FRB、年内利上げはあるか?どうなるドル円と株価

年内の米追加利上げの可能性はあるのだろうか?市場は年内利上げはないと織り込んでいるようですが、本当に年内利上げはないのでしょうか?ダウは史上最高値を更新する勢いだし、株価が上昇しているにもかかわらず、債券市場も金利が低下し続けています。

リスク資産が上昇を続ければ、本来ならば、安全資産は下落するはずなのですが、株も債権も同時に上昇を続けているのは何故なのでしょうか?

ブレグジットや欧州金融危機で、米国に投資資金が流入(還流)しているからなのですが、この傾向は欧州銀行危機が落ち着くまで続くかもしれません。欧州不安から円と日本国債も買われているので、資金が安全資産に逃避している事が分かります。

株価が史上最高値を更新し続け、資産バブルの様相を強めたとしても、FRBは利上げを躊躇し続けることが、果たしてできるのでしょうか?今の勢いだと月内にもダウは19000ドルへ達してしまいそうです。あるいは、年内に20000ドル台も射程圏内です。利上げを見送り続ければ、バブルは自発的に弾けるまで膨らみ続けるかもしれません。

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S&P500史上最高値更新

Jobs Bounce Sends Stocks Soaring To Record High As Bond Yields Hit Record Lows

First things first, there is this… (2130.82 record close, 2134.72 record intra high)

「大切な事から先に、S&P500は2130.82が終値ベースで史上最高値、2134.8が日中取り引きの最高値、となっています。」

日経平均株価が4連敗中に、S&P500は終値ベースで史上最高値を更新しかけていました(2,129.9)。日本株は月曜日は高騰するでしょうが、それでもその差は如何ともし難いでしょう。円高・株安は8割の庶民には良いことですが、2割の富裕層(株式保有者)にとっては、株安は好ましくありませんが、円高還元で物価が下がれば、庶民は万々歳です。

個人的にはパソコンが早く安くなって欲しいです。数年買い控えた甲斐がありました。他の輸入品も安くなれば、また買えるようになるので有難いです。

米30年国債史上最低金利更新

30Y Yields closed on the lows today… at an all-time record low…

「30年物金利は今日最低値で引けています、史上最低値で、」

株価が史上最高値更新で長期金利が史上最低値を更新しています。凄いですね。金が余りまくっているんでしょう。有り余った金が安全そうな資産である米国株、米国債、PM(precious metal、貴金属)、日本円、日本国債、社債、欧州債に流れているようです。

金銀も上昇

Gold up for the 6th straight week…longest streak since Aug 2011

Silver up for the 6th straight week…longest streak since April 2011

「金は6週連続上昇、2011年8月以来の長期連勝中、銀は6週連続上昇、2011年4月以来の長期連勝中」

2011年と言えば、東日本大震災、欧州債務危機、米国債格下げ等で混沌とした年だったので、今年は11月に米大統領選が控えていて、トランプ大統領誕生の可能性もあり、年末にかけて、金融市場の激しい動きが予想されています。トランプ氏が次期大統領という事になれば、世界の金融市場がパニックになるのは必至で、円はどこまで上昇するか予想がつきません。

原油価格は下落

Copper’s worst week in 6weeks

Crude’s worst week in 6 months

「銅はここ6週間で最悪の週、原油はここ6ヶ月で最悪の週」

金銀が好調だったのに対し、銅と原油は不調だったようです。特に原油は半年で最悪の週となってしまったようで、原油安でも米株価が上昇するという現象が生じています。

株・債権バブル懸念

アメリカの株・債権のWバブルが懸念されています。今の株価はバブルテリトリーにあると言っている識者もいます(バブルには程遠いと言っている識者もいます)。だた、トランプ大統領誕生と同時に株・債権バブルが弾ける可能性が強く、非常に危険な状況にあると言わざるを得ません。そろそろ市場はトランプ大統領誕生の可能性を織り込み始める必要があるかもしれません。可能性が低いと見ているのでしょうが、考えが甘過ぎます。

Here We Go Again: An August 2007 Redux

Back then, the perma-bulls were out in full force peddling what can be called the “one-off” bromide. That is, evidence of a brewing storm was spun as just a few isolated mistakes that had no bearing on the broad market trends because the “goldilocks” economy was purportedly rock solid.

「当時、パーマブル(株価は永久に上がり続けるという考えを持った人達)は、”ワンオフ”と呼ばれている陳腐な考えを全力で行商に出ていました。すなわち、嵐が起ころうとしている兆候は、ゴルディロックス経済が噂によれば磐石だったので、好調な市況トレンドには何の関係もないただの取るに足りない隔離された誤りとして取り繕われました。」

2007年8月は、その1年後に起こり得る嵐を予感させる兆候があったのですが、株価は永久に上がり続けると主張していた人達は、それを取るに足りないアメリカには無縁のイベントのように過小評価、実際はこの時点で既に危機は始まっていたと信じられています。

The first notable event signaling a possible financial crisis occurred in the United Kingdom on August 9, 2007, when BNP Paribas, citing “a complete evaporation of liquidity”, blocked withdrawals from three hedge funds. The significance of this event was not immediately recognized but soon led to a panic as investors and savers attempted to liquidate assets deposited in highly leveraged financial institutions.

出典:2.2 Financial institutions

今イギリスで起こっていることと同じような事が、2007年8月にも起こったのですが、今と全く同じように、何の問題もないと一蹴されてしまったのです。歴史は繰り返すとはよく言ったもので、既に第二のリーマンモーメントに入っているのかもしれません。

利上げはあるのか?

利上げできるような世界情勢ではないのですが、アメリカ一国の事だけを考えれば、9月に利上げがあるかもしれません。恐らく、この利上げが世界の金融市場を壊したと来年言われる事になるのかもしれませんが、何れにしても、株式市場が過熱して、不動産市場にも飛び火すれば、既に高騰を続けている家賃の上昇圧力になり、FRBは嫌でも金利を上げざるを得なくなるかもしれません。市場を壊すとしたら、FRBではなく、資産バブルを作り出した無責任な投資家達という事になります。利上げで世界の金融市場が大混乱すれば、当然円高・株安になるのですが、利上げしようがしまいが、円高・株安のトレンドは9月以降、11月の米大統領選挙が近付くにつれ、本格化するかもしれません。今月末に日銀が追加緩和をすれば8月は円安・株高にトレンド転換するかもしれませんが、9月以降もそのトレンドが続くとは到底思えません。

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