ジリ貧日本、少子高齢化、若年非正規雇用と無業者の激増

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今年は確実に出生数が100万人割れします。今後出生数が増えることは2度とないでしょう。毎年若年人口は減り続けているわけですが、それに反比例して若年使い捨て非正規雇用は増え続けています。今や若年労働者の3割は非正規雇用だそうです。それどころか、15歳~39歳までの無業者が200万人以上いるらしいのです(15歳~59歳の男の無業者は600万人以上という説もあります)。実際は日本はもっととんでもない悲惨な状況になっているかもしれません。他の先進国のように、毎年尋常ではない数の移民や難民を受け入れているわけでもないのに、これはちょっと異常過ぎます。移民(不法移民も含めた)や難民受け入れの経済的負担が一切無いにもかかわらず、借金が他の先進国とは比べ物にならないレベルなのも、何か恐ろしいものを感じざるを得ません。本来なら生活レベルを相当下げなければ生活が成り立たない人間が、借金をしまくって分不相応な生活水準を維持し続ける、こんな事が国家レベルで行われ続けた結果なんだと思います。そのツケを若年層に全て押し付ける一方で、その世代の就業機会を奪い去るという、とんでもないデタラメが罷り通ってしまった事が、この国の本当の不幸だったとも言えます。

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30年で若年非正規雇用が4~5倍増

この30年で15歳~34歳の若年労働人口は大激減しているにもかかわらず、その間、若年非正規雇用率は4~5倍(推定)に跳ね上がっています。これが未婚率の上昇と少子化の原因になっているわけですが、もはや手の打ちようがありません。この問題はもう解決しようがなく、移民を受け入れる以外には、大規模な人口減少は避けられないのですが、今後移民受け入れ問題がどうなるのかは全く分かりません。日本とフランスを比較した面白い記事がありました。

正規雇用9割のフランスと非正規4割の日本は何が違うのか

正規雇用労働者が9割を占め、「同一労働・同一待遇」も保障されるフランスに対し、日本では非正規雇用労働者の割合がついに4割を超え、正規・非正規間の格差問題が深刻化しています。そこで有効な格差是正策を講ずるためには、その背後にある日本人社会の文化特性を考慮する必要があります。今回は日本の「周りに流される」「個人の権利より組織に対する義務」という2つの文化に着目します。

日本の場合は先進国としての概念が著しく欠如しているのが、一番の問題のように指摘する人も存在します。未だに思考が発展途上国のままで、それは人類の道徳的概念が技術の進歩に全く追い付かない事と相通ずるものがあるらしいです。先進国は個人の権利を非常に尊重しますが、途上国においては、一部の特権階級の権利が、それ以外の国民の権利を蹂躙します。日本は特権階級(既得権益者)を保護するためなら何でもするのですが、その他の国民の事は一切意に介しません。バブル崩壊以降は特にそれが顕著になり、その結果としての1000兆円を超える借金、官民格差の絶望的な拡大、世界でも類を見ない超絶格差社会、先進国とは到底思えない子供の貧困率、有り得ない未婚率と出生数、異常な金融緩和で何とか国家としての体を取り繕っているだけの、そんな三流国家に成り下がってしまっているという人達さえいる程です。そういった意見が正しいのかどうかは分かりませんが、何かが確実におかしいから、今の状況に陥ってしまっている事だけは確かなのではないでしょうか。

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65歳以上人口は3342万2000人

財経新聞のこの記事、着実に少子高齢化が進む。65歳以上人口は3342万2000人、構成比26.7%で過去最高、から引用をさせてもらいます。

総務省は6月29日、「2015年国勢調査抽出速報集計結果」を公表した。この年の国勢調査によると、2016年10月1日現在の日本の総人口は1億2711万人だった。5年前の2010調査と比較すると、94万7000人減少したわけだ。総人口を男女別にみると、男性が6182万9000人(総人口の48.6%)、女性が6528 万1000人(同51.4%)となっており、女性の方が345万2000人多い。

15歳未満の人口は、総人口の12.7%にあたる1586万4000人で、国勢調査開始以来、過去最少を記録した。

一方、65歳以上人口は、3342万2000人(構成比26.7%)で過去最高となった。諸外国と比べると、総人口に占める65歳以上人口の割合は、イタリア(22.4%)やドイツ(21.2%)よりも高く、世界でもっとも高い水準だ。

着実にこの国は超絶高齢化、超々少子化に向かっています。絶望的状況であると言えます。労働人口も5年間で295万人減少していて、6000万人割れ目前です。

今回の調査で、就業者全体に占める女性と65歳以上の高齢者の割合が初めて5割を超えたことが分かった。

女性と65歳以上で5割とかよく分からないのですが、無業者の男があまりにも多過ぎるということでしょうか?女性と高齢者が働いて、いい年した若い男や、おっさん達を養っているんでしょうかね。よく分かりません。

何れにしても絶望感しか残らない数字である事には変わりありません。

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男性稼ぎ主モデルの崩壊

働かない(働けない)男が急増しているような嫌なデータが有りましたが、日本もアメリカのように女性が(あるいは65歳以上の高齢者が)breadwinnerになっているのかもしれません。そう考えると女性の半数以上が非正規雇用というのは、あまりにも酷すぎる数字なような気がします。女性と65歳以上で就業者全体の過半数を超えているわけですから、これは非常によろしくない事態だと言えます。15歳から90歳の男で7割近く占めてなければおかしくない?って話で、日本は本当にどうなってしまっているんでしょうか?マジヤバなんてもんじゃありません。これでは超未婚化・超少子化も当たり前ですね。【生きる働く】非正規単身女性 経済的に不安 福岡女子大・野依教授ら調査 「社会的支援が必要」

「かつての『男性稼ぎ主』モデルは崩壊したのに、女性は『家計補助的労働』のままの低い賃金体系で、それを強化する性別役割分業の規範も残っている」と分析。女性の非正規雇用に対し「子育てなどのため自ら希望している」という先入観が社会全体で根強いため、「稼ぎ主」である非正規単身女性の存在そのものが見落とされ、無職者やシングルマザーに比べて社会的支援も乏しいと指摘した。

最近ようやく主夫という言葉が定着してきましたが、まだまだ時代錯誤をしている人間や、時代遅れの旧態然とした固定観念に縛られてしまっている、思考停止した日本人が多過ぎると言われています。異常な金融緩和と借金する事をやめれば、この国の実態が見えるのですが、遅かれ早かれその時は確実に来ます。その時、ほとんどの日本人は、自分達はただ単に国の金融政策と借金によって、手厚く保護されていただけだったんだという事に気付かされるはずです。国の保護からダダ漏れしてしまっている、使い捨て薄給勤労納税者達のおかげで、この国は何とかやっていけているのです。

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