GPIFが日本株の救世主!?日銀じゃないの?

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

GPIFと日銀の買い上げに短期筋が便乗する形で上昇していた日本株も、短期筋(HFと個人投機家)が逃げ出した事で、低迷を続けています。というか、本来の適性株価に戻りつつあります。

円高傾向でもNY株は上昇を続けていたので、円キャリーの巻き戻しではなく、円高なのでアルゴが売り込んでいるだけという説もありますが、何れにしても、日本株だけが低迷を続けてしまっている事に変わりはありません。

円高は日本が圧倒的な世界最大の債権国家なので仕方ありません。日本が海外に保有する巨額の資産を換金して国内に還流すれば、当然超円高になるので、何か危機的状況が発生する度に円高が加速されるのは、そのためなのです。

世界一資金が潤沢なこの国で、貧困が拡大している事は何とも皮肉な話でもあります。金は有り余っていても、下々の国民には行き渡らないでいます。

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GPIFには4兆円の買い余力

巨鯨GPIFが日本株の救世主に、大規模損失で買い余力との皮算用

日本株比率は6月末22%、4兆円強の増額余地とモルガンMUFG証

下値不安を和らげる効果はある-りそな銀・黒瀬氏

だそうです。

世界的な株安や円高に打ちのめされている日本の株式市場。その救世主となり得るのは、株安で巨額の損失を被った年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のようだ。

だそうです。

GPIFの4-6月期の評価損を3.5兆-4兆円程度、6月末の運用資産は厚生労働省が管理する年金特別会計の短期資産も含めて約132兆円と試算する。

評価損はそんなに深刻ではないようです。2015年度の評価損が5兆円程度たったので、合計しても8~9兆円程度の損失で済んでいます。

結論としては、GPIFと日銀が価格操作する事無しに、日本の株式市場は機能しなくなっているという事みたいです。末期的と言えますね。国債市場も完全に機能不全を起こしているしで、限りなく終わりに近づいているような気がしますが、どうなんでしょうか。

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年金資産運用は国是

「低金利と人口減の中で公的年金の持続可能性を向上させるには、長期的な視点でリスクを取った運用をせざるを得ない。金利のない世界では代替案はない」

人口減は出生数激増が大いに期待されていた、団塊Jr世代を氷河期世代にしてしまった自業自得だし、低金利政策にしても、バブル崩壊以降延々と続いているので、どうしょうもありません。問題の根本解決から逃げ続けてきた結果、ジリ貧になって二進も三進も行かなくなってしまっているのが現状です。

年金資金の安全運用が、低金利のせいで不可能になってしまった以上、リスク資産に投資せざるを得なくなってしまったのですが、

「国内債の収益率が最も高い皮肉な状況だが、マイナス利回りの国債には戻れない。デフレ脱却と経済活性化という国の大方針に基づけば、これが正しいと信じるしかない」

国内株安と円高のせいで、国内債券が収益率が最も高かったらしいです。

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日銀追加緩和

日銀の追加緩和が期待されています。市場、追加緩和を期待 長期金利は最低更新

追加緩和の内容については、マイナス金利(年マイナス0.1%)の幅を広げるほかに、現行は年3.3兆円の上場投資信託(ETF)の購入規模拡大などを予想する向きがある。

ETF購入枠拡大と言っても、中央銀行が堂々と株式市場に介入とか、どこの社会主義国家だよという気もしますが、まぁ、そうでもしないと株価が維持できないので仕方ありません。国債市場も実質日銀管理下だし、株式市場もそうなる日は近いのかもしれません。

追加緩和が無かった場合の市場の失望感は今回は半端ないでしょうね。

「7月も見送れば金融政策の限界が強く意識され、さらに円高が進むリスクが大きい」とみる。一段と円高が進めば物価目標達成がさらに遠のく。

ただでさえ異常な金融緩和に追加緩和しろという話が、そもそも無茶苦茶な話で、どこまでドーピングしないとこの国はまともに機能しなくなっているのかという問題が生じています。後は野となれ山となれで、限界まで異常な金融緩和を拡大し続けて、最終的な終わりを先延ばししているようにしか見えません。

日銀が国債を買いまくって1000兆円の借金に蓋をして、日銀とGPIFが買いまくって株式市場を支えている、今の異常な日本に、果たして未来があるのでしょうか?

という話は置いといて、GPIFの買い支えだけではなく、日銀のETF購入枠拡大の可能性もあるので、8月は株価が急騰する可能性も残っています。仕込むなら今なのかもしれませんが、しかし、3度目の失望売りの餌食にもなりたくない人は、日銀の金融政策決定会合を待ってからの方が無難かもしれません。

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