欧州金融危機、20年債が初のマイナス金利、円高、株安

ドル円は一時100円割れの勢いでしたが、介入警戒感から現在は大幅に戻しています。今週は米雇用統計発表とSQが絡んで、金曜日はかなり荒い値動きが予想されているようです。雇用統計次第では円高が進み、いよいよ日銀が市場介入に踏み切る可能性も考えられます。10日には参議院選が控えているので、金曜日から土曜にかけた為替市場の動きには注視が必要です。

逆に雇用統計が強い結果だった場合、ドル円は大きく戻すので、週明けの株式市場は暴騰する可能性があります。強い雇用統計、自民圧勝なら月曜日は相当株価が上がるでしょうね。

肝心の雇用統計ですが、前回が酷かっただけに今回は物凄く良いかもしれません。

金曜日の雇用統計について

非農業部門雇用者数のコンセンサス予想は17万5千人です。

20万人超えなら、ドル円は数円上昇するんじゃないですかね。思いっ切り強い数字が出れば、利上げも視野に入ってくるので、円安基調が続く可能性さえあります。

なお5月は3万8千人と「あっ!」と驚くほど少ない数字だったわけですが、過去にこのように極端に少ない数字が出た翌月は、大きな数字になるケースが多かったです。

私の個人的な意見だと、BLSは数字をかなり盛ってくるだろうと予想しています。欧州もガタ付いていて、不穏な空気が漂っているだけに、かなり強い数字が期待されます。

20年債が初のマイナス金利

20年債が初のマイナス金利、リスク回避の買い-今後のオペ対応注目も

「イタリアの銀行の経営不安や英国の不動産市場への懸念から海外金利が低下したリスクオフの流れが続いた。30年債の利回りもゼロに近づき、相場の上値がどれぐらいあるのか不透明だ。債券は買いづらいが、売りづらい」

欧州銀行危機が深刻化しているようです。債権は買いづらく売りづらいらしいです。マイナス金利のおかげで、住宅ローン金利がだだ下がりらしいので、不動産を買うなら今がチャンスなのも確かなようです。不動産バブルの夢よもう一度で、最後の花火を打ち上げてパッと散るつもりなんでしょうかね。

英国で大手不動産ファンドの解約停止が相次いだ上、イタリア政府が国内3位の銀行への資本注入を検討しているとの報道がリスク回避の動きを強めた。

ブレグジットによる政治的空白が深刻化すれば、イギリスもどうなるかまだまだ予断を許さない状況だし、イタリアの金融機関、あるいはドイツ銀行の問題もあります。

「20年債利回りのゼロ%は遅かれ早かれと予想されていた。問題はここからゼロ%を割れてマイナス圏に買い進む主体が出てくるかと、日銀がそれを是とするかだ。日銀は超長期債の利回りをマイナス化することに特段のメリットを感じていないのではないか。金融機関の経営の安定性も含め、プラス効果が大きいとは考えにくい」

マイナス金利が銀行経営を悪化させている事は事実で、それは日本だけではなく、欧州も一緒で、このままマイナス金利が進んで行けば、やがて破局的な結末が控えているのかもしれません。行き過ぎはやはりまずいです。

欧州銀行危機

EU Banks Crash To Crisis Lows As Funding Panic Accelerates

The signs are everywhere – if you choose to look – Europe’s banking system is collapsing (no matter what Draghi has to offer). From record lows in Deutsche Bank and Credit Suisse to spiking default risk in Monte Paschi, the panic in Europe’s funding markets (basis swaps collapsing) is palpable.

「見る選択をすれば、そこら中にサインは有ります。欧州の金融制度は崩壊中です(たとえドラギ総裁が何をしようと)。ドイツ銀行とクレディ・スイスの歴史的株安から、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の破綻リスク急上昇と、欧州資金調達市場のパニック(ベーシススワップ崩壊中)は誰の目にも明らかです。」

欧州債務危機の次は、欧州銀行危機です。マイナス金利が銀行経営を圧迫しているとはかなり以前から指摘されていましたが、相当やばい状況に陥ってしまっているようです。日本の金融機関も対岸の火事では済まされないでしょう。

とは言え、欧州債務危機を乗り越えたECBなので、最終的には何とかするのでしょうが、一応の解決策が見出されるまでは、世界の金融市場はかなり右往左往させられるのではないでしょうか。銀行危機から銀行連鎖破綻は絶対に起こり得ません。それだけは確かです。と言いたいところですが、状況はかなりやばいみたいです。

イタリアの銀行危機は相当深刻

イタリア、システミックな銀行危機引き起こす恐れービニスマギ氏

イタリアの銀行危機は欧州全体に波及する恐れがあり、銀行への政府支援を妨げる欧州連合(EU)の規則は見直されるべきだと、フランスの銀行ソシエテ・ジェネラルのロレンツォ・ビニスマギ会長が述べた。

EUの規則がイタリア銀行危機を深刻化させてしまっているようです。ブレグジットも当然の帰結だったのかもしれません。

Italy’s deepening banking crisis could RIP the eurozone apart, warn experts

The biggest concern is the stability of Italian banks, which hold around £270billion of bad loans that could end up defaulting.

「最も大きな懸念は、最終的にデフォルトしかねない30兆円近い不良債権を抱えるイタリアの銀行の持続性です。」

イタリアの銀行がかなり深刻な状況のようです。連鎖破綻しかねない危機的状況らしく、一刻も早い政府による救済が待ち望まれているようです。

まだまだ欧州から目が離せない状況が続きそうな悪寒がします。日銀も行き過ぎたマイナス金利政策で、ECBの轍を踏まないようにしてもらいたいものです。