心理:過剰な競争心(支配欲)はどこから生まれるのか?

生物全てに固有な特徴の1つにcompetition(競争)がある。survival of the fittest(優勝劣敗)がevolution(進化)におけるnatural selection(自然淘汰)でもあるので、生物間の生存競争というのは当然の事ではあるのですが、人間の競争心はあまりにも異常過ぎます。

二つの世界大戦や、全面核戦争一歩手前だったキューバ危機にしても、根本原因は数人の競争心に過ぎません。産業革命以降の国家間の競争心の激化が、人類の文明を飛躍的に進歩させたのは確かですが、それは結局軍拡競争に過ぎませんでした。

人間誰しも人を支配したいという欲求があります。教師が生徒を、親が子供を(子供が親を)、支配階級が非支配階級を、上司が部下を、友達同士でさえパワーバランスが発生します。人を絶対的に支配する事で、自分が優れているという事を周囲に認めさせたい(認められたい)だけなのですが、猿山のボスと何の変わりもありません。所詮人間は猿でしかない事を、見事なまでに証明してしまっています。猿はどこまで行っても猿でしかありません。

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競合社会で協調はどう生まれるのか?

How cooperation emerges in competing populations

Social behaviour like reaching a consensus is a matter of cooperation. However, individuals in populations often spontaneously compete and only cooperate under certain conditions. These problems are so ubiquitous that physicists have now developed models to understand the underlying logic that drives competition.

「合意に達するのような社会行動は、協調の問題です。しかし、集団の中の個人は、しょっちゅう自発的に張り合い、一定の条件の下でしか協力しません。これらの問題は、物理学者が今現在、競争を駆り立てる潜在的なロジックを理解するためにモデルを構築するほど、遍在しています。」

競争は自然発生的です。個人的な記憶を辿れば、幼稚園においても、やたら競争心の激しい園児もいれば、おっとりしていて、競争とは無縁の園児もいます。協調的な園児もいれば、自己中で我関せずな園児もいます。保母さんが強制的に協調させる事で、やっと協調的になるのですが、それでも態度は協調的とはとても言えません。

4~5歳で既に支配欲があり、クラスを締めようとさえする園児さえいます。そういう過剰な競争心はどこから来るのか?それはもう遺伝や家庭環境の問題としか言えません。生まれつき肉食系の人間と、草食系の人間がいて、肉食系人間は草食系人間を支配下に置くようにできているのかもしれません。というか、そうとしか考えられません。

結局は、人口の3割程度の競争心剥き出しの肉食系人間同士の抗争に、大部分の草食系人間が巻き込まれてしまうという、悲しい構図があるんだと思います。人類の7割が平和に共存共栄したくても、3割の競争心と支配欲がやたら強い肉食系人間がそれを台無しにしてしまっているとも言えます。世の中、強気な声のでかい人間が強いから仕方ありません。

昭和時代は、学校生活においては、協調性がやたらと重視されていましたが、それでもクラスを支配する人間がいて、さらに学年を支配する人間がいて、そして、学校を支配する総番みたいのが存在していて、1種の恐怖政治が学校全体に敷かれていました。今はどうか知りませんが、当時はライバル校とのいざこざが絶えず、大変な時代だったのです。

ハングリー精神が競争心を培うのかもしれませんが、今の先進国の若者には競争心が乏しいと言われています。日本では草食系と言われているように、己の欲望の赴くままにガツガツ食い散らかしていた一昔前の世代とは違い、のんびり草を食んで生きる若者が増えています。たぶん、そういう醜い大人達の姿を見て育って、それを反面教師にしているのかもしれません。

日本企業が国際競争で負け始めているのは、ただ単に価格競争で敗れたのと(円高のせいだけではない)、売れる商品を作れなくなった発想の貧困化が原因です。若年世代間の競争心の低下が原因になっているかもしれません。

Millennials(新世紀世代)が実権を握る頃には、もっと協調的な世界が構築されていると思われ、国際競争から国際協調の新世界が誕生しているはずです。草食系が肉食系を凌駕できるようになれば、人間の世界はもっと住みやすくなるでしょうし、つまらない個人のプライドに大多数の国民が振り回されるような、愚を繰り返さずに済むようになるのではないでしょうか。

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