人材不足?完全雇用?人手不足で不景気な日本

完全雇用を達成していて、人手不足なはずなのに、景気刺激策が必要らしい。そのための財政出動が当然必要なわけで、人手が足りない現状で、景気刺激して仕事増やしてどうすんの?という疑問が生じます。公共事業にしても建設要員不足が深刻なようです。

まず、完全雇用が嘘というのは誰でも分かるはずですが、人手不足は事実です。どういうことなのかと言えば、誰もやりたがらない仕事が、労働市場にあぶれているという事です。ブラック企業が人手不足なのは当たり前だろ!という人さえいます。

完全雇用を既に達成していて、人手不足なんだから、日銀は異常な金融緩和を止めるべきなのですが、何故かそういう議論にはなりません。2%のインフレ目標を達成できていないからです。食料品や生活必需品はとんでもないインフレになっているのですが、それはあくまで完全無視です。庶民のエンゲル係数は危険水準に達しています。

GDP成長率が鈍化しているので、景気が良くない事も確かなのですが、その最たる原因が、消費税増税と超円安による超物価高のせいです。賃金上昇をはるかに上回るペースで物価が上昇していることで、庶民の購買力が著しく低下してしまっているのです。

景気を良くしたければ、物価を下げるか、物価上昇を上回る賃上げするかの2択です。賃上げは無理なので、物価を下げるしかないのですが、異常な金融緩和を止めるか、消費税廃止の選択肢なら、後者を選ぶしか日本には道はありません。

消費税は廃止すべき

消費税税収は国と地方で22兆円くらいです。22兆円の歳出カットをして、消費税を廃止すべきなのはいうまでもありません。国債費で23.6兆円ですから、消費税廃止も無理ゲーなような気がします。消費税廃止による借金増で、国民心理を悪化させる可能性があるためです。

税収が増えて喜んでいる奇特な人もいますが、GDPが全く増えていないのに、税収だけ増えているという事は、それだけ国民負担が増大しているだけで、喜ぶべきことでも何でもありません。増税と物価高で庶民は疲弊しまくっているのが、今の日本の実態です。

富の逆再配分

異常な金融緩和による超円安で、reverse wealth redistribution(庶民から富裕層への富の再配分)が起き、8割の庶民がどんどん貧しくなる一方で、2割の富裕層(政治家、資産家、公務員、みなし公務員、優良企業の正社員とその家族)がどんどん豊かになっていくという、とんでもない異常事態に日本は陥ってしまっています。

富の逆再配分こそが、1億総貧困化政策なのです。とは言っても、そういう意図を持って始めたわけではないので、政策とは呼べないのですが、トリクルダウンの失敗の結果、富の逆再配分が起きてしまったわけです。ただ、悲しいことに異常な金融緩和はやめられないので、この富の逆再配分は、限界まで続けられることになります。1億総貧困社会に何が待っているのかは、現段階では分かりませんが、超々少子高齢社会、超未婚社会と相まって、好ましくない事態が待ち受けていることだけは確かです。

日本の自転車操業はいつまで続く?

日銀が日本国債と地方債を全て買い占めれば、日本の借金がチャラになるという、能天気な輩がいますが、そんな非現実的な事が許されるなら、誰も苦労はしません。ツケは必ず誰かが返さなくてはならないからです。問題は、今のような最終的な破綻を先延ばしする自転車操業が、いつまで続けられるのかという事で、トランプ大統領誕生なら、祭りは確実に終了するだろうし、クリントン大統領なら、しばらくは祭りを続けることを許されるでしょうが、今のような自転車操業が、後10年続けられるとはとても考えられません。日本より先に破綻する国が出てくるかもしれないので、日本がその巻き添えを食って沈む可能性も考えられ、必ずしも日本発の世界恐慌が起こるとは言い切れないのですが、どこの国が引き金を引くにしても、それは10年以内に確実に起こります。トランプ大統領ならアメリカ発の世界大恐慌は必至でしょうし、クリントン大統領でも、アメリカ、中国、EU、日本が2025年までに恐慌への引き金を引くことになります。日本の自転車操業がいつまで続けられるかは、11月の米大統領選挙次第だと言えます。全ての鍵は白人票が握っています。投票率が白人80%、マイノリティ20%で、トランプ氏が63%以上白人票を獲得できれば、マイノリティー票が0%でもトランプ氏が勝利します。全ては白人とマイノリティの投票率の比率次第と言われています。

好景気なのか、不景気なのか

良く分からないと言われています。2割の富裕層には好景気です。つまりあなたが景気が良いと感じていたら、あなたは富裕層だという事です。8割の庶民は確実に不景気です。というか、物価高過ぎです。庶民が円高・株安を望む一方で、富裕層は円安・株高を望んでいます。私自身は再び高性能パソコンが6万~7万円で買える時代が来ることを願っています。なので、当然円高派です。食のレベルも上がりますし、輸入スーパーフードも安く買えるようになるので、万々歳です。早く来い来いトランプ大統領とスーパー円高です。