超危険な若年性更年期障害はビタミンDとカルシウムで予防可能

マサチューセッツ州立大学アムハースト校公衆衛生・健康科学部の疫学者達を中心とした新しい研究が、食餌性ビタミンDとカルシウムの大量摂取が、45歳前で卵巣機能が休止する、早期閉経の低リスクと、多少は関係している可能性があるかもしれない事を示唆しています。女性の約10%が若年性更年期障害を患っていて、循環器疾患(心臓血管疾患)、骨粗しょう症、認知減退などの疾患の、より大きなリスクと関係していることが疑われています。

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看護師健康調査II (NHSII)

Vitamin D and calcium from food is associated with lower risk of early menopause

Epidemiology doctoral candidate Alexandra Purdue-Smithe and her advisor Elizabeth Bertone-Johnson, with colleagues at Brigham and Women’s Hospital, Boston, and Harvard Medical School, evaluated how vitamin D and calcium intake is associated with incidence of early menopause in the prospective Nurses’ Health Study II. The study population includes 116,430 female U.S. registered nurses who were 25-42 years old in 1989 when they responded to a baseline questionnaire.

疫学博士号候補アレクサンドラ・パデュー=スミス氏と彼女のアドバイザー、エリザベス・バートン=ジョンソン氏、ボストンにあるブリガム・アンド・ウィメンズ病院とハーバード・メディカル・スクールの同僚達は、ビタミンDとカルシウム摂取が、前向き看護師健康調査IIにおける若年性更年期障害の罹患率に、どのように関係しているのかを評価しています。今回の調査対象集団には、アメリカ国内で、1989年に、彼女達がベースライン調査に回答した時、25歳~42歳だった、116430人の女性看護師たちが含まれています。

Since 1989, follow-up questionnaires have assessed nurses’ lifestyle behaviors and medical conditions every two years. Diet was assessed five times over the 20-year study, allowing the researchers to capture changes in food and nutrient intake over time, Purdue-Smithe notes. Participants in the study contributed more than 1 million person-years of follow-up, during which 2,041 women experienced early menopause.

1989年以降、追跡調査が、看護師達の生活習慣行動と病状を隔年で評価しています。食事については、過去20年間の研究で5回評価されていて、研究者達が、長期的な、食品と栄養素の摂取における変化を捉えることを可能にしてくれています。今回の研究の参加者達は、100万人年以上の追跡調査に貢献し、追跡期間中に、2041人の女性達が、早期閉経を経験しています。

信頼区間

The authors report the hazard ratio for early menopause comparing the highest vs. lowest dietary vitamin D intake groups was 0.83 (95% confidence interval = 0.72-0.95) and for dietary calcium 0.87 (95% CI=0.76-1.00). Details of the study, supported by the National Institutes of Health, appear in the current early online edition of the American Journal of Clinical Nutrition.

著者達は、最高・最低食事性ビタミンD摂取群を比較、若年性更年期障害の危険率が、0.83(信頼区間95%=0.72-0.95)で、食事性カルシウムが0.87((95% CI=0.76-1.00)であることを報告しています。米国立衛生研究所によってサポートされている本研究の詳細は、最新の早期オンライン版のAmerican Journal of Clinical Nutritionに掲載されています。

ビタミンD・カルシウムの重要性

Purdue-Smithe says, “Laboratory evidence relating vitamin D to some of the hormonal mechanisms involved in ovarian aging provided the foundation for our hypothesis. However, to our knowledge, no prior epidemiologic studies have explicitly evaluated how vitamin D and calcium intake may be related to risk of early menopause. We found that after adjusting for a variety of different factors, vitamin D from food sources, such as fortified dairy and fatty fish, was associated with a 17 percent lower risk of early menopause when comparing the highest intake group to the lowest intake group.”

パデュー・スミス氏は、”ビタミンDと卵巣老化に関わるホルモン機序の一部を関係付けている臨床検査値が、私達の仮説の根拠になっています。しかし、私達の知る限りでは、ビタミンDとカルシウム摂取が、どのようにして、若年性更年期障害リスクと関連しているのかを、明確に評価している疫学研究は、過去には存在していません。私たちは、さまざまな異なる要素を調整した後で、栄養価を高めた強化乳製品や、脂肪がやたらと多い魚などからの、食料源由来のビタミンDが、最高摂取群と最低摂取群を比較した場合、若年性更年期障害リスクが、17%低くなることに関係している事を発見しています。”と、言っています。

食料由来のビタミンDとカルシウムの大量摂取が、単純に、より良い栄養素と総合的な健康に対する指標としての役割を担っている可能性がある理由から、研究者たちは、植物性タンパク質やアルコール摂取、肥満度指数、喫煙などの他の要素も考慮に入れています。”本研究の規模の大きさが、私達が、自分達の今回の発見を説明してくれるかもしれない、多種多様の健康的なライフスタイルが関係している可能性を考慮することを可能にしていますが、こういった要素を調整することは、私達の評価に対して、ほとんど違いをもたらしませんでした。”

The nutritional and reproductive epidemiologist notes that “in addition to placing women at higher risk of adverse future health outcomes, early menopause is also problematic as women are increasingly delaying childbearing into their later reproductive years. Fertility declines drastically during the 10 years leading up to menopause, so early menopause can have profound psychological and financial implications for couples who are unable to conceive as they wish. As such, it is important to identify modifiable risk factors for early menopause, such as diet.”

栄養疫学・生殖疫学者は、”女性達の将来の健康転帰悪化に高リスクを与える以外に、若年性更年期障害は、女性達が、生殖年齢晩年まで出産を控える傾向が強まるにつれ、問題にもなっています。受胎能力は、閉経までの10年間、劇的に衰え、なので、早期閉経は、自分達の望みどおりに子供を持てないカップルたちに対して、深刻な心理的・経済的影響を与える可能性があります。従って、食事等の修正可能な早期閉経危険因子を同定する事は重要です。”

Because associations were stronger for vitamin D and calcium from dairy source than from non-dairy food sources in the study, and Purdue-Smithe plans further analyses investigating individual dairy foods and other components of dairy and how they may be associated with early menopause.

本研究の中で、非乳製品よりも乳製品由来のビタミンDとカルシウムが、より強力な関連性を示していることから、パデュー・スミス氏は、個別の乳製品や他の乳製品成分調査と、それらが若年性更年期障害に関連する仕組みを調査するための追加分析を計画しています。

女性達は、とにかく、ビタミンDとカルシウムを大量摂取した方がいいみたいな感じですが、この2つの栄養素は、女性達には特に不足していると言われているだけに、大量摂取を心掛けることが、ある意味、ビタミンD・カルシウム不足の予防につながるかもしれません。晩婚・晩産化が進行する日本では、特に、女性達は、この2大栄養素の摂取に敏感になる必要があり、将来の心臓病リスクを削る必要もあります。骨粗しょう症予防にもなるらしいので重要です。

ほとんどの女性は日焼け止めを塗って外出するので、太陽光によるビタミンD合成は絶望的だと言われているので、食事からビタミンDを摂取するしかありません。あるいは、サプリという手もありますが、今回の研究では、食事によるビタミンD摂取が推奨されています。しかし、実際には、サプリと変わりがない、栄養強化牛乳(ビタミンDとカルシウム含有量を大幅増)等の乳製品摂取が良いとされているので、まぁ、サプリでも用は足りるような気もします。何れにしても健康の秘訣は、食と運動と睡眠にあると言われているだけに、栄養がある物を食べて、毎日適度に運動して、快眠を取って、1日のストレスを解消するのがいいのではないでしょうか。

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