グルコース(ブドウ糖)がヒトの免疫機能を高めて癌を予防してくれる

一般的に単糖(ショ糖)と言われるグルコース(ブドウ糖)が、実際には、がんや炎症性疾患に対抗するのに非常に重要であることが、腫瘍や感染症に対抗するために、最前線で戦う細胞を刺激するという、ブドウ糖が持つ新しい役割の発見によって、今回明らかになっています。糖質制限ががん患者の癌の進行を遅らせるといった研究もいくつかありますが、癌を患う前の予防の段階では、ブドウ糖は、正常な免疫機構の維持に非常に重要な役割を担っているようです。

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ブドウ糖が免疫細胞を刺激

Not such a ‘simple’ sugar — glucose may help fight cancer and inflammatory disease

Glucose, which is generated from the food that we eat, is the most important fuel used in our bodies as our cells use it to generate energy and for growth and division. The cells of our immune system become very active during an immune response, such as when responding to infection, and as a result they tend to have high demands for glucose. Unsurprisingly, when immune cells are starved of glucose, as might occur within tumours for instance, they become dysfunctional.

私たちが食べる食料から作り出されるグルコースは、ヒト細胞が、増殖と分裂のためのエネルギーを作り出すのにそれを使っていることから、人体で利用される最も重要な燃料になっています。ヒトの免疫系の細胞は、感染症に対応する時のような、免疫反応時に非常にアクティブになり、結果として、グルコースを大量に必要とします。驚くべきことに、免疫細胞がブドウ糖不足に陥ると(例えば腫瘍内で起こるような)、それらは、機能不全に陥ります。

樹枝状細胞はブドウ糖非依存

However, new research led by scientists at Trinity College Dublin shows that the immune cells that monitor our bodies for signs of danger (dendritic cells) are different — when they are starved of glucose they actually become better at stimulating the vital players in the immune response (T lymphocytes).

しかし、トリニティ・カレッジ・ダブリンの研究者達主導の新しい研究が、人体の危険サインを監視している免疫細胞(樹枝状細胞)は、他とはちょっと違っていて、それらがグルコース欠乏になった方が、免疫反応時の非常に重要なプレイヤー(Tリンパ球)を、もっと上手く刺激するようになることを明らかにしています。

研究者達は、このことが、がんや他の免疫関連疾患に対する免疫反応を調節するための、新しい治療法の可能性への道を開いてくれると信じています。

ブドウ糖は免疫系の信号役

Dr Finlay said: “It is becoming clear that glucose is an important signaller in our immune system, in that cells that have access to glucose behave very differently to those that do not. We have discovered that dendritic cells are actually better at stimulating immune responses when starved of glucose, which is not the case for any of the other immune cells that have been analysed.”

フィンリー博士は、”グルコースが、それに依存する細胞が、非依存の細胞と非常に違った振る舞いをする事から、人の免疫系の重要な信号機である事は明白です。樹枝状細胞が、分析された他のあらゆる免疫細胞とは違い、ブドウ糖渇望時の方がかえってうまく免疫反応を刺激していることを、今回私たちは発見しています。”と言いました。

“The discovery that T cells and dendritic cells compete with each other for glucose offers a new and exciting insight into how glucose can regulate dendritic cell function. We hope that by better understanding how nutrients such as glucose control the immune response, we can go on to develop new therapies to tackle a host of debilitating immune-related diseases.”

”T細胞と樹枝状細胞が、互いにグルコースを巡って張り合うという発見は、グルコースが樹枝状細胞機能を制御する仕組みに対する、新しい興味深い洞察を提供しています。我々は、ブドウ糖のような栄養素が、免疫応答をコントロールする仕組みを深く理解する事で、多くの人を心身と共に衰弱させる免疫関連疾患に対処するための、新しいセラピー(治療法)の開発を続けることを可能にしてくれることを期待しています。”

樹枝状細胞以外の他の全ての免疫細胞にとって、グルコースは、ポパイのほうれん草みたいな存在で、その一方で、樹枝状細胞は、それがない方がうまく機能できるというのは面白い発見だと思います。糖分不足は免疫系を弱めることになることは知っておいても損はないかもしれません。健康維持には、過剰摂取も良くありませんが、摂取不足も良くないという事です。

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