核融合プラズマ物理の大きな前進

Fusion Plasma Research Center at UNIST(蔚山科学技術大学校)の研究者が、周辺局在化モードと呼ばれる潜在的に有害なプラズマのエッジ不安定性を軽減か抑える、重要だが未解決の核融合プラズマ物理の問題の1つの解決法発見へさらにもう一歩踏み出したと主張しています。お隣韓国の大学の話のようです。

周辺局在化モードに起因するエネルギーバーストは、国際熱核融合実験炉のような核融合プラズマ装置の内部コンポーネントにダメージを与える可能性があるので、有害事象であると言えます。従って、周辺局在化モードの基本的な理解と、前途有望な抑制技術としての摂動磁場の役割の包括的な物理が核融合コミュニティで長い間議論されています。

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旋回乱流とELMクラッシュ

Scientists move step closer to solving fusion plasma dilemma

Through the study, the research team has discovered underlying physics of the suppression mechanism, in which the swirling turbulent flow driven by MP may prevent the ELM crashes in fusion plasmas.

「研究を通して、研究チームは、摂動磁場によって駆られる旋回乱流が核融合プラズマでのELMクラッシュを抑える可能性がある抑制機構の基礎物理を解明ました。」

MP(magnetic perturbation)は、磁場摂動、摂動磁場、磁場揺動、揺動磁場、磁気揺動、磁気摂動、摂動磁気、など色々な訳のパターンがあるみたいです。

underlying physicsは、背景にある物理、基礎をなす物理、内在する物理とも訳せますが、基礎物理と訳すのが一般的なようです。

ELM crashはELMクラッシュとしか訳しようがないように思えます。

swirling turbulent flowは、旋回流、旋回乱流の2択です。ただ、swirling flowが旋回流という事を考えると、やはり旋回乱流が無難でしょう。

the first author of the paper has demonstrated that the ELM is weakened by losing energy through interaction with the turbulence induced by MP for the first time. The analysis confirmed coexistence of the ELM and turbulence induced by MP in the ELM-crash suppression phase. The dispersion relation of the turbulence together with spatial structure were directly measured and the nonlinear interaction between the ELM and turbulence was explicitly demonstrated.

「論文の第一著者は、ELM(周辺局在化モード)が、MP(摂動磁場)によって生じる乱流との相互作用を通してエネルギーを失い弱まることを初めて立証しました。その分析は、ELM-クラッシュ抑制局面において、ELMとMPによって誘発された乱流の共存を確認しました。その乱流の分散関係は空間的構造とともに直接測定され、ELMと乱流間の非線形相互作用は、明白に実証されました。」

“This research result will be a corner-stone for the predictable modeling of the suppression of mechanism of the ELM-crash which will be beneficial for the international project like ITER.”

「この研究結果は、イーターのような国際プロジェクトにとって有益なELM-クラッシュの抑制メカニズムの予測モデルのためのコーナーストーンになるでしょう。」

corner-stoneは日本語化している英単語と言えます。

ITERはイーターと訳すのがお洒落らしいです。

人工太陽の異名を持つ、核融合プラズマは世界中で研究されていて、今最も熱い最新技術の1つと言っても決して過言ではありません。実現できれば人類のエネルギー問題が一気に解決されるだろうと予測されているだけに、その研究に熱が入るのも無理はありません。日本もこの分野での研究には力を入れているみたいなので期待できそうです。

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