モーツァルト級の天才作曲ニューロモーフィック・チップ/脳型チップ

imec technology forum(imec技術フォーラム、ITF2017)で、imec(大学間マイクロエレクトロニクスセンター)は、世界初となる、自己学習脳型チップ(self-learning neuromorphic chip)を明らかにしています。OxRAM技術に基付くその脳を模したチップは、自己学習能を持ち、音楽を作曲する能力を持っていることが実証されています。

スポンサーリンク

インテリジェントセンサー

Self-learning neuromorphic chip that composes music

The human brain is a dream for computer scientists: it has a huge computing power while consuming only a few tens of Watts. Imec researchers are combining state-of-the-art hardware and software to design chips that feature these desirable characteristics of a self-learning system. Imec’s ultimate goal is to design the process technology and building blocks to make artificial intelligence to be energy efficient so that that it can be integrated into sensors. Such intelligent sensors will drive the internet of things forward. This would not only allow machine learning to be present in all sensors but also allow on-field learning capability to further improve the learning.

人間の脳は、巨大な演算能力を持つ一方で、計算のためにほんの数十ワットしか電力を消耗しないので、コンピューターサイエンティスト達にとって夢の存在になっています。Imecの研究者達は、こういった自己学習システムの、非常に魅力的な特徴を兼ね備えたチップをデザインするために、最先端のハードウェアとソフトウェアを組み合わせています。Imecの最終的な目標は、人工知能をセンサーに組み込めるように高エネルギー効率にするためのプロセス技術と構成ブロックをデザインすることにあります。そういった知的センサーは、IoTの進歩を駆り立ててくれるはずです。この事が、機械学習を全てのセンサーに存在することを可能にするだけではなく、学習効果をさらに向上させるための現場学習機能を可能にもしてくれます。

音楽作曲脳型チップ

By co-optimizing the hardware and the software, the chip features machine learning and intelligence characteristics on a small area, while consuming only very little power. The chip is self-learning, meaning that is makes associations between what it has experienced and what it experiences. The more it experiences, the stronger the connections will be. The chip presented today has learned to compose new music and the rules for the composition are learnt on the fly.

ハードウェアとソフトウェアを共最適化することで、そのチップは、超省電力ながら、小領域に機械学習と自己学習能を兼ね備えています。チップは、それが、経験した事と経験する事の間をつなぎ合わせることが可能な事を意味する自己学習をします。チップが、経験を積めば積むほど、その関連性は強まっていきます。現在、そのチップは、新しい音楽を作曲することを学んでいて、作曲のためのルールは、作曲しながら学んでいます。

ニューロモーフィック・チップ

個人の健康、エネルギー、交通管理などの、非常に多岐にわたる分野において適用することが可能な、超低電力、高性能、低価格、超小型ニューロモーフィック・チップを実現するためのハードウェアとソフトウェアの両方をさらに向上させることが、imecの最終ゴールです。たとえば、健康管理用センサーに組み込まれた神経形態学的チップは、心臓異常をもたらす恐れのある特有の心拍数変化を特定することを可能にし、個人間で異なる、ECG(心電図)パターンの僅かな違いを認識することを学習します。そういったヒトの脳を模倣したチップは、このようにして、患者ごとによりカスタマイズされた、患者中心の監視を可能にしてくれます。

”私達は、ハードウェア、システムデザイン、ソフトウェアの専門知識を、一つ屋根の下に共有しているので、imecは、脳型チップを前進させるための理想的な位置にいます。”と、imecの技術スタッフの著名な一員のPraveen Raghavan氏が言っています。”私たちが今回開発した脳型チップは、ロジック、メモリ、アルゴリズム、システムを、全体論的なやり方で共最適化することで進化しています。このようにして、私たちは、そのような自己学習システム用の構築ブロックを開発することに成功しています。”

音楽を作曲できるニューロモーフィック・チップが開発されたみたいですが、作曲ルールはその場で都度学習しているようです。いわゆる、on the job training(実地訓練)みたいに、仕事しながら仕事を学んでいくみたいな感じっぽいです。このチップは、車を運転しながら交通規則や道路交通法を学ぶみたいな事も可能だと思われるので、自律運転車の開発なんかにも利用できそうです。脳型チップを知的センサーに組み込むことで、色々なことができそうです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする