伝統に盲従する前に、その裏に隠された真実を知る

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

社会的な伝統というか習慣というか、そう言った類のものは言い出しっぺが必ずいて、その言い出しっぺの真の狙いを知る必要があるらしいです。企業や学校、果ては一般家庭にも伝統というものが有るわけで、伝統を最初に作り出した人間の意図を汲み取る事が大切です。

例えば、父の日については前回書きましたが、この伝統も、2人の女性の父親への思いが世界中に広めたわけで、そう考えると、改めて父の日に父に感謝する事の大切さを、知ることができるようになるのではないでしょうか。

伝統や慣習を維持することは大切ですが、何でその伝統が始まったのか、その理由を知らなかったら、伝統や慣習を守ろうという気にもならないかもしれません。逆に、その社会的慣習が始まった理由を知って、興醒めしてしまう事も有り得るかもしれません。

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物事の前後関係(裏事情)を知る

Study: How we explain things influences what we think is right

New research focuses on a fundamental human habit: When trying to explain something (why people give roses for Valentine’s Day, for example), we often focus on the traits of the thing itself (roses are pretty) and not its context (advertisers promote roses). In a new study, researchers found that people who tend to focus on “inherent traits” and ignore context also are more likely to assume that the patterns they see around them are good.

「新しい研究は、基本的な人間の習性に焦点を合わせています。何かを説明する時(例えば、何故、人々はバレンタイデーにバラを渡すのか)、我々はしばしば物自身の特徴に重点を置き(バラは綺麗)、それの裏事情(広告主がバラを宣伝している)は無視します。新しい研究の中で、研究者は、固有の特徴を重視し前後関係を無視する傾向にある人々は、彼等が周囲で見かける傾向が良いのは当然だと思い込みやすい事を発見しました。」

日本ならバレンタイデーにチョコを贈りますが、何故チョコを渡すのかと聞かれれば、チョコは美味いからとか、そういう習慣だからとか、チョコがいっぱい売っているからとしか、答えようがないのではないでしょうか。

何故チョコなのか?という裏事情を知る必要があるという事です。誰がバレンタインデーにチョコを贈ろうと言い出したのか?その真意を知らなければ、何故バレンタインデーにチョコなのかという疑問には永久に答えられないし、もし真実を知れば、バレンタインデーにチョコを渡すことが馬鹿らしくなるかもしれません。

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現状維持に満足してしまう

“People have a strong tendency to think the status quo is good, so things that are outside the norm are viewed in a negative light,” she said. “We wanted to understand how that happens. How do people go from what is to what ought to be?”

「人々は現状維持は良い事だと思う傾向が強く、なので、普通ではない物事は否定的に見られてしまい勝ちです。私達は、どうしてこうなるのかを理解したかったのです。どうやって人々はこうであるからこうあるべきへ達するのか?」

現状に満足してしまう事は人間の一番悪い癖でしょうね。そもそも現状に満足していたら人類の文明の進歩も啓蒙もなかったわけで、未だに洞窟の中でサーベルタイガーに怯えながら暮らしていたのではないでしょうか。

現状維持に満足できない人達が、大多数の洞穴生活に満足していた人間達を洞穴から引きずり出して、村社会を形成し、そうやって人類の文明は進歩していったのです。

現状維持に満足している人間達を、その殻から引きずり出すのは大変な作業なのですが、しかしそれ無しには、科学の進歩も人類の未来も存在しなくなってしまうのです。

例えば、どうして、バレンタインデーにはチョコを渡そうから、バレンタインデーにはチョコを渡すべきになってしまったのか、そこに至る経緯を知ることは面白いかもしれません。逆に、バレンタインデーにはチョコを渡すものという既成概念からの脱却は難しいような気がします。何故なら現状維持に満足している人達にとっては、バレンタインデーにチョコを渡す、もらう事は、社会慣習になっているからです。

とは言っても、最近は義理チョコ禁止とかもあるようなので、徐々に忌まわしい慣習から開放されつつあるのかもしれません。ただ、私自身は幼稚園の頃からバレンタインデーにはハート型のチョコ(本命チョコ)を、高校3年に至るまで何十枚ももらい続けていたので、この習慣は非常に好きでしたし、バレンタインデーが非常に楽しみでした。

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真実を知る事で目は開かれる

For example, in one experiment, adults read statements about why paper money is rectangular (“a historical happenstance”) or why people give flowers on Valentine’s Day (“because of effective advertising and marketing by florists”). After reading such statements, participants “were less likely to think that the way things are is good, less likely to think that we should do things exactly the way we’ve been doing them,”

「例えば、1つの実験では、大人は何で紙幣は長方形なのか(歴史上の偶発事態)、あるいは、何でバレンタイデーに花を渡すのか(花屋による効果的な宣伝とマーケティングのおかげ)についての記述を読みました。そのような説明を読んだ後では、参加者は、現状は良い事とは思わなくなり、現状通りに物事をすべきとはあまり思わなくなりました。」

人は、物事の裏事情や前後関係、真実を知る事で、現状維持が良い事とは思わなくなるらしいです。そういった意味からもメディアの役割は非常に大事で、国民に真実を伝える必要があるのです。真実を知った国民は現状維持には満足できなくなり、現状を変えようという気概が生まれるはずです。真実が人を目覚めさせます。

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