インテルは人工知能を一過性のブームに過ぎないと見ているらしい

インテルは今回の人工知能ブームを、過去に何度か起こっているブームのようなもので、熱が冷めれば、ブームも過ぎ去ると見ているようです。この見方が凶と出るか吉と出るのかは、現段階では何とも言えないのですが、しかし、インテルはスマホブームを完全に見誤ったという前歴があるだけに、今回もそうならなければいいのですが、果たしてどうなるのでしょうか。ソフトバンクの孫さんなんかは、シンギュラリティと言って、社長続投を決めちゃったらしいので、人工知能の将来に対する見方は、人によってかなり温度差があるような気がします。前回までと決定的に違うのは、技術的に熟成しつつあるのと、グーグル、アップル、アマゾン、IBM、マイクロソフトと言った世界的な名立たる企業が莫大な金額を投資しているだけではなく、アメリカ、中国、ロシアなどが軍事利用を目指して、開発に凌ぎを削っているという特殊な背景も存在しています。中国では将来的にautonomous car (自動運転車、自律走行車)だけが公道を走れるようにすると息巻いているので、今回もインテルはスマホ同様に人工知能ブームを甘く見過ぎているのかもしれません。

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インテル入ってない

Intel Outside as Other Companies Prosper from AI Chips

The world’s leading chip maker missed a huge opportunity in mobile devices. Now the rise of artificial intelligence gives the company another chance to prove itself.

「世界をリードするチップメーカーは携帯機器市場で巨大な機会を喪失しました。今、人工知能ブームがインテルに自身を試す別の機会を提供してくれています。」

スマホブームを見誤って、巨大な機会喪失を経験しているインテルだけに、今度は失敗は許されません。何故なら今度失敗すれば会社が傾く可能性があるからです。人工知能ブームの波に乗り遅れている事を、ブームは一過性のものと簡単に退けてしまうようでは、この先思いやられるような気もします。

Intel is only now introducing its first chip designed specifically for deep learning.

「インテルは今頃になって、深層学習用に特別に設計された最初のチップを紹介しています。」

NVIDIAのGPUに対抗するべく72コアのコプロセッサを開発したようです(Intel、機械学習に特化した72コアのXeon Phiを投入)。

32ノードのXeon Phi 7250を利用したシステムでは、Tesla K20を32基搭載したシステムよりも深層学習のトレーニングにおいて1.38倍速く、128ノードにおいては50倍速くトレーニングを終えたという。

一応尻に火が付き始めたので、急遽付け焼刃的に深層学習用のチップを開発したらしいです。但し、開発用のソフト等は何も付属はしていないようです。インテルがこういうチップを出すと、爆熱CPUペンティアム4(Prescottコア)の悪夢を思い出してしまいます(PrescottコアのPentium 4、従来のP4より熱く性能はほぼ変わらず)。恐らく、インテルは今後もこの分野で、グーグルのTPU(Tensor Processing Unit)やNVIDIAのGPUと、嫌でも対抗して行かざるを得なくなるでしょう。Baidu(百度)の研究者からもインテルは心配されています。この研究者は、インテルは中途半端な気持ちでは、NVIDIAやグーグルには対抗できないと見ています。地デジ特需でこの世の春を謳歌していたシャープがその5年後にどうなったかを見れば、あるいはPSとPS2の成功でこの世の春を謳歌していたソニーがその後どうなったかを見れば、インテルも5年後に、ソニーやシャープと同じ運命を辿っている可能性が無いとは言えません。

Even now, few are willing to count the company out. “The last time I checked, they had $15 billion in the bank, and they are not stupid people,” says Remi El-Ouazzane, Movidius’s CEO. “But at this point at least, we’re not feeling the heat.”

「この期に及んでも、インテルを警戒している人が多いです。”さっき見た時は、インテルは銀行貯金が150億ドル(1.6兆円)ありましたし、また、彼等は愚か者ではないはずです。”とMovidiusのCEOは語り、”とは言っても、現段階では、プレッシャーは感じていません。”」

確かにインテルは潤沢なキャッシュもあるし、愚かでもないので(Prescottコアの件は別として)、人工知能ブームをこのまま黙って見続けているとは思えませんが、スマホでやらかしているだけに、今の時点では何とも言えません。

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