BMJによると、”Women with migraines have higher risk of cardiovascular disease and mortality.”片頭痛持ちの女性は心疾患の危険性が高いそうです。”Migraine should be considered an important risk marker for cardiovascular disease, say experts.”偏頭痛は心疾患の重要な危険指標として考慮されるべきだと専門家が言っているらしいです。確かに慢性頭痛はそれだけで体に良くない気もします。偏頭痛、目眩、吐き気、目の痛みなどは、現代の高度にデジタル化されたストレス社会ではある程度は仕方ないのかもしれませんが、若い女性は特に気をつけた方がいいでしょう。甘い物の過剰摂取や、脂っこい物を控えて、野菜中心の食生活を心掛け、健康茶、お酢、紫蘇油、梅干し等、体に良い物を摂取して、毎日適度な運動でストレス発散しましょう。健康であることが、人生を満喫する最低必須条件とも言えます。
偏頭痛は心臓に良くない?
今日はEurekAlert!のこの記事から引用させてもらいます。
Women diagnosed with migraines have a slightly increased risk of developing cardiovascular diseases, such as heart attacks and strokes,
「偏頭痛だと診断された女性は若干、心臓発作や脳梗塞等の心臓血管(循環器)系の病気になる危険性が増すみたいです。」
偏頭痛と脳梗塞は同じ脳なので関連性があるのは容易に想像できます。偏頭痛発作を頻繁に起こしていればそれが心臓に負担を与えたり、鎮痛剤等の市販薬の服用などが影響を与えているのかどうかが今後の研究の鍵になるような気がします。
Migraine has been consistently linked with an increased risk of stroke, but few studies have shown an association of migraine with cardiovascular diseases…
「偏頭痛と脳梗塞は一貫して関連付けられているのに反して、偏頭痛と心臓血管疾患の関連性を示唆する研究はほとんどされていない」みたいです。
自分の経験から言えば、逆は確実に言えると思います。心疾患を患うと偏頭痛ではないのですが、頭痛持ちになるので、逆もまた真なのではないのでしょうか。もちろん、そんな単純なものではないのでしょうけど、少なくとも脳と心臓の間に何らかの因果関係はあるのかもしれません。
“the magnitude of the risk should not be over-emphasized,” as “it is small at the level of the individual patient, but still important at a population level because migraine is so prevalent.”
「ミクロ的には微小なので、危険度は過度に強調されるべきではないのですが、それでも偏頭痛持ちが非常に多いために、マクロ的には重要なのです。」
個々の患者レベルでは影響は軽微でも、偏頭痛持ちの多さを考えれば、国家レベルでのリスクが増幅されるということらしいのです。偏頭痛が心臓血管に与えているだろう悪影響は、女性だけではなく男性にも当てはまるみたいです。ちなみに慢性頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3種類があり、片頭痛は女性に多く、群発頭痛は20~40代の男性に多いそうです(適切な治療のために 自分の頭痛を知り、正しく伝える)。頭痛はアルコールとも密接な関係があるみたいなので、飲み過ぎには注意して、睡眠不足にならない規則正しい生活を維持することが大切で、スマホ、パソコン、テレビ等で目を過度に疲労させることも控えましょう。
偏頭痛は心臓の穴が原因?
今年1月の日経スタイルの情報によると、偏頭痛の原因は心臓の穴にあるらしいことが書いてありました。偏頭痛と心臓の因果関係が既に認められていたというわけです。今度は日経スタイルのヘルス関連のこの記事から引用させてもらいます。
ズキンズキンと脈打つような痛みなどが起こる片頭痛は、仕事や家事に手がつかなくなるほどの痛みを伴う慢性の頭痛だ。国内患者は女性を中心に15歳以上で 推定約840万人に上る。薬物療法が一般的だが、心臓に開いた小さな穴を塞いで症状を改善する取り組みを岡山大学が始めた。
国内に推定840万人という数字が多いのか少ないのかは分かりませんが、心臓に開いた小さな穴を埋めることで偏頭痛を治癒するとは非常に斬新な治療法だと思います。誰でも心臓に穴が開いているのか気になるところですね。
心臓の左右の心房を仕切る壁にある「卵円孔(らんえんこう)」と呼ばれる小さな穴を塞ぐ。もともとは脳梗塞の再発を防ぐための方法だった。静脈にできた血 の塊(血栓)がここを通って脳に送られ、脳梗塞を起こしかねないからだ。卵円孔は成人の15~25%が持っており、脳梗塞患者で穴が見つかった場合、手術 することがある。
成人の4~7人に一人の確率で卵円孔と呼ばれる心臓の穴を持っているみたいです。この穴が脳梗塞の原因になっているみたいです。何でこんな穴がわざわざ開いているのか意味がわかりません。盲腸(虫垂)みたいなものなんですかね。一昔前は急性盲腸炎(急性虫垂炎)もやばい病気だったみたいだし。閑話休題、気になるのは片頭痛の原因ですよね。
患者は20~40代女性が目立つという。発症の詳しい仕組みはよく分かっていないが、脳の血管を収縮させる作用などがある神経伝達物質セロトニンが関係し ているようだ。セロトニン量が急に変化すると、いったん収縮した血管が拡張し、神経を刺激して痛みが出るという考え方だ。
セロトニンという物質が関係しているみたいです。脳血管が拡張すると頭痛がするらしいです。頭痛には血管を収縮させるために、頭を冷やしたり、コーヒー(カフェイン)を飲むのが良いとされていますが、鎮痛剤が一番手っ取り早いような気がします。
脳梗塞に年齢は関係ない
40歳という若さで脳梗塞を患い、その後も脳梗塞の再発に苛まれる、そんな悪夢のような人生は勘弁してもらいたいものです。自分もいつそうなるか分からないだけに他人事ではありません。誰でもなる可能性があるので、誰にとっても決して他人事ではないのです。Alternative to open heart surgery gives patients new hope ← このニュース記事を読んでいたらそんな気持ちにさせられました(動画が再生されるので注意)。こ40歳の2児の父も心臓に穴が開いていたのが脳梗塞の原因だったらしく、脳梗塞の再発防止のために、1時間のカテーテル手術で3つの穴を塞いだそうです。一晩の入院だけで済むみたいです。