今日はイディオム、ceteris paribus (cet par)について調べました。このラテン語のフレーズは、経済や金融の分野で2つの変数を比較する時などに主に使われるみたいです。経済関連ニュースを読み漁っていたら、”China’s 3 trillion dollar mistake”というブログ記事あったので読んでいたら cet par なる見た事の無い単語に遭遇しました。早速ググってみたら、with all other factors or things remaining the same となっていて、つまり、他の全ての要素(物)が不変(一定)なら、みたいな意味合いになるみたいです。他の全ての要素が同じならの方がしっくり来るかもです。
ceteris paribus (cet par) 意味
All the FX selling have the opposite effect than that of QE, notably dubbed quantitative tightening or QT for short. With the FOMC hiking into the QT cycle the effect is compounded and that is why we see the FOMC now guiding Fed funds lower. NY Fed President Dudley said recently that there will be no hike in March and Goldman concurred. Fed funds futures have made an abrupt about turn and as we have said for quite some time now, there will be no more hikes in 2016. As a matter of fact we would not be surprised to see a cut and lower dollar, which cet par is good for commodities (as recent dollar collapse – oil rally proves all too well) – China’s 3 trillion dollar mistake | Bawerk.net
全ての外貨売りには量的緩和とは逆の効果があり、とりわけ、量的引き締め、あるいは略してQT と呼ばれています。昨年12月の FOMC での利上げから QT サイクルへの移行により、その引き締め効果が増大されてしまったので、先月の FOMC では、現在の Fed Funds 金利が低くなるように誘導されました。ニューヨーク連銀総裁のダドリーはつい最近、3月の利上げは有り得ないと言い、ゴールドマン・サックスは彼の意見に同意しています。Fed funds 先物は、急激にトレンド転換し、我々がかなり以前から言い続けているように、2016年内の利上げはまず有り得ないでしょう。実際、利下げと、他の全ての要素が変わらないとすれば、コモディティーには恩恵のある(最近のドル急落によるオイル・ラリーがそのことを如実に証明しています)ドル下落があったとしても我々は驚かないでしょう。
量的緩和というのは自国通貨を切り下げる行為だから、その逆の量的引き締めには当然、自国通貨切り上げ効果がある。日本が保有する外貨を売れば当然円高になる訳だから金融引き締めを意味する。中国は今絶望的な危機にあり、それはドル高に起因しており、2005年にドル・ペッグ制が廃止されたとはいえ、実際には元はドルと連動し続けていて、2014年のQE3縮小・廃止に伴うドル高の影響をまともに受けた事による輸出不振が、中国経済に深刻な打撃を与えてしまったのだ。輸出減少は中国の成長率を著しく低下させ、その影響で株価は暴落、去年8月には元切り下げへと追い込まれ、その後は元暴落を防ぐ意味での大規模ドル売り介入を行っている。その原資として中国が保有する米国債を大量売却しているというニュースも伝わっている。人民元と中国株には常に売り圧力があり、その圧力との抗戦により、中国の莫大な外貨準備高が危険なスピードで減り続けているらしいのだ。年内中に元救済の為に、FRB は利下げ、あるいは QE4 実施に追い込まれるだろう。