史上最強の発癌性物質カビ毒アフラトキシンは肝臓がんの主要因!

東南アジアやサハラ以南のアフリカを含む世界の多くの地域で、アフラトキシンと呼ばれる真菌生産物への暴露が、最大で肝臓癌症例の80%の原因になっていると考えられています。この真菌は、こういった地域特有の農産物である、コーンやピーナッツ、他の農作物によく含まれています。MITの研究者達は、現在、肝細胞DNA配列を解析することで、その細胞がアフラトキシンに暴露されたかどうかを判断するための方法を開発しています。この変異プロファイルは、ある人が、実際に腫瘍を発現する何年も前に、肝臓がん発症に対する高いリスクを持っているかどうかを予測するための利用可能性を秘めているかもしれません。

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発癌性物質プロファイリング

New finding could lead to earlier liver cancer diagnosis

“What we’re doing is creating a fingerprint,” says John Essigmann, the William R. and Betsy P. Leitch Professor of Biological Engineering and Chemistry at MIT. “It’s really a measure of prior exposure to something that causes cancer.”

”私達がやっている事は、フィンガープリント作りで、それは、要は、癌の原因になった物に対する事前暴露の指標です。”と、MITの研究者達は言っています。

このアプローチは、他の一般的な発がん性物質に対するプロファイルを作り出すのに利用することも可能です。と、Proceedings of the National Academy of Sciences誌の中で、今回の研究成果を記述している論文の上席著者であるEssigmann氏は言っています。

珍しい突然変異を探し出す

As Essigmann’s lab has previously reported, exposure to aflatoxin usually results in a genetic mutation that converts the DNA base guanine to thymine. This can often lead to liver cancer, although in regions such as the United States and Europe, where the food supply is more highly regulated, the risk of aflatoxin exposure is low.

Essigmann氏の研究室が過去に報告しているように、アフラトキシンへの暴露は、通常、DNA塩基グアニンをチミンに変化させる遺伝子突然変異を引き起こします。このことは、多くの場合、肝臓癌をもたらしますが、欧米などの食料供給が厳しく規制されている地域では、アフラトキシン暴露に対するリスクは、かなり低くなっています。

今回の新しい研究の中で、MITチームは、癌が発症するよりもかなり前に、アフラトキシンによる突然変異を特定することが可能かどうかを確かめるつもりです。先ず、研究者達は、生後4日のネズミを単回投与のアフラトキシンに暴露しました。この暴露の後、全てのネズミは、最終的に肝臓癌を発症しています。研究者達は、その腫瘍と腫瘍が発現する前、暴露からたった10週間後に採取された肝細胞のDNA配列を解析しました。

10週間で変異を見つけ出すために、研究者達は、約1000万から1億のDNA塩基対の1つで起こる非常にまれな突然変異を同定可能な、強力なゲノム配列解析技術を使っています。

今回の研究で使われたゲノムシークエンス技術は、ワシントン大学の研究者達によってが考案され、従来のDNA解析法に比べ、1000倍~1万倍高精度だということのようです。

“Even at 10 weeks, a very distinct mutational signature comes up,” Essigmann says. “It’s very early-onset, and you don’t see it with other carcinogens, to our knowledge.”

”10週間でさえ、非常にはっきりした変異シグネチャーが発生しています。”と、Essigmann氏は述べ、”それは非常に早発型で、我々の知る限り、他の発癌因子では見られません。”

アフラトキシン暴露

研究者達は、その後、アフラトキシンに暴露されたネズミの突然変異プロファイルと、世界中の300人以上の患者達の肝臓腫瘍から採取した遺伝子の配列と比較し、食事を通してアフラトキシンに暴露されたと考えられる、主に、サハラ以南のアフリカとアジアの13人の患者のシグネチャと、マウス細胞のシグネチャが、非常に厳密にマッチすることを発見しました。

MITのチームは、現在、この変異プロファイルを簡単にテストできる、血液検査などの単純なテストを考案したいと思っています。例えば、陽性判定された患者は、腫瘍を外科的に除去できるように、肝臓の定期的なスクリーニングを行うことで、腫瘍が形成され始めているかどうかを判断することができるようになるかもしれません。

今回のテストは、oltipraz(オルチプラズ)などの新しいがん予防薬や、アフラトキシン誘導DNA突然変異を防止できるかもしれない食事療法を研究するのにも利用できます。ブロッコリーがアフラトキシン誘導突然変異を引き起こす経路もブロックする化合物を含んでいる事から、ブロッコリースプラウト茶が、この種の肝癌を予防できるかどうかを、中国でテスト中です。

炎症などの他の因子が、どのようにして、アフラトキシンに関連した癌の進行に影響を与えるのかを調査することに加えて、MITチームは、特定地域の飲料水の一部の水源に含まれる汚染物質として最近発見された化学副産物の、dimethylnitrosamine(ジメチルニトロソアミン)等の他の肝臓の発癌物質によって生み出される変異プロファイルを探す予定でいます。

アフラトキシンはまじで危険みたいです。事故米のアフラトキシンがかつてメディアで取り上げられていましたが、ナッツ、豆類、穀物類のカビはかなり危険と考えておいたいいかもしれません。もったいないかもしれませんが、カビが疑われる場合は、廃棄処分した方が、長いめいで見れば、安全策なだけではなく、経済的にも利益になります。癌の治療費は高額なだけではなく、かなりの苦痛と、時間的な手間もかかります。健康を維持するのは大変な事です。

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