怒りは何故発生するのか?あるいは、どこから発生するのか?答えは簡単で、怒りをぶつけられる相手さえいれば、誰でも何時でも何処でも怒りは発生します。怒りが生じる理由は、その怒りをぶつける対象が、自分よりも体力的に互角か弱いか、立場的に互角か弱いか、あるいは、勝てそうな相手なら怒りの矛先が向かうからで、怒りをぶつける対象が人や動物だけとも限らず、対象が物や自分の場合さえあります。
怒りが生じるのは、怒りの対象となる相手を舐めてるからであり、恐い相手なら怒りどころか、何をされてもヘラヘラして耐えているはずです。人間とはそういう醜い生き物なのです。換言すれば、誰かがあなたに怒りをぶつけてきた場合、その人間はあなたを舐め切っているという事になります。教師が生徒に、上司が部下に対して怒りをぶつけるのは仕方ないとしても、教師も上司も、相手(生徒や部下)がやばい人間の場合は怒りを堪えます。
つまり、ほとんどの正常な人間は、怒りを自由自在にコントロールできるようにできているという事です。怒りは人間の醜い心の表れであるとも言えるのかもしれません。いじめと相通ずる物があるかもしれません。こいつなら何をしても大丈夫という安心感が、人間を調子に乗らせて、舐めた態度や行動を取らせる原因にもなっています。
怒りを覚えたら怒りを堪える
怒りが生じた場合は、その怒りを覚えた対象を怖い人と思うようにします。この人に怒りをぶつけたらとんでもない事になると心の中で思うのです。
とは言っても、つまらないプライドを持っている人間がやたら多いので、プライドが邪魔をしてなかなかそうは思えないものです。怒りとプライドはセット商品、あるいは、抱き合わせ商品みたいな物なので、ある意味、切っても切れない関係にあります。
人はプライドを傷つけられると怒りを覚えますし、怒りを抑えたくてもプライドが邪魔をします。但し、強い人間や恐い人間、やばい人間に対しては、限界まで怒りを抑え込むことが出来るから不思議です。怒りの感情よりも恐怖心が勝るからです。
外ではコメツキバッタのようにペコペコ媚びへつらう人間でも、家の中では怒りをぶちまける超内弁慶な人間が日本人には特に多いと聞きます。そういう人間は、特に怒りを抑えるのが難しいですし、家族にとっては大迷惑で、非常に厄介な問題でもあります。
怒りは心の醜さだと知る
怒りが生じた時、心の中で、「あー、俺は弱い相手にしか怒りをぶつけられない、哀れで惨めで醜い存在なんだなぁ」と思い浮かべて下さい。
怒りが生じる事は、人間のクズっぷりの証明でもあります。強い人間や恐い人間に対しては、怒りが生じても我慢ができるのに、怒りをぶつけても大丈夫な人間には平気で怒る、まさに人間が屑過ぎます。弱い者いじめでもあるし、非常に好ましくありません。
怒りが生じた時は兎にも角にも、「この人がやばい人だったら、俺は(私は)絶対に怒らないのに、怒ろうとしているという事は、俺(私)という人間が、弱い者いじめをする屑みたいな人間だからなんだ」と思って下さい。そう思えれば、怒りは自ずと鎮まるはずだし、怒りの対象が家族なら、相手を敬う心が生じるはずです。家族のメンバーは、労り、思いやり、敬う、これが大切なのです。家族に怒りをぶつけては絶対にダメです。
それでも我慢できない時は運動する
私は学生時代怒りを感じたら、とにかく走りました。走って外の空気を思いっきり吸って、クタクタになるまで走り込めば、怒りの感情は跡形もなく消え去ります。
あるいは、カラオケボックスへ行って、1人で大声で歌ったり、とにかく外へ出ました。家族に対して怒りを感じたら、爆発する前に外へ出ることが一番です。気分転換が大事です。
外で怒りが発生した場合は、いきなり走り出したりは出来ないと思うので、やはり、心の中で自分の心の醜さを思い浮かべて下さい。強い人や怖い人には絶対に怒らないという事を、常に思い出して下さい。怒りは容易にコントロールできるのです。
普段から適度な運動をして、ストレスを発散させる事も大事です。音楽鑑賞やドライブ、読書なんかもいいかもしれません。とにかく、運動や趣味に時間を使うことで、ストレスを溜め込まない工夫をし、ストレス解消に人に当たらないように心掛けましょう。
食生活の改善
脳の中にあるセロトニンという神経伝達物質の欠乏だ。これは前頭前野の機能をスムーズに動かすために必要な物質なのだが、「これが現代人には不足しており、キレる人が増える理由になっている」と東邦大学名誉教授の有田秀穂氏は指摘する。
幸せホルモンと呼ばれているセロトニン欠乏が怒りやすい原因みたいです。なのでセロトニンを増やす食事をとる必要があります。
心身を安定させる幸せホルモン 「セロトニン」を増やせる食べ物4つ
卵、チーズ、豆腐、ナッツの4つ
この4つ食品がセロトニンを増やしてくれるらしいです。ナッツはスーパーフードでもあるので、本当にお薦めします。豆腐も超おすすめですが、添加物が入っていない、本物の豆腐を買うようにしましょう。
また、セロトニンの材料となるトリプトファンですが、炭水化物と一緒に摂ることで体内に吸収されやすくなるので、ご飯やパン、うどん、イモ類などと一緒にバランスよく食べることが大切です。
グラタンパンとかナッツパンなんかもいいかもしれません。
たとえば朝御飯を食べずに出社する。すると元気が出ないので、甘いコーヒー飲料を飲んだり、 菓子パンを食べたりする。すると、血糖値が一気に上がって元気になる。しかし、インシュリンの過剰分泌で血糖値の急降下が起こり、ほどなくだるくなって集中力がなくなり、やがてイライラし始める。
朝食を抜くのは良くありません。1日3食の規則正しい食生活を習慣付けて、血糖値を乱高下させない工夫が必要なようです。朝はしっかり食べて、昼はグラタンやグラパン、セロトニンを増やす食事をして、夜は野菜中心みたいにすれば、怒り難い体質に改善されていくでしょう。
寝不足も怒りっぽくなるので、最低1日6時間以上の睡眠、正しい食生活、毎日の適度な運動、ストレスを溜めない工夫をする、楽しいことを考える、怒りが生じたら心の中で己の醜さを悔い改める。これであなたも今日から柔和な優しい人間に生まれ変われます。人からも好かれるようになり、人生が楽しくなるはずです。