父の日がいつから始まったのか気になったので調べてみました。想像通りアメリカで始まったらしく、1908年7月5日に世界で初めて父の日がウェストバージニアの小さな町フェアモントで祝われたようです。あるイベントをきっかけにしてこの日に祝うようになったのですが、グレース・ゴールデン・クレイトンという女性の発案で、彼女が教会の牧師に相談した結果として、その町で父の日が始まったみたいです。しかし、7月5日という日は、7月4日の独立記念日によって影の薄い存在でした。実際に父の日が全米に広まるきっかけを作ったのが、ワシントン州のスポケーンに住んでいた、ソノラ・スマート・ドッドという女性が、自分の父に感謝を示すために父の日を祝おうと牧師達に相談したところ、1910年6月19日に町全体の教会で、礼拝の説教を通して父の日を祝い、そのニュースはたちまち全米に広まり、翌年にはシカゴ、マイアミ、ポートランドでも父の日が祝われました。公式の父の日は1910年6月19日から始まったらしいです。
父の日の連邦休日としての法制化は、1972年リチャード・ニクソン大統領によって達成されました。父の日が何故始まったのかを知ることは、改めて父親の偉大さを知る良い機会になるので、一度詳しく調べてみるのもいいかもしれません。2人の女性の父親への熱い思いと感謝の気持ちが、父の日を全世界へ広めたという事だけは覚えておいた方がいいでしょう。
公式の父の日の花はバラです
母の日と言えば、カーネーションが有名ですが、父の日の花がバラというのは案外知られていないのではないでしょうか?私も知りませんでした。なので、父の日にバラを送るのもいいかもしれません。海外では父の日を祝ってバラを身に付けるようなのですが、父親がいる人は赤いバラで、父親がいない人は白いバラを身に付けるようです。
ネクタイが人気の父の日のギフト
どこの国も考えることは一緒で、父の日の最もポピュラーなギフトはネクタイらしいです。ネクタイを一切しないお父さんも世界中にはかなりいると思われるのですが、それでも公式行事に出席する場合はネクタイ着用が世界の常識でもあるので、やはりネクタイが最も無難な父の日の贈り物なのかもしれません。父の日にネクタイを贈る習慣は、1920年代から始まったらしく、当時はメッセージカードにもネクタイが書かれていたとか。父の日のギフトとして、ネクタイとバラをプレゼントするのも1つの手かもしれません。
Father’s Day?それともFathers’ Day?
父の日の父という単語は、単数形にすべきなのか?複数形にすべきなのか?それが問題だ。どの点日本語だとその心配がないのでいいですね。父達の日とはまず言いませんし。本来はFathers’ Dayと複数形だったらしいのですが、一番最初の法定化の試みの際に、誰かがスペルミスをやらかしてしまい、Fathers’ DayがFather’s Dayになってしまったらしいです。嘘のような本当の話みたいです。ソノラ・スマート・ドッドはFathers’ Dayとして最初の公式の父の日を祝ったようです。
父の日はカード換算だと4番目に大きな行事
グリーティングカード大手のホールマークによると、4番目にカードが売れる祝日のようです。何でも毎年7500万枚ものカードが売れるとか。その内の半分は父親用で、20%が夫用、残りの30%は息子、兄弟、祖父、叔父(伯父)用らしいです。一位は圧倒的にクリスマスカードです。2位にVeteran’s Day (退役軍人の日)、3位がMother’s Day、5位がEaster (復活祭)となっています。日本だと年賀状が圧倒的一位でしょう。2位のベテランの日は意外でした。
最初の父の日のカードは4000年前?
4000年前にElmesuという名の少年が、粘土板に父に対する感謝の気持ちを刻んでいたようです。この世界最初の父の日のグリーティングカード(粘土板)は、バビロンの廃墟で発見されたということです。凄過ぎるというか、4000年前の少年が父に感謝の気持ちを持っていたというのが衝撃です。啓蒙された我々でさえ、父に感謝している子供がどれくらいいるでしょうか?粘土板に感謝のメッセージを自発的に彫る子供はそうはいないでしょう。最も、スマホやパソコンから感謝のメッセージを送る子供はいるかもしれませんが、この4000年前の少年のように感謝の気持ちを込めて、お父さんに心から「ありがとう」と言える子供になってもらいたいものです。
参考サイトHappy Father’s Day: 5 Facts About The Day We Celebrate Dad今日は家族でお出かけしている家族が多いかと思われます。日本は家父長制で父親が絶対的権力を持っていた時期もあったのです。今では考えられない事ですが。父親も子供達から尊敬される人間になる必要もあります。子供達のお手本になれる大人になりたいものです。