネット上ではまず(というか全く)見かけません。それどころか、何それ?みたいな言い方をするネイティブやそんな物(擬似関係代名詞)は存在しないと言い切るネイティブすらいます。なので、quasi (pseudo) relative pronoun (擬似関係代名詞)などというものがそもそも存在するのか?という疑問も生じてきますが、アジア英語特有の非常に特殊な文法用語という認識を持っておいた方がいいのかもしれません。but, than, as は関係詞的な使われ方をする時があると覚えておいた方が無難とも言えます。ただ、そういう英文を好ましく思っていないネイティブが意外と多いので注意が必要です。文法的に正しければ何をしてもいいわけではない、誰もが理解しやすい、分かり易い英語を使うことが大切だということみたいです。受験英語の弊害はしょうもない文法や文型やイディオムばかり覚えて、肝心の現代風の実用的なビジネスに通用する英語が全く話せない事にあるという人もいます。

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