人工知能:ロボットが人間の仕事をすれば人は楽に生きられる?

コストカット(人件費削減)のために、人間をロボットに置き換えた場合、それはどういう事を意味するのでしょうか?ロボットは物を買わないし、外食もしないし、旅行にも行きません。つまりロボットはお金を使わないので、経済上は個人消費には何の影響も与える事はありません。そのような存在に仕事を与えた場合、経済は縮小してしまうのではないでしょうか?さらにロボットに仕事を奪われた人達は、恐らく永久に仕事を見つけることは不可能でしょう。何故なら、既に今の段階でまともな仕事は存在していないからです。なので街は失業者で溢れ、社会保障費は跳ね上がり、仕事は永久にロボットに奪われたままの、そんな悪夢のような社会が待ち受けているとも言われています。子供が減り続ける事によって生じるだろう、将来の労働人口減少を補う意味でのロボットの活用ならまだしも、利潤追求のコストカットを目的としたロボット活用は、企業は自分で自分の首を絞める行為に等しいと言っている識者もいます。若者から仕事を奪って氷河期世代を作り出した事が、今の内需崩壊、超少子化、超未婚化を生み出した事実を踏まえた場合、人から仕事を奪ってロボットに与える行為が、果たして賢い選択なのかという疑問が生じます。ロボットを使って人々の仕事を奪えば、世界経済は確実に縮小するだろうし、誰もそんな世界は望んではいないし、そもそもそんな社会は持続不可能です。慢性的な人手不足に陥っている介護職やドライバーなどをロボットで賄うならまだ分かりますが、人手が足りている分野までロボットを使うのは、考え方が間違っています。しかし、そうは言っても、人工知能も量子コンピューターもDNAコンピューターも人工シナプスコンピューターも普通のコンピューターも、確実に猛烈な勢いで今後も進化し続けるので、やがては人間を遥かに超越するスーパーロボットが誕生するのも、もはや時間の問題なのかもしれません。

ロボットは人から仕事を奪ってきたのか?

産業用ロボットがそれまでは人間がやっていた仕事をやっていますが、そもそもは人がやるには危険だったり、重労働だったり、精度が要求される仕事で、ロボットに任せた方がいい仕事だそうで、まぁ、これに関しては納得です。では、ATM(Automatic Teller Machine)はどうでしょうか?ATMの登場で銀行の窓口係は大幅に減ったのではないでしょうか?これについては、アメリカの例ですが、面白いサイトがあります。What the story of ATMs and bank tellers reveals about the ‘rise of the robots’ and jobs

So the transition–what the ATM machine did was effectively change the job of the bank teller into one where they are more of a marketing person. They are part of what banks call the ‘customer relationship team.’ But it’s a different sort of skill. Maybe it’s a higher skill. There is some evidence that their wages have gone up. They are hiring more college graduates as bank tellers. And in a whole variety of ways we are seeing changes of this sort where the nature of occupations is getting up-skilled in some fashion.

「ATMの登場で出納係の仕事内容がガラリと変わり、より営業的になりました。彼等は銀行が接客係と呼んでいる部署の一員です。しかし、要求されるスキルは全く異なります。たぶん、より高度なスキルです。彼等の賃金は上昇したといういくつかの証拠があります。銀行はより多くの大卒を銀行の接客係として採用しています。実に幅広い形で我々は業務の本質がある程度高スキル化する、この種の変化を見続けています。」

1970年から2010年までに、アメリカの人口は1.5倍になりましたが、銀行の出納係は接客係として増え続け、何と同じ期間に倍以上も増えています。その間、ATMは0台から40万台以上増え続けているのにです。ロボットが人間の仕事を奪ったとしても、代わりの仕事はあるような感じですが、恐らく15年~30年くらいで、人間以上の思考能力を持った人工知能を搭載したロボットが登場し、その接客係の仕事も、その他全ての銀行に勤める従業員の仕事も奪うことになります。人間とは比較にならない思考力を持ち、人間の8000京倍くらいの計算能力がある、ありとあらゆる可能性を瞬時にシミュレートし、100%的確な判断を下す事ができる、絶対に間違いを犯すことのない完璧なロボットです。100年以内に確実に、人間の仕事はほぼ全てロボットがするようになるだけではなく、新型ロボットの設計・開発・生産も全てロボットが行うので、ロボットにとって、人間は必要のない存在になります。そうなれば、人間は労働から開放されて好き勝手に生きることができるようになります。何故なら全て完璧なスーパーロボット達がやってくれるので、人間はご飯の心配も何の心配もしないで済むからです。一家に1台のロボットがロボットによって無料で与えられ、そのロボットが家事一切をやってくれます。食料の生産、加工も全てロボットがやってくれるのです。エデンの園のような、地上の楽園が未来人を待っています。まぁ、こう上手く行くとは限らないのですが、ロボットには欲が無いので、ロボットが全てを切り盛りする世界は、理想郷になるのも当然なのかなぁ、と思うわけです。人工知能が人間のように邪悪化しないことを祈るのみです。