BREXIT、トランプ大統領、どうなる日本、どうする政府・日銀

まさかのBREXITで月曜日はどうなってしまうんでしょうか。そうこう言っている間に、為替も戻してきているので、それ程大した事にはなりそうにないような気もしてきました。麻生財務相が2時から記者会見を予定しているのと、日銀黒田総裁も流動性の確保に万全を期すと言っているからです。それに今夜のニューヨーク市場が持ち直して、事無きを得る可能性もまだ残っています(限りなくその可能性は低いですが)。しかし、BREXITなら100%トランプ大統領誕生と言われていたので、これで名実共にトランプ大統領誕生と言っても問題ないと思います。元々、歴史的経験則から鑑みても、民主党が勝てる要素はゼロなのですが、オバマ大統領人気が根強いので、1988年にレーガン人気とデュカキス戦車事件で共和党政権の3選を見事に果たしたジョージ・H・W・ブッシュのように、クリントン女史もトランプを打ち破るだろうと楽観視されていました。しかし、今回のBritain Firstを標榜したEU referendumでイギリス国民がEUからの離脱を選択した事で、11月にAmerica Firstを標榜しているトランプ候補が決定的に有利になることは間違いありません。Brexitはpopulismの大勝利を意味しているので、populismの申し子と揶揄されている、populist Trumpが、11月の大統領選で勝利することは確実と言えます。私の場合、今回の英国民投票も思いっ切り外しているので、米大統領選挙でのトランプ勝利が外れる可能性も残っています。

Brexit、英国民の賢明な判断

Immigration Among the Key Issues in the Brexit Vote

The referendum on a so-called Brexit has been increasingly contentious and emotional. Among the most deeply felt issues has been immigration.

「いわゆるBrexitに向けた国民投票は論争的で感情的になって来ていますが、最も国民を感情的にしているのが、移民問題です。」

もちろんBrexitは移民問題をこれ以上放置しておくわけにはいかないという、英国民の熱い思いから生じたわけですが、アメリカで起こっているトランプ革命も、その根っこはBrexitセンチメントと全く同じです。Brexitはトランプ勝利を暗示していると言っても決して過言ではありません。リベラルが掲げている、open border (オープンボーダー)政策は、他のEU諸国でも保守層から猛烈な反発を浴びています。最終的にはこの問題一つだけで、欧州連合が完全崩壊する危険性さえ孕んでいます。日本も移民の大量受け入れの是非が議論されていますが、移民問題は一筋縄ではいかない、非常に危険な問題を多く抱えているという事を、日本の政治家、官僚、識者達は認識する必要があります。特に日本のような単一民族国家では、保守層からの猛烈な反発が容易に予想されます。

激動の2016年下半期

7月から下半期が始まるわけですが、まさに激動の下半期になるでしょう。7月10日の参院選、月の下旬に開かれる、日銀金融政策決定会合、8月の夏休みを挟んで(2008年は上海株大暴落と原油価格大暴騰)、9月からは米大統領選挙がいよいよ本格化、2008年はこのタイミングでリーマン・ショックが発生、11月には大統領選挙で、トランプ氏が健全ならトランプ大統領が誕生します。超円高待った無しで、6割の下級国民には万々歳の展開ですが、2割の富裕層と2割の中間層には大打撃となります。超円高・超株安で日本経済は一時的にはボロボロになりますが、それは創造的破壊というやつなので、心配には全く及びません。既得権益が破壊されることにより、日本経済が完全復活に向けてやっと本格始動できるのです。新生日本の誕生です。

日本の未来

日本の明るい未来は、創造的破壊による既得権益破壊以外には成し得ません。失われた24年間は既得権益の保護以外の何ものでもありませんでした。既得権益の保護のために、バブルが崩壊した1992年以降、国がおおよそ700兆円近い借金をしているわけですが、不思議な事にその全く同じ期間で、個人金融資産もおおよそ700兆円近く増えているのです。つまり、国の借金がそっくりそのまま極一部の個人の懐に入った計算になります。問題なのはその間、経済格差がつきまくったという事で、既得権益で守られまくった国民が不当に富を築き上げていく一方で、政治的コネを持たない大部分の国民が貧しくなってしまっています。この不平等で不均衡な超経済格差さえ解消されれば、重症化してしまった動脈硬化で、血の流れが絶望的に悪くなってしまっている日本経済に、再び健全な血流がもたらされるのです。日本が再び外圧によって豊かになっていくことになります。