盲腸下の紐みたいな役立たずの虫垂が実は重要な働きをしていた!?

虫垂はあってもなくても大して変わらないと昔から言われていて、さっさと取ってしまった方がいいとさえ言われていました。大人になって手術を受けるよりも、子供の頃にさっさと手術を受けた方が気が楽かもしれません。私も昔、右下腹部の激痛で夜中に病院に運ばれた時に点滴だけで返されましたが、痛みが再発したら切ると言われました。

体に不必要な物があるはずがないと思っていましたが、やはり虫垂も重要な機能を持っている可能性があるみたいです。とは言っても、子供の頃に虫垂切除をしている人が周りに何人かいますが、特に不都合はないみたいなので、ほんまかいなと言った感じです。

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虫垂は善玉菌の宝庫

New Midwestern University research suggests appendix may have important function

The human appendix, a narrow pouch that projects off the cecum in the digestive system, has a notorious reputation for its tendency to become inflamed (appendicitis), often resulting in surgical removal. Although it is widely viewed as a vestigial organ with little known function, recent research suggests that the appendix may serve an important purpose. In particular, it may serve as a reservoir for beneficial gut bacteria. Several other mammal species also have an appendix, and studying how it evolved and functions in these species may shed light on this mysterious organ in humans.

「消化器官の盲腸から飛び出ている狭いポーチ(小袋)たる人の虫垂は、炎症を起こしやすく(虫垂炎)、たいてい外科切除を必要とするので悪評高いです。それは、一般的に役立たずの痕跡器官と見なされていますが、最新の研究が、その虫垂が重要な目的を果たしているかもしれないことを示唆しています。特に、善玉菌の貯蔵庫としての役目を果たしているかもしれません。いくつかの他の哺乳動物種も同様に虫垂をもっていて、こういった種において、それがどのように進化して機能を果たしているのかを研究することが、人におけるこのミステリアスな臓器を明らかにしてくれるかもしれません。」

虫垂の中に善玉菌が貯蔵されているのに、そもそも何で炎症を起こすのかと。しかも放置しておくと、穴が開いたり、破裂したりして、かなりやばい事になります。

虫垂の進化過程

ミッドウェスタン大学アリゾナオステオパシー医科大学准教授のヘザー・F・スミス博士は、哺乳類全般の虫垂の進化を現在研究中です。スミス博士の国際研究チームは、533哺乳類種の虫垂の有無、他の消化管特色や環境特性に関するデータを収集しました。彼等は、虫垂が哺乳類進化を通してどのように発達したのかを追跡し、種による虫垂の有無の理由を割り出すために、系統樹(遺伝子系統樹)の上にデータをマップ化しました。

彼等は、虫垂が、数種の哺乳類血統において、30回に分けて独立的に進化し、それが一旦現れると血統から消えることがほとんどない事を発見していて、この事が、虫垂が適応用途を提供している可能性を示唆しています。食事、気候、種の社会性の度合い、生息場所等の生態学的な要素を調査することが、彼等が、虫垂を、食料や環境要素とリンクさせることを試みた、過去に提案されたいくつかの仮説を却下する事を可能にしました。その代わりに、彼等は、虫垂を持った種が、盲腸にリンパ(免疫)組織が平均的に多く集中している(高い組織の平均濃度を持つ)のを発見しました。この発見は、虫垂が、二次的な免疫器官として重要な枠割を果たしている可能性がある事を示唆しています。また、リンパ組織は、数種の善玉菌の成長を刺激することができ、虫垂が、善玉菌のための隠れ家としての機能を果たしているかもしれない証拠を提供しています。

盲腸虫垂複合体

They also found that animals with certain shaped ceca (tapering or spiral-shaped) were more likely to have an appendix than animals with a round or cylindrical cecum. Therefore, they concluded that the appendix isn’t evolving independently, but as part of a larger “cecoappendicular complex” including both the appendix and cecum.

「彼等は、同時に、特定形状の盲腸(先細形や螺旋形をした)を持つ動物が、円形や円筒形の盲腸を持った動物よりも虫垂を持つ可能性が高いことを発見しています。従って、彼等は、虫垂は、独立して進化しているのではなく、虫垂と盲腸のどちらも含んだ、より大きな盲腸虫垂複合体の一部として進化していると結論付けています。」

虫垂と盲腸が一緒に進化しているということは、虫垂が盲腸の一部であるということなのかもしれません。虫垂は無用の長物のように扱われていますが、善玉菌に棲家を提供しているみたいで、そのくせ、炎症を起こして手術に追い込むとかイミフですが、取っても無問題なことを考慮すれば、実際には無用の長物であることには変わりはないのかもしれません。手術のできない環境で虫垂炎になったらアウトなので、やはりあるよりはない方が余程安全なような気もします。最近の風潮の、ないよりはあった方がいいというのは無責任で、健康を害するどころか、命まで危険にさらす可能性がある虫垂は、やはりあった方がいいのかもしれません。古来、虫垂炎は何かのサインだったのかもしれません。

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