放射線被ばく、CTスキャンによる発がんリスク

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CTスキャンが危険だとはかなり以前から指摘されていますが、その危険性を認知していない医療従事者が多いらしいです。一番の問題は、放射線被ばくによるがん発症の危険性を患者に事前説明しないまま、CTスキャンを安易に行ってしまうことにあるみたいです。福島原発の問題を通して、日本ではCTスキャンの危険性に対する認識が高まったので、それによって安易な検査が減ってくれているといいのですが、こればかりはどうなっているのか分かりません。CTスキャンによる被ばく線量について詳しく載っているサイトがあります。

CT検査など医療被ばくの疑問に答える

 一口にCT検査と言っても撮影場所や目的によってさまざまです。CT検査にはX線が使われます。その放射線の量(「線量」といいます)は、撮影部位(頭部・胸部・腹部・全身など)や撮影手法により異なりますが、1回あたり5-30mSv程度です(表1参照)。胸部X線撮影のように線量が少ない検査(0.06mSv程度)に比べると、X線CT検査の方が線量は多くなりますが、がんリスクという観点からみると、少量の放射線ということになります。

1回あたり5-30mSv程度とサラっと言っていますが、とんでもない数値です。胸部CTスキャンは胸部X線撮影の83~500回分の被ばく線量です。でも発がんリスクが低いので問題にならないレベルだと言い切っています。

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CTスキャンの発癌リスク

Health-care providers do not fully understand cancer risk from CT scans

Computed tomography (CT) scans are an invaluable diagnostic tool in modern medicine, but they do come at a price: exposing patients to potentially dangerous ionizing radiation. Doctors and other healthcare professionals may not be fully aware of a CT scan’s effect on lifetime malignancy risk.

「コンピューター断層撮影は、現代医学においては、非常に有益な診断ツールなのですが、患者を潜在的に危険な電離放射線にさらすという代償が付いてきます。医者や他の医療専門家は、CTスキャンの生涯に渡る悪影響の危険性を十分に認識していないのかもしれません。」

やばいです。医療関係者がCTスキャンのリスクを把握していなければ、そりゃー、事前に癌発症リスクの説明をするわけもありません。困ったものです。もちろん、急を要する検査が必要な場合は仕方ないとして、する必要のない安易なCTスキャンは控えるべきだし、少なくとも患者に危険性を十分説明した上で、同意を取るべきでしょうね。

“The risk of fatal malignancy may be as high as 1 in 1000 for a 10-mSv exposure (approximate dose of an abdomen-pelvis CT). This risk is significant on a population basis, with up to 2% of cancers in the United States population possibly attributable to CT.”

「発がんリスクは、10mSvの被ばく(凡その腹腰部CTの線量)で最高0.1%になるかもしれません。このリスクは、最大でアメリカのがん患者の2%がCTが原因になっている可能性があるので、人口基準だと相当なものになります。」

1回のCTスキャンによる発癌リスクは、10mSvの被ばくで最高1000人中1人程度ですが、人口で考えた場合は相当な人数になってしまいます。カナダだけでも2011年~2012年の間に、440万回のCTスキャンが行われたらしいので、440万人に行われたと仮定した場合、10mSvの被ばくで換算した場合、最高で8800人が癌を発症することになります。30mSvなら発症リスクが3倍に跳ね上がるのかどうかは分かりませんが、とにかくCTスキャンはそれくらい危険ということになります。このニュース記事は最後に、医療関係者は、少しでも放射線量を減らす適切な最適化と手順の構築と、患者に対しては事前にガン発症の危険性を説明する必要があると言っています。そうする事で、安易なCTスキャンを減らせるだけではなく、患者の被ばく放射線量も減らせるようになります。

しかし、実際にCTスキャンを受けていなくても日本人は癌にかかるのも事実です。

1万人が10mSv(およそCT検査1回分に相当)を受けた場合、その中で5人が、その放射線被ばくに起因するがんで死亡すると推計されます。一方、放射 線被ばくを受けなかったとしても、1万人中約3,000人ががんで死亡します。こうしたがんについては、個人ごとで見るとほとんどの場合は何が原因でがん になったかはわかりません。

つまり、CTを受けて癌になる確率よりも、それより遥かに危険な発がん因子があるので、CTを怖がる必要もないことになります。急を要する検査や、精密検査が必要な場合は、当然CTは受けるべきです。発がんリスクは生きていく以上は、何をしても付いて回るということなのかもしれません。

放射線に関する単位は色々あってややこしいので載せておきます。

医療の中の放射線基礎知識 : 放射線部 : 北里大学病院

Bq(ベクレル)
放射性物質の量がどれくらいあるかを表します。
放射性物質が放射線を出す能力をいい、1ベクレルは1秒間に1回の壊変をいいます。(kBq、MBq、GBq)

Gy(グレイ)
吸収されたエネルギーで放射線の量を表します。
吸収線量の単位で、放射線および物質の種類に関係なく、照射物質の単位質量当たり、放射線から与えられたエネルギー量をいい、1グレイは1kg当たり1J(ジュール)与えることを表します。(μGy、mGy、cGy、Gy)

Sv(シーベルト)
人体にどの程度影響を与えるかで放射線の量を表します。
等価線量の単位で、放射線の種類やエネルギーにより人体組織にたいする影響が異なることを考慮した、放射線防護に用いられる線量です。
実効線量の単位としても使われ、各組織・臓器の線量(等価線量)に基づき算定する線量で、個人線量管理ではその人が受ける総合的な影響の度合いを表します。(μSv、mSv、Sv)

被ばくリスクについて詳しくのっています。放射線の被ばくについて

全ての医療検査にリスクは付き物です。なので、CTスキャンだけ特別怖がる必要もないのですが、リスクがあるという事を知っておいても損はないでしょう。健康を維持する上で、検査は欠かせないので、医者が勧める場合は断り難いでしょうし、放射線被ばくについて尋ねて、それでも検査を薦められたら受ければ良いのではないでしょうか。被ばくが気になる人は断る選択肢もありなのかもしれませんが、その場合、がん発症リスクを遥かに超えるリスクがある事を考慮すべきなのかもしれません。個人的には女性は極力CTスキャンは受けない方がいいような気もします。

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