正義、常識、トランプ氏が目指すアメリカとは何なのか?

例えば、ルーズベルト大統領は、日本やドイツに比べれば、ソ連の方がなんぼかましやろと考えたように、実際は日本よりもソ連の方がはるかに問題国家であったにもかかわらずにです、トランプ氏も、EUよりもロシアの方がまだましと考えているきらいがあり、EUがリベラル過ぎるのが、トランプ氏には気に入らないみたいです。

ソ連は、ポーランドに侵攻、ルーマニア領だったベッサラビアを併合、さらにバルト三国も併合、フィンランドにも侵略し、傍若無人の限りを尽くしていました。自国民への圧政もナチス並に酷く、それに比べれば日本ははるかにましだったと言えるでしょう。もちろん、だからと言って、中国への侵略戦争は許されませんが、しかし、当時は植民地支配が列強諸国の主流で、アメリカもやりたい放題やっていたので、日本だけが特別悪かったわけでは決してありませんでしたが、日米戦争へと引きずり込まれることになります。

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make America white again

トランプ氏は白人優位主義とよく左派から批判されますが、トランプ氏は優秀な人々が社会で優遇されるべきだという考えで、たまたま白人に優秀な人間が多いので、そう見えるだけだと氏を擁護する意見もあります。しかし、トランプ氏は、affirmative action(マイノリティー優遇措置)に賛成しているので(Trump: ‘I don’t like’ what Scalia said about affirmative action)、必ずしも、優秀な人間が優先されるべきという考えでもないみたいです。トランプ氏が目指すアメリカは、白人優位社会などではなく、全ての法を尊守する勤勉勤労なアメリカ人が、親の収入や自身の能力によって差別される事無く、平等に社会的に成功できる社会を作り出すことだと言っている人達もいます。Make America great again for all law abiding industrious Americans.

常識の衝突

Kobach, Trump and the ‘Clash of Civilizations’

At home, he championed some of the toughest voting laws in the nation, requiring voters to show photo ID at the polls and to show documentary proof of citizenship in order to register.

And elsewhere in the country, he has helped craft state and local laws, many of which have been overturned, aimed at barring illegal immigrants from obtaining jobs, public services and even housing.

「地元で、彼は、投票所で写真付き身分証明書の提示と登録時に市民であることを証明する文書提示を必要とする、全米で最も厳格ないくつかの投票法を擁護しました。また、全米各地で、彼は、多くが破棄された、不法移民が、仕事や公共サービス、さらには住居を持つことをも禁止する事を目指した州と地方の法律を作成する手助けをしています。」

彼とは、カンザス州の州務長官で、次期トランプ政権において政策担当者として、かなり重要なポストに就くだろうと予想されているクリス・コバック氏の事ですが、現在のアメリカは、不正投票のないように当たり前の措置を講じると、リベラル判事にその当たり前の法を破棄されたり、リベラルメディアから差別主義者呼ばわりされると嘆く保守層が多いみたいです。リベラルが目指すアメリカとは、誰もが自由にアメリカに入国でき、何の書類も要求されることなく自由に投票でき、生活保護や無料医療を受けられ、一切差別されることなくアメリカ人と同等かそれ以上の権利を得ることができる国だと言われていますが、こんなもんどう考えても、まともな人間が考える事ではないし、売国行為を通り越し、国そのものを破壊する行為だと、非常に厳しく糾弾する保守派論客が多いです。

今のアメリカは、常識と非常識の戦い、あるいは常識の衝突とも言われていて、法に照らし合わせた一般常識を訴えるトランプ氏が勝利した事で、正義が勝ったとも言われていますが、リベラルは自分達が正義だと思い込んでいるので、両者が折り合いを付けるのが難しくなっています。リベラルの正義は、ジョン・レノンの国境の無い世界、あるいは、全ての個人の自由は法律よりも重い(人の迷惑顧みず)というもので、保守派の正義は、全ては法と憲法に照らし合わせて決定されるべきという、まさに保守的なものだと言われているみたいですが、日本人的には、この辺の思想対立はワケワカメかもしれません。

サミュエル・ハンチントン

But close observers of Kobach say his worldview didn’t come out of a vacuum. It was shaped in his college years at Harvard University where he studied under a controversial professor, the late Samuel Huntington, who argued in his later years that immigration, particularly from Mexico and Latin America, represented the single biggest threat to what he called the “American identity.”

