何故人は年を取って劣化するのか?(老化してしまうのか?)

誰もが子供の頃は早く大人になりたい(早く年を取りたい)と願うものですが、いざ大人になってみると、もっと子供でいたかったと後悔の念に苛まれます。時間は残酷とは良く言ったもので、本当にその通りです。人の傷は時間が癒やしてくれますが、時間は若さを奪ってもいきます。年を取ると体(脳も含めて)にガタが来るのが1番辛いです。動きも鈍くなり、頭の回転も鈍り、物覚えも悪くなり、視力、聴力、筋力全てが衰え、頭は禿げ、皮膚は汚くなり、加齢臭も酷くなり、年を取ったと実感する瞬間の衝撃は相当なものがあります。

老化のメカニズム

Research note: Yale researchers describe how free radicals contribute to aging
By Bill Hathaway

Aging in part is the result of oxidative damage to proteins caused by free radicals, a byproduct of interaction of our bodies and radiation such as sunlight. A new study by Yale scientists provides some clues into how this damage is inflicted. The research team headed by Jimin Wang analyzed protein structures after bombardment with massive amount of X-rays. They found many different examples of oxygen molecules added to the proteins and polypeptide bonds within proteins, rendering them non-functional. Some of these damaged proteins also become unrecognizable to proteasomes, the cellular garbage collectors that clean up faulty proteins. The problems are compounded because proteasomes themselves are also damaged while trying to clean faulty proteins. This further limits the process of cellular cleanup, a failure that is a major characteristic of aging.

「年を取ることの1つには、我々の体と太陽光のような放射エネルギーの相互作用の副産物である活性酸素によって引き起こされるタンパク質への酸化ダメージの結果があります。エール大学の科学者による新しい研究は、どのようにしてこのダメージが与えられているのかの、いくつかの手掛かりを提供してくれています。Jimin Wang率いる調査チームは、莫大な量のX線照射後のタンパク質構造を分析しました。研究者は、酸素分子がタンパク質内部のタンパク質とポリペプチド結合に加えられ、それらを機能不全にする多種多様な例を発見しました。これらの壊れたタンパク質の一部は、また、損傷したタンパク質を除去する細胞の掃除屋であるプロテアソームに認知できないようになります。欠陥タンパク質除去を試みている間に、プロテアソーム自体がダメージを受けるので、問題が悪化します。この事がさらなる細胞除去を制限し、老化の特徴を示す障害になっています。」

老化現象の一部は活性酸素が関係しているようです。活性酸素がタンパク質を破壊し、その破壊の度合が酷いと、破壊されたタンパク質を除去するプロテアソームも破壊され、さらに一部の欠陥タンパク質はプロテアソームが認識できないので、そのまま放置され、どんどん老化が進んでいってしまうような感じです。

活性酸素を減らす抗酸化物質摂取が、抗老化には1番効果的なのですが、とは言っても、活性酸素によるタンパク質の酸化ダメージはあくまでも老化の1つの原因でしかなく、その他の要素が複雑に絡み合って老化が進んでいくので、老化防止にはもっと総合的な対策が必要になります。以前に書いた寿命を伸ばすかもしれないリスベラトロールという物質なんかも、抗酸化物質と一緒に摂取する必要があるかもしれません。

体の劣化(老化)を少しでも遅らせて、健康と若さを維持するには、多角的な対策が必須で、多くの人間がそんな金と労力と時間を使うぐらいなら、そんな事は一切気にせずに、普通に年を取っていく選択をしています。その方がむしろ人間らしいような気もします。