2型糖尿病が癌リスクを倍増させるのはどうやら本当らしい

Diabetologia誌(欧州糖尿病学会/EASDの機関専門紙)に掲載された新しい研究が、Ⅱ型糖尿病(T2D)が、アジア人における致命的癌リスクの26%上昇と、部位特定癌による致命的リスクがさらに高いことに関連していることを明かしています。今回のアジア人を対象とした糖尿病と癌発症の関連性の大規模調査は、日本を含む、アジア7カ国(中国、シンガポール、バングラデシュ、台湾、韓国、インド)が調査対象になっています。

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アジア人は糖尿病罹患率が高い

New study reveals the association between type 2 diabetes and the risk of death from cancer in East and South Asians

Earlier research had suggested that at any given body mass index (BMI), Asians are more susceptible to developing insulin resistance, and go on to have a higher prevalence of T2D in comparison with people of European extraction.

過去の研究が、肥満度指数(BMI)に関係なく、アジア人はインスリン耐性を引き起こしやすい体質で、欧州の人々に比べ、T2Dを患いやすくなっていることを示唆しています。

2型糖尿病と癌リスク

The authors found that having T2D led to a 26% increase in the risk of dying from any form of cancer, even when taking into account factors such as BMI, alcohol consumption and smoking. They also found statistically significant links between T2D and the risk of death from specific cancers, with data consistent with that reported in Western countries showing increased risk of death from cancers of liver, pancreas, bile duct, colorectum, and breast associated with T2D. The strongest association was observed for cancers of the liver, thyroid and kidney (double the risk in each case), and endometrium (2.7 times increased risk) and breast (1.7 times increased risk), relative to individuals who did not have T2D.

著者達は、T2Dが、BMIや他の発がんリスクを考慮に入れたとしても、あらゆる形態の致命的癌発症リスクを26%上昇させることを発見しています。彼等は、T2Dに関連した肝臓、膵臓、胆管、結腸直腸、胸の致命的癌発症リスクの上昇を示している欧州各国で報告されている事と一致しているデータと、T2Dと特定部位の致命的な癌発症リスクの統計的に重要な関連性も同時に発見しています。最も強い関連性が、T2D非罹患者(Ⅱ型糖尿病を患っていない人々)と比較して、肝臓、甲状腺、腎臓(各々のケースにおいてリスクが倍増)、子宮内膜(2.7倍リスクが上昇)、胸(1.7倍リスクが上昇)の癌で観測されています。

日本人は糖尿病関連癌に罹りやすい

For certain site-specific cancers including kidney, thyroid, and prostate cancer, there was evidence that T2D has a greater effect on risk in Asians than in people of European extraction. In addition, the risk of death from cancer in general was higher in individuals with T2D who were under 60 years old at the start of a study.

腎臓、甲状腺、前立腺がんを含んだ、特定部位特有癌に関して、T2Dが、欧州人口と比較した場合、アジア人には特に大きなリスクになっている証拠が存在しています。さらに、致命的癌リスクが、調査開始時に60歳未満のT2D患者により多く見受けられました。

糖尿病は重大な癌リスク

致命的な全がん、消化器系癌や胸癌の発症リスクは、欧州先進国民と変わらないみたいです。

著者達は、Ⅱ型糖尿病をアジア人の癌危険因子(特に肝臓がん)にすべきだと主張しています。

The authors conclude: “The findings indicate a potential need for appropriate cancer screening among individuals with T2D, and a greater emphasis on lifestyle modifications to prevent T2D and reduce cancer mortality, not only in Western populations, but also in Asians.”

著者等は、”今回の調査結果が、T2D患者に対する、適切な癌スクリーニングの潜在的な必要性と、T2D予防のために生活習慣を改善して、致命的癌を減少させることにより大きな重点を置いていることを示唆しています。”と、結論付けています。

日本人にガンが多いのは、糖尿病が国民病と言われていることと関係があるのは確実で、弐型糖尿病を減らすことが、癌を減らし、さらに、医療費の国庫負担の大幅削減につなげることができるので、国は率先して、国民に対して、食生活の改善と適度な運動をすることを強く推奨する必要があります。国民が健康である事は、今後の日本には必須だからです。

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