「しかし、コバックをよく知る人達は、彼の世界観が、無から生じたわけではないと言っています。それは、彼が、何かと物議を醸した故サミュエル・ハンティントン(晩年、特に、メキシコやラテンアメリからの移民が、彼がアメリカの独自性と呼んだものへの一大脅威の代表だと主張した)の下で学んだハーバード大学時代に形作られました。」

ハンチントン氏はコバック氏のハーバード時代のアドバイザーで、彼が師と仰ぐ人物でもあるようです。なので、コバック氏の世界観形成には、ハンチントン氏の教えがかなり大きく関わっていると言われています。それが良いことなのか悪いことなのかは、特には言及していませんが、リベラルには到底受け入れられる世界観ではありません。

ネオコンの台頭

Huntington’s book ignited a firestorm of debate in political circles, and many give it credit for forming the foundation for a neo-conservative view of America’s role in foreign affairs.

「ハンティントンの本は、政界に熾烈な論争を巻き起こし、多くは、それが、外交問題におけるアメリカの役割の新保守主義的見解の基礎を成したと認めています。」

ネオコン的な物の見方とは、イラクへの侵略戦争からも分かるように、まずイラクを民主化して、イスラム文化圏を民主化するための橋頭堡にするという荒唐無稽なもので、その前提が、粗野で野蛮な土人だったジャップを民主化できたのだから、イスラム圏も民主化できるはずだという、かなり楽観的なものでした。アメリカが戦後日本の民主化に成功したのは、マッカーサー元帥が言ったように、日本人が12歳の子供だったからで、精神的に未熟なガキは、大人がちゃんと教育すれば再教育が可能だからだと言われています。ただ残念な事に、今の日本がまた再教育が必要なのでないかと指摘する声もあり、日本という国が大人になりきれない、いつまでも子供のままの国で、それは、アメリカという過保護な親が、日本という糞生意気なガキを甘やかし過ぎた事が原因とも言われています。トランプ次期大統領が厳しい親になって、日本を再教育をしてくれるのかもしれませんが、日本は駄々を捏ねて、折檻されないようにしないといけません。

ナショナリズムの台頭

But in 2004, a few years before his death, Huntington took his theory even further with a new book, “Who Are We? The Challenges to America’s National Identity.”

In that book, Huntington argued that contrary to popular thought, America is not a nation of immigrants, but rather a nation of settlers who came here to establish a new civilization based largely on British and Protestant values.

「しかし、2004年に、ハンチントンは、”アメリカ人とは?アメリカの民族同一性への挑戦”という新しい本で、彼の理論をさらに押し進めています。その本の中で、ハンチントンは、国内で広く受け入れられている思想に反して、アメリカは移民の国などではなく、当時の英国とプロテスタントの価値に重きを置いた、新しい文明を確立するためにこの地にやって来た、誇り高き開拓者の国だと主張しています。」

入植者が地元民やメキシコから土地を奪ったり、奴隷制度、アイルランド人、アジア人、ユダヤ人への酷い差別等、アメリカは本来そういう国で、キリスト教の理念とはかけ離れていましたが、常に自浄作用が働くので、平等と平和を追求し、世界の警察官としての地位を築き、そいう意味からすると、アメリカ人とは、自浄作用によって常にキリスト教的な善人に進化し続けている民族と言えなくもありません。トランプ氏が選挙運動中に掲げ続けた、law and order(法と秩序)を重んじる精神こそが、アメリカ人のナショナル・アイデンティティと言えるのではないかというアメリカ人が、特に保守層には多いです。

トランプ氏が目指すアメリカとは、法の下の平等を保証する、アメリカ人ファースト、つまり、アメリカ人のアメリカ人によるアメリカ人のための政治を追求する事で、この素晴らしいナショナリズムこそが、トランプ氏がアメリカ史上最も偉大な大統領になる可能性を秘めていると言われている所以でもあると主張しているトランプ支持者もいます。

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