any more, anymore は一見同じに見えるので、どっちを使っても意味は変わらないんじゃないかと思えてしまうのではないでしょうか。例えば、any one, anyone もどっちを使っても問題が無いように思われるのですが、実際は両者には大きな意味の違いが存在します。any one はどれか一つ、誰か一人、という意味で、つまり、複数個(人)の中の一つ(一人)という事になります。
一方、anyone は誰でも、誰か、という意味の人を指す代名詞です。これに対し、noone, no one の違いは何かと言えば、noone は、no one のただの misspelling (綴りミス)で、本来は、no one, no-one の選択肢しかありません。なので、noone という英単語の使用は避けた方が無難と言えます。今日は、anymore, any more の意味と、両者にはどんな違いがあるのかを調べて行きたいと思います。
anymore, any more 意味と違い
Anymore or any more?: Anymore = nowadays, these days? ← このスレッドにかなり詳細な説明が載っています。
“I don’t like Laura any more than I like Angela”
“I don’t like Laura anymore”
Anymore = no longer
Any more = comparison.
any moreは、アンジェラ以上にローラを好きではない(二人を同じくらい好き)。という意味になり、anymoreの方は、今はローラは好きではない。という意味になります。
From Merriam-Webster dictionary:
From Collins Dictionary:
Collins Dictionaryによると、BE(イギリス英語)では、anymoreは時として、間違い扱いされるようです。イギリス英語においては、any moreを使ったほうが無難なのかもしれません。anymore なんていう単語はないとうネイティブも確かにいます。
Here’s an explanation from an article at http://alt-usage-english.org/anymore.html : “The difference between the two meanings is illustrated in the sentence: ‘I don’t buy books anymore because I don’t need any more books.’ “
I don’t buy books anymore because I don’t need any more books. これ以上本は必要ないので、今後はもう本は買いません。この例文では、any moreはこれ以上という意味になり、anymoreは今後はもうという意味になります。
I couldn’t love you anymore. vs. I couldn’t love you any more.
私はもうあなたを愛せなくなった。対 私はこれ以上あなたを愛しようがない。anymoreの方は、I couldn’t love you anymore [so I left you]という意味になり、any more の方は、I couldn’t love you any more [than I already do]となります。アメリカ英語の方は、anymoreとany moreの間には明確な意味の違いが存在しますが、イギリス英語にはそのような違いは存在しないみたいです。というか、イギリス英語においては、any moreのみを使った方が無難とさえ言えます。アメリカの一部の地域(一部の州)では、anymore = nowadays = この頃は、近頃、最近は、という意味でも使われるみたいですが、あくまでも方言扱いなので、こういった意味で使用する時には注意が必要です。
any more, anymore の例文
Risk and reward: Rafting accidents happen but they’re rare with commercial outfits
“When people die on the highway, does nobody drive anymore? Somebody dies on a bicycle, do you not ride a bike any more?”
誰かが事故を起こす度に、今後はもう誰も運転しなくなるのですか?誰かが自転車事故を起こす度に、あなたはこれ以上自転車には乗らなくなるのですか?
The Brexit battle is just a symptom of the change sweeping the globe
We enjoyed a period of feeling secure and comfortable with the way things worked. That period has given way to a sense of deep insecurity. Even people who still have jobs, homes, assets and all the rest of it don’t feel secure, because the old rules don’t apply anymore.
Tax avoidance? I think you’ll find that’s not acceptable any more, and that bit of sensible tax planning you did a decade ago might end up on the front page of a newspaper any day now.
我々は物事がうまくいっている間は安心感と満足感を謳歌できていました。その時間は、深刻な先行き不安感に取って代わられてしまっています。古いルールがもはや当てはまらないので、仕事、家、資産、その他何もかも持っている人々でさえも、将来に不安を感じているのです。税金逃れ?私はあなたが、そんな事はもう許されないという事と、10年前にあなたがやっていたその租税回避策は今すぐにでも新聞の一面に載る羽目になるかもしれないという事に気付くだろうと思います。
G7で富裕層の租税回避について議論予定らしく(Panama Papers offshore companies data spurs anti-graft moves)、一部の富裕層を震撼させたパナマ文書が、国際政治の舞台でどのような役割を果たすのか、見ものではないでしょうか。