適齢期女性はリコリス(甘草)をあまり摂取し過ぎない方がいい

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新しいフィンランドの研究が、女性達が妊娠中はリコリス(甘草)を摂取し過ぎない方が良いという、子供のいる世帯に対する食品推奨を支持しています。安全な摂取量については、未だ分かっていません。今回の研究の中で、子宮の中で大量のリコリスにさらされた若者達が、心理学者達によって実施されたcognitive reasoning test(認知判断力試験)において、他の若者達と比べ、成績が芳しくありませんでした。両者間の差異はIQにして約7ポイントでした。

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グリチルリチン

A new study confirms: Pregnant women should avoid liquorice

リコリスにさらされた人達は、記憶能力を測るタスクにおいても成績が悪く、親達の推測によると、子供達が、ADHDのような問題を他の子供達に比べ持ちやすいとの事です。女の子達の場合、思春期がずっと早く始まって、成長するのも早まります。

In this study a large amount was defined as over 500 mg and little/no as less than 249 mg glycyrrhizin per week. These cutoffs are not based on health effects. 500 mg glycyrrhizin corresponds on average to 250 g liquorice.

‘今回の研究では、一週間のグリチルリチン摂取量が、500mg以上が多量で249mg未満が’少量と定義されています。こういったカットオフ(区切り)は、健康効果には準拠していません。グリチルリチン500mgが、平均して250gのリコリスに相当しています。’

ネットで調べると、グリチルリチン40mgが甘草1g換算で、日本の場合、グリチルリチン摂取量は、1日200mgに制限されているので、licorice(甘草)だと5gになっているようです。なので、500mgは甘草12.5gのはずなんですが、日本とフィンランドでは違うのかもしれません。

研究報告は、American Journal of Epidemiology誌に掲載されています。

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グリチルリチンが胎児に悪影響

Researchers suggest that pregnant women and women planning pregnancy should be informed of the harmful effects that products containing glycyrrhizin – such as liquorice and salty liquorice – may have on the fetus.

‘研究者達は、妊婦と子供を持つ予定の女性達は、リコリスやサルミアッキ等のグリチルリチン含有商品が、胎児を脅かすかもしれない悪影響を教えられるべきだと提唱しています。’

In Finland, this is already reality. In January 2016, the National Institute for Health and Welfare published food recommendations for families with children, in which liquorice was placed in the ‘not recommended’ category for pregnant women. According to the recommendations, occasional consumption of small amounts such as a portion of liquorice ice cream or a few liquorice sweets is not dangerous.

‘フィンランドではこの事は既に実現しています。2016年1月、フィンランド国立健康福祉研究所は、リコリスが妊婦にとって非推奨カテゴリーに掲載されている、子持ち世帯用食品アドバイスを刊行しました。そのアドバイスによると、少量のリコリスアイスや少量の甘草スイーツ等、少量をたまに摂取することは危険ではないようです。’

研究者達は、バランスが大事であることを強調しています。多くのフィンランド人が、お腹にいる間にグリチルリチンにさらされてきています。グリチルリチンは、胎児の成長に影響を与える多くの要因の1つですが、ある特定の個人の発育に影響を与えたのがグリチルリチンであるかどうかを、明確に断言することは不可能です。

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ストレスホルモンコルチゾール

As a result of animal experiments, the biological mechanism of the effects of liquorice is well known. Glycyrrhizin intensifies the effects of stress hormone cortisol by inhibiting the enzyme that inactivates cortisol. While cortisol is essential to the development of a fetus, it is detrimental in large amounts.

‘動物実験の結果として、甘草の持つ作用に対する生物学的機序は良く知られています。グリチルリチンは、コルチゾールを不活性化する酵素を阻害する事で、ストレスホルモンコルチゾールの影響は増幅されます。コルチゾールは胎児の発育には欠かせないのですが、量が多過ぎると、逆に胎児に害をもたらしてしまいます。’

グリチルリチンが、ヒトにおいて、高血圧や早産の原因になることは知られていましたが、そういった長続きする影響を胎児に与えることは、今まで証明されていませんでした。

基本的に、お腹に赤ちゃんがいる人や、これから子どもを持とうと考えている女性は、甘草の摂取量を控えるべきみたいです。日本では、グリチルリチン摂取量は1日200mgに制限されていますが、実際にどれくらいの量が危険なのかは分かっていないようなので、極力少量の甘草を摂取した方いいかもしれません。だからと言って過度に神経質になる必要もなく、何事もバランスが大事で、摂取のし過ぎにだけ気を付ければいいだけみたいです。甘草以上に胎児に悪影響を与える恐ろしい物質が数多く存在するので、そっちの方も気を付ける必要があります。

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