貧困日本:深刻さを増す子供の貧困は誰の責任なのか?

子供の貧困は子供には全く責任はありません。貧困なのに子供を持った親の責任であることは確かです。子供をもうけた後で貧困に陥った家庭もあります。なので、全て親が悪いとも言えません。しかし、例え親が悪いとしても、子供には何の罪もありません。

富裕層だけが子供を持つことを許されるべきなのか?そんな馬鹿な話はないわけで、そんな国家は国際社会から罰せられるはずです。国が貧しくても子沢山な国は多いのは、子供を労働力と見ているからです。それこそ小さい子供でも働いています。先進国はchild laborは許されないので、子供は労働力(家計の助け)になりません。それが逆に少子化に拍車を掛けています。

私が小学生の頃は、小学生で新聞配達している同級生もいましたし、中学生でも普通にバイトをしていましたが、今はさすがに難しいのではないでしょうか。昔は子供でも家計を助ける事ができたのですが、今は子役等の芸能人でもない限りほぼ不可能です。こういう状況下では、子供を持つことは経済的負担にしかならないので、少子化問題はもう解決できないでしょう。

子供の貧困は誰の責任か

子供の貧困は親の責任でもあるし、国の責任でもあります。責任の擦り付け合いをしていても何の解決にもなりません。子供に責任はないわけですから、誰かが子供の貧困撲滅に動かなければならないのです。結局それができるのは国でしかないという事です。

なので、子供の貧困は国の責任と言えます。とは言っても、貧困で結婚もできずにいる若者達にとっては、国が貧困世帯の子供を助けることは、納得がいかないかもしれません。考え無しに子供をもうけた人間が国から支援を受けて、貧困故に結婚も子供も諦めた人達にはあまりにも不公平過ぎるからです。それこそ正直者が馬鹿をみるですが、しかし、だから言って、子供の貧困を無視し続ける事もできません。この問題ははっきり言って難し過ぎます。

子供の貧困は国の危機

産経ニュースのサイトに良い記事があったので引用させてもらいます。

日本の将来が危うい 子供の貧困解決が喫緊の課題だ 日本財団会長・笹川陽平

 貧困家庭に育った子供が社会に出ても貧困となる「貧困の連鎖」が深刻度を増している。日本財団が民間の研究機関とともに行った調査では、このまま放置すると、将来の経済的損失は約50兆円、社会保障など国の財政負担は約20兆円増える。

治安の面から見ても、相当深刻になってきます。犯罪の増加は避けられないので、治安悪化が問題になってきます。子供の貧困が社会に与えるダメージは計り知れません。

政府も昨年10月から官公民連携による「子供の未来応援国民運動」をスタートさせているが、事態の深刻さに対する国民の認識はいまひとつ希薄な気がする。

国民の多くが子育ては親の責任と思っているので、深刻になりようがないのかもしれません。その考えは間違ってはいないし、国民は攻められません。

子供の居場所がない

最近、待機児童の解消に向けた保育園の建設をめぐり、周辺の高齢者が「子供の声が静かな住環境を壊す」と反対するケースが増えていると聞く。送迎の自転車や車の増加といった問題もあるようだが、子供の声が聞こえない街が健全だとはとても思えない。

騒音問題は当事者ではないと分からないので何とも言えません。近くに保育園がありますが、車の問題は確かに大きいかもしれません。運転マナーが良い親ばかりではありませんし、女性の運転は特にあれなので、この辺も考慮に入れるべきだと思います。車の送迎を禁止すれば問題なないはずなのですが、そういうわけにはいかないんでしょうね。

子ども食堂も全国的に広がりを見せているようなので、子供の居場所は徐々に増えつつあり、いい方向に向かっている事だけは確かなようです。貧困世帯の子供達のための無料塾なども増えていく事が望まれています。

官民力を合わせれば、貧困家庭の子ども達の居場所の問題は何とかなるような気もしますが、子供達にとって居心地の良い家庭作りが一番の問題のような気もします。この辺の問題はプライバシーの問題もあるので、行政も深く関われないらしく、どうにもならないのが現状のようです。子どもを守れるのは結局親だけとも言えます。

老人が子供の未来を奪っている!?

国立社会保障・人口問題研究所の社会支出集計によると、13年度、年金や介護、ホームヘルプサービスなど高齢者向け支出は国内総生産(GDP)比11・3%の54兆6200億円、これに対し家族手当など子育て(家族)向けは同1・2%の6兆500億円と大きな開きがある。

子どもには選挙権がないから仕方ないとしか言いようがありません。老人天国は、結局は子供と若年層の犠牲のもとに成り立っているというわけです。個人金融資産の8割以上を50代以上世帯が独占している現状では、それ未満の世帯がジリ貧なのは当たり前の事なのです。

今の日本は老害によって沈没しかけているわけですが、若年層と高齢層で痛みを分かち合うことなしには、この国の未来は無いし、老人天国がいつまでも許容されれば、底でその重みに耐えてそれを支えている若い世代が潰されてしまいます。