酷暑の環境下では高齢者に扇風機は逆効果!?

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

日本人の8割の一般庶民(1億人)にとっては、暑いからといって無闇に冷房などは使えません。電気代が異常に馬鹿高い国なだけに、冷房がいくら省エネになったとは言え、生活必需品と食品の値上がりが激しい昨今、夏の暑さは庶民には、肉体的にも経済的にも、大変厳しいものになっています。グルメではない庶民にとって、日本は本当に住み難い国ですが、グルメにとっては世界でも類を見ない非常に住みやすい国になっています。

世界の常識は、安い不味いサービス最悪ですが、日本の場合、安いそこそこ美味いサービスもそこそこ良いなので、外食にしても宿にしても、本当に快適であるのは確かです。グルメで温泉好きな人間には、これほど好環境な国は他にないでしょう。

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お年寄りに扇風機はNG?

Electric fans may exacerbate heat issues for seniors, study finds

Using electric fans to relieve high levels of heat and humidity may, surprisingly, have the opposite effect for seniors,

「汗ばむような暑さとひどい湿気を和らげるために扇風機を使うことは、意外にも、高齢者にとっては逆効果になってしまうかもしれません。」

まじかよ!って感じです。扇風機が無かった方がやばそうなんですけど。

The heart rate and internal temperature of seniors exposed to 107 degree Fahrenheit temperatures and increasing humidity levels climbed even higher when they tried to cool off with fans – instead of falling as expected, according to study findings reported in JAMA.

JAMAで公表された研究結果によると、華氏107度(摂氏約42度)の温度と次第に高まる湿度水準にさらされている高齢者の心拍数と内部温度は、扇風機を使って身体を冷却しようと試みた時、予想通り下がるどころではなく、さらに上昇してしまいました。」

42度と高湿度環境に高齢者をさらすとかあり得ないでしょう。と思えてしまうのですが、アメリカの貧しい所だと、冷房設備が整っていない部屋もあり、さらに治安が悪くて窓も開けられないらしく、それこそ部屋の中は灼熱地獄なのかもしれません。身体が不自由でどこかに涼みに行けない場合、最悪な事態を招いていしまう可能性すらあります。

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疲労蓄積効果

“Although differences were small, the cumulative effect could become clinically important during prolonged heat exposure, such as during extreme heat waves,”

「違いは小さいのですが、蓄積効果が、例えば猛烈な熱波の間などの長期に渡って熱にさらされる期間、臨床的に重要になってきます。」

日本でも猛暑が続くと体力が徐々に奪われて熱への耐性が確かに無くなっていきます。アメリカの異常な熱波にさらされ続けたらかなりやばいです。夏バテも、暑さの疲れが蓄積されていき、それでバテるので、披露蓄積効果は大きいのかもしれません。

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高齢者を使って実験

Researchers studied the physiological responses of a small group of elderly patients in a high-heat, high-humidity environment. Participants between the ages of 60 and 80 were observed for approximately two hours in a room with the temperature set at a sweltering 107 degrees Fahrenheit and a humidity level that was gradually increased from 30 percent to 70 percent. Not surprisingly, both heart rate and internal body temperature rose as the humidity level in the room rose.

「研究者は、高温・高湿度環境での高齢患者の小集団の生理反応を研究しました。60~80歳の患者達は、うだるような摂氏約42度で30%から70%へ徐々に上昇する湿度水準の部屋の中で約2時間観察されました。予想通り、心拍数と内部温度(体内温度)は、部屋の中の湿度水準が上がるに連れて、上昇していきました。」

身体の悪いお年寄りをそんな環境下にさらしていいのかよ!という気もしますが、医学的な研究なので問題はないのでしょう。しかし迷惑な実験ではあります。

The eight individuals in the study were tested under those conditions without a fan and, on a separate occasion, with an electric fan. Unexpectedly, the participants’ heart rates were 10 beats per minute higher and their internal temperatures 0.5 degrees Fahrenheit higher when a fan was part of the experimental environment. Typical heart rates are 60 to 100 beats per minute.

「研究において、8名の個人達は、扇風機なし、それとは別に、扇風機ありのそれらの条件下でテストされました。予想外に、扇風機が実験環境の一部であった時、参加者たちの心拍数は一分間に10拍高く、内部温度は華氏0.5度高かった。標準的な心拍数は、一分間に60から100拍です。」

何もしていない状態で心拍数が100とか、普通に頻脈ではないかと。1分間に100を超えると頻脈らしいので、100までならOKなのかもしれません。

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扇風機はあった方がいい

Although these findings suggest that fan use may be counterproductive for seniors during heat waves, the investigators propose that fan use may still be beneficial under less extreme environmental conditions, though this needs to be confirmed.

「これらの調査結果は、熱波の間の扇風機の使用は、高齢者には逆効果であるかもしれない事を示唆していますが、研究者達は、扇風機使用は、熱波のような環境条件下でなければ、依然として効果的かもしれないと提案していますが、これは立証が必要です。」

室温が42度で湿度が70%のサウナなような酷暑の環境では、扇風機が役に立つはずがありません。熱風を送風しているだけなので危険です。室温が体温以下なら役立つでしょうが、それ以上になると、身体を冷やす効果はなくなってしまうような気がします。一番効果的なのは、冷房温度を30度設定にして扇風機を併用する事で、これだと内外温度差や馬鹿高い電気代の問題をある程度は解消できます。家にクーラーがない人は、買うしかないです。

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家にクーラーがない

During severe heat waves seniors who do not live in an air-conditioned home should maintain hydration while seeking an air-conditioned environment such as a family member or friend’s home, a community center, or a shopping mall,

「酷い熱波の時期、エアコンが付いていない家に住んでいる高齢者は、家族、あるいは、友達の家、公民館、もしくは、ショッピングモール等の冷房の効いた環境を捜し求めている間、水分を補給し続けなければなりません。」

気温が40度を超える酷暑で、部屋に冷房が無いと相当やばいです。もはや扇風機云々どころの話ではありません。誰かに助けを求める以外に生きる術はないです。冷房をやたらと嫌うお年寄りも多いので、何とも言えませんが、熱中症にならないようにしないと、結局は周りに迷惑を掛けてしまうので、熱中症予防は大切なことでもあります。

扇風機も限界を超えた暑さに対しては何の役にも立たないという事で、これは高齢者だけではなく、全ての年齢層に共通して言えることなのではないでしょうか。健康を害する前に涼しい所に避難するしかありません。水分と塩分補給も忘れずに。

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