日本の熊が人間を怖がらなくなってきている!?

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

今年に入って冬眠から目覚めた熊の目撃情報が急増しているそうです。先月長野県へ旅行に行った時はクマは目撃しませんでしたが、クマに注意の看板はいくつか見かけました。クマが出そうな場所にある売店では、たいてい熊よけの鈴が売っていますが、最近のくまは鈴を怖がらないみたいです。というか、人間を怖がらなくなっているという衝撃的な報告までされています。

クマは人の気配を感じただけで逃げ出すと言われていて、鈴やラジオが熊よけになるのは、人が近くにいる事を、音によってクマに知らせる事で、クマを近付けなくするためです。ところが、最近のクマは人間の気配を感じても逃げ出さないようなのです。

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クマが人間を補食!

Bears in Japan may be turning into man-eaters, experts warn

Animal experts warn that bears in Japan have become accustomed to such sounds as radios and the ringing of bells used by humans to frighten them away and now may instead be attracted by the sounds as a marker of human prey.

「動物専門家は、日本に生息するクマが、熊よけ目的で人によって使われているラジオや鈴の共鳴音のような音に慣れてきていて、今はそれどころか、人間補食のマーカーとして、その音によって引き寄せられているかもしれないと警告しています。」

何と!熊よけとして使われている音が、すっかりクマの餌と化してしまった人間の居場所をクマに知らせることになってしまっているようです。何とも皮肉な話です。そもそも何故このような悲惨な状況になってしまったんでしょうか?

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パブロフの犬現象

Normally, bears in nature are afraid of humans. But the experts said that some have become man-eaters and tend to regard humans as prey.

「普通は、自然の中のクマは人を恐れます。しかし、専門家達は、一部が人喰いになり、人間を餌と見なす傾向があると語った。」

クマは人を恐れると聞いていましたが、一部のクマは人を餌を考えるようになってしまったようです。何故そのような事態になってしまったのでしょうか?

“I have recently heard that bears may even be attracted by the sounds of radios. They may have learned to associate the sounds with the presence of bento boxes or drinks around humans.”

「最近クマがラジオの音に惹き付けられさえするかもしれない事を聞きました。クマ達は、ラジオの音と弁当箱か人の周りにある飲み物の存在とを結び付けることを学んだのかもしれません。」

ラジオの音がする所に餌があると刷り込まれて、パブロフの犬のように、その音を聞くと条件反射で、音の方向へ引き寄せられてしまうようです。ラジオの音=餌の場所、という公式がクマ達の間で出来上がってしまい、さらに一部のクマ達の間で、ラジオの音=人間(餌)という公式が成り立ってしまったみたいです。何とも痛ましい話です。

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クマが人を怖がらなくなった理由

Because bears in Japan do not have natural enemies, they are not wary of other animals. Experts believe one reason bears are less wary of humans is that bear hunting has declined in recent years.

「日本にいるクマは天敵を持たないので、他の動物を警戒しません。専門家達は、熊が人を警戒しなくなった1つの理由が、熊狩りが近年減少しているからだと考えています。」

熊猟が減ったことで、熊の人間に対する恐怖心や警戒心が薄らいでしまっているようです。人間の恐ろしさを改めて教え込まないとダメなのかもしれませんが、しかし、鳥獣保護、動物愛護の観点からもそれは許されないことでもあります。

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餌の木の実不足

A shortage of beech nuts will mean more bears will be attracted to village forests in search of agricultural harvests. If this happens, higher levels of alert will be necessary.

「ブナの木の実不足は、もっと多くの熊が農作物を探し求めて村の森林に惹き寄せられるだろう事を意味しています。そうなれば、より高い水準の警戒が必要になるでしょう。」

熊の餌であるブナの木の実が、今秋は東北地方で不足すると予想されているので、今後さらなる熊が、人里近くへ餌探しに行くことが予測可能です。人間と熊の共存共栄の道を模索するのが一番なような気がします。

環境破壊が一番の問題なような気がします。アメリカでは温暖化が原因で動物が凶暴化していると言っている人達もいますが、森林伐採(杉植林)、道路建設、ダム建設などで、熊の生息地域の環境を乱し、それがクマと人間の生活空間のバランスを崩しているのかもしれません。

クマは確かに怖いです。森林浴で森の中を散歩している時でも、いつクマと遭遇するか分からないので、結構緊張しながら歩いていました。クマ注意の看板を見ると、さすがにそれ以上先には進む気にはなりませんが、それでも平気で突き進んで行く猛者達も多いです。熊が出没する所へは入り込まないことが、熊と人間の安全を保障するのではないでしょうか。

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熊と遭遇してしまったら

Even though people need to be brave to use the spray, which must be used from 4m or 5m away, officials of the foundation said it has been highly effective in driving bears away.

「4~5メートルの距離から使用しなければならないので、スプレーを使う勇気が必要にはなるのですが、基金の関係者は、唐辛子スプレーは熊撃退に絶大な効果があると語った。」

熊が出没する場所へどうしても行きたい場合は、唐辛子スプレー(催涙スプレー)を携行するといいみたいです。スプレー缶が通販で8000~10000円ぐらいで売られているので、命には変えられないので、多少高くても絶対に持って行くべきでしょう。そもそも熊が出没するような所へは行くべきではないのですが、行く以上はそれ相応の準備をする必要があります。

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