地震大国の日本に巨大地震はいつかは必ず発生します。しかし、それが何時何処で起こるのか分かる人間はこの世に一人も存在しません。一人もです。最近は地震を予言するのが流行っているみたいで、それを真に受けてしまう人達がやたらに多いことに驚かされます。そもそも南海トラフ地震の周期(90年~150年)を考えれば、発生するのは2034年~2094年の間で、早くても後18年後なのです(南海地震の特徴)。そんなことはちょっとググれば誰でも分かることなのに、そのちょっとの手間を惜しんで予想を信じてしまうのがなんとも。東海地震も単独では起きないとされているので、少なくとも2034年までは起きないことになります。安政の大地震のように、東海地震の直後に南海地震が発生する可能性が高いのではないでしょうか。M9クラスの5連動地震(東海、東南海、南海、日向灘、九州沖)が起こる可能性も無くは無いという人もいるみたいですが、M9クラスの地震がそんな短い周期で2度も起こるわけがないという意見もあります。信頼のおけるソースも何もない、脳内ソースのデタラメ情報は信じない方がいいという人もいますが、その一方で、こと地震に関しては信頼のおけるソースなど存在しないという人もいます。確かにそう言われてみれば、地震予知が不可能な以上そうなります。まぁ、地震の予言遊びをするのも、その遊びを信じるのも個人の自由なんでしょうけど。
茨城沖~房総沖は注意が必要
と言われ続けています。M9地震の後で、多くの専門家達はM8クラスの最大余震が来ると予想していましたが、未だに来ていません(本震発生直後に起きたM7.6が最大余震という説もある)。十勝沖では既にM8地震が2003年に起きているので、北端が動く可能性は低いと言われています。そういう理由から、茨城沖~房総沖にかけてが怪しいらしいのですが、もう既に5年以上が経過しているので、そろそろ南端が動いてもおかしくないのかもしれません。最大余震とは別に、M7クラスの首都圏直下型地震についても、かなり以前からいつ来てもおかしくないと言われ続けていますが、未だ発生せずです。起こるとしたら茨城南部の地震の巣が一番確率が高いと言えます。ここでM7クラスの地震が最後に起きたのが1921年なので、今年で95年間もM7以上の地震が起きていないことになるからです(首都直下地震の地震像について)。首都圏直下型のモデルが1894年に起きた明治東京地震(東京湾北部が震源)らしいのですが、発生から今年で122年が経過しているので、こっちもいつ起きてもおかしくないのでしょう。