30年以内に首都圏直下型地震は起こる?起こらない?徹底的に調べてみた

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

東日本大震災の後で、M7クラスの首都圏直下型地震が30年以内に70%の確率で起こると5年前に言われていたので、今なら25年以内に70%ってことですかね。ただ未だに30年以内に70%と言っているメディアもあるので、もしかしたら20年後も30年以内に70%と言っているかもしれません。30年以内に7割の確率で起こると何十年も言い続けていれば、いつかは起こるだろうからメディア的には問題は無いのでしょう。2011年に5年以内に70%の確率で首都圏直下型地震が起こると予想していたのを、翌年4年以内に50%以下に下方修正したケースからも分かるように、これだけ地震予想なんてものはいい加減なものだということです(首都直下のM7級「4年内に50%以下」東大再計算 地震研、昨年9月の70%から)。2500年までに確実に関東大震災クラスのM8級の巨大地震が関東地方を襲うという事は分かっていますが、いつ起こるかは誰にも分からないのです。2500年までにM8クラスの巨大地震が100%の確率で相模トラフで発生すると言ったところで、だから何?としかならないように、30年以内に70%の確率で発生すると、何年経っても30年以内の数字が減らなければ(30年後も30年以内と言っているという意味)、いつかはだから何?としかならなくなります。いつ起こるかわからないから準備だけは怠らないようにと、毎年言っていた方がまだ防災意識の向上に役立つはずです。

スポンサーリンク

首都圏直下型はいつかは必ず起きる

前回も書きましたが、これは誰もが認識していることです。ただいつ起こるのかは誰にも分かりません。明日起こると言われたら、おそらく多くの首都圏民が、明日は首都圏から脱出しているはずです。もちろん、起こるわけないと思って何も行動しない人も多いでしょう。首都圏直下型がいつ起こるか分からないのに、よく首都圏に住んで(勤めて)いられるなと不思議に思う人達もいます。日本は地震大国なので何処に行っても同じと言うしかありません。そんな事を言っていたら車に乗ることも、道を歩くことすら出来なくなります。人間は常にリスクと向かい合わせで生きているので、日々のリスクなどいちいち気にしていられません。とは言っても、いつ起きても後悔のないように、準備だけは万全に整えておきましょう。首都圏直下型地震には関係は無いのですが、茨城沖から千葉沖にかけて発生するだろう、東北地方太平洋沖地震の最大余震に備える意味でも、津波てんでんこという言葉をしっかり覚えておく必要があるかと思います。伊豆・小笠原海溝の巨大地震まで予測されているので、首都圏の津波に関してはこっちの方がむしろやばいかもしれません(海底活断層からみた日本列島周辺のプレート境界型地震)。

スポンサーリンク

いつ起こるのか?

2011年の段階で30年以内に70%の確率だったので、今は25年以内に70%の確率です。つまり、2041年までに70%の確率で発生するだろうということのようです。実際は色々複雑な計算が絡むようなので、難しいことは一切省きますが、ここいら辺の確率的なことを詳しく知りたい人は、このサイトで確率のお話を見てみればいいかもしれません。個人的な意見を言わせてもらえば、M8級の東海地震が満を持して200年ぶりに2054年に発生した場合、その前後で、首都圏直下型地震が起こることが予想されます。あるいは、茨城沖~千葉沖~房総沖にかけて、M8クラスの東北地方太平洋沖地震の最大余震が5年以内に発生した場合、その後に茨城県南部や東京湾北部でM7級の大地震が発生する可能性が強まります。東海地震よりも、茨城沖で発生するだろう、未だ発生していない最大余震に注意すべきなのかもしれません。東北地方太平洋沖地震の際、第一鹿島海山が要石となって(茨城沖におけるアスペリティと地下構造)、千葉沖~房総沖へのさらなる地殻破壊を阻止したと言われています(Active Faults along Japan Trench and Source Faults of Large Earthquakes)。北米プレートの下に沈み込んだフィリピン海プレートの北東端が地殻破壊の南下を食い止めたという説もあるみたいです(東北地方太平洋沖地震)。何れにしても、千葉沖~房総沖は巨大地震の空白域でもあるので、来るか来ないのか分からない首都圏直下型の心配をするよりは、こっちの巨大地震(最大余震)の心配をした方がいいのかもしれません。

スポンサーリンク

首都圏直下型は当分来ない?

驚いた事に、メディアは2004年から12年間、30年以内に70%の確率で首都圏直下型が起きると言い続けているらしいのです(首都圏直下型地震の危険性の検証―本当に危険は迫っているのか?―)。結局、メディアは首都圏直下型地震が起こるまで、30年以内に70%の確率を言い続けるつもりなのが良く分かりました。50年後も30年以内に70%と言っている姿が目に浮かびます。前出の小論文によると、首都圏直下型の地震活動期が60年後くらいに到来するのかどうかさえ分からないみたいな言い方をしています。この小論が書かれたのが2007年なので、まだ東日本大震災以前ということもあるので何とも言えませんが、2011年3月11日以降、地震に関する今までの常識が通用しなくなったのも確かで、日本列島全体が本格的な地震活動期に入った可能性も考えられる以上、50年は来ないだろうとは言い切れなくなっているような気もします。この小論の中でも、北海道東方沖地震のようなM8クラスのスラブ内地震が関東で起こらないとは言えないと述べられていることから、何が起こってもおかしくないと締め括ることが出来てしまいます。予測が難しい直下型地震 ← このサイトを見れば分かるように、30年間で震度6弱以上になる確率が0.1%程度にもかかわらず、能登半島で震度6強の揺れが記録されてしまい、批判を浴びてしまったそうです。熊本地震にしても同じことが言えます。発生確率ははっきり言って全く当てになりません。いま関東周辺で一番巨大地震が起きる可能性が高いのは、茨城沖~千葉沖~房総沖でしょうし、首都圏への津波の関係からも伊豆・小笠原海溝での巨大地震も要注意です。日本全体で言えば、糸魚川-静岡構造線断層帯も注意が必要です(特に牛伏寺断層)。とにかく、日本に住む全ての日本人にとって、地震は対岸の火事では済まされないということです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク