孤独、人が一人でいるのはまじで精神的にやばい

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Psychological Science誌に掲載された新たな研究によると、人間は自分を気にかけてくれる近しい人の存在を知ることで、自分が社会的につながっているということを実感する手段として、物を擬人化する傾向に歯止めをかけることができるということです。本研究は、孤独を感じる人間が孤独でない人間に比べて、無生物を人間のように思い込んでしまう可能性が高いことを示す過去の知見を再現し、さらにその知見を深めています。

人は1人では生きられない:人は孤独過ぎると寂しさでおかしくなる
孤独感と社会からの孤立は、肥満よりも深刻な公衆衛生上の危険である可能性があり、その社会的インパクトは増大の一途をたどり、今後も増大し続けるだろうことを、第125回アメリカ心理学会年次大会においてプレゼンされた研究が示唆しています。人が孤独でいることは良くないし、社会からの孤立などはもってのほかです。何故なら、人はみな1人では生きていけないものだからです。
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社会的疎外感

Thinking of loved ones lessens our need to ‘reconnect’ through anthropomorphism

“We think this work really highlights how important feeling socially connected is to people and the lengths people will go to ‘reconnect’ when they feel disconnected, and it reminds us of the value of our close relationships,” says psychological scientist Jennifer Bartz of McGill University, lead researcher on the study. “Most of us, at some point or another, will experience feelings of disconnection, loneliness, and isolation. Whether these feelings are long-lasting or due to temporary circumstances like being relocated for a job or school, social disconnection is something we’re all vulnerable to experiencing.”

「”私達は今回の研究が人間に社会とつながっていると感じることがいかに大事なことで、人が疎外されていると感じた時、その人が社会と再接続するためにどこまでやるのかを明らかにし、私達に親密な人間関係の大切さを思い出させてくれています。”と、マギル大学の心理科学者でこの研究の筆頭研究者でもあるジェニファー・バーツは言っています。”ほとんどの人間は、何所かの時点で、隔絶感、孤独感、孤立感を経験します、こういった感覚が、持続的なものであろうが、転勤か転校のような一時的なものであるかにかかわらず、社会的隔絶を経験すると、誰もが精神をやられてしまいます。”」

ニート・引きこもり等の無業者は、社会と隔絶されているだけではなく、家族とも隔絶されている可能性が非常に高いので、事態はより深刻なものになっています。連日の家族間の殺し合いのニュースを見れば、事態がいかに深刻であるかが分かるはずです。

There are many ways that people who feel socially disconnected can reconnect — they can try reinforce existing social bonds or forge new relationships, but there are other ways, too. A 2008 study reported by psychology researcher Nicholas Epley and colleagues, for example, showed that one of the ways that people may try to increase their sense of connection and belonging is by anthropomorphizing inanimate objects, such as a pillow or an alarm clock.

「社会的疎外感を持つ人々が再接続できる多くの方法が存在します。彼等が既存の社会的つながりの強化に努めるか、あるいは、新しい関係を築くことも可能ですが他にも方法があります。2008年に心理学研究者ニコラス・エプリー氏と同僚等によって報告された研究が、例えば、人々が接続感・所属感を強める1つの可能な方法が、枕または目覚まし時計等の無生物擬人化による事を明らかにしています。」

トム・ハンクス主演映画キャスト・アウェイで、主人公がバレーボールを擬人化して孤独を癒やしていたのが良い例だと思います。社会から孤立している孤独なヲタが、2次元キャラやフィギアを擬人化するのもこのせいなのかもしれません。

Hikikomori (ひきこもり)が精神医学的に新たに定義される
日本のお家芸というか、日本人に特に顕著であるように思えるHikikomori(引きこもり)という現象が、国際的に新たに定義されようとしています。Hikikomoriという英語は既に多くの英英辞書に掲載されているのですが、医学的な見地からこの日本人特有の現象を定義しようという動きが広がりつつあるようです。
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愛着不安

They also wondered whether attachment anxiety — marked by a preoccupation with closeness and intimacy and heightened sensitivity to social cues of rejection — might be one individual characteristic associated with this tendency to anthropomorphize.

「また、彼等は、緊密な人間関係への先入観と拒絶の社会的信号への過剰なまでの敏感さを特徴とする関係不安が、この擬人化への傾向と関係があるのではないかと考えました。」

heightened sensitivity to social cues of rejectionは、afraid of rejection (拒絶されることを恐れる)という意味です。

アタッチメント不安は、誰かと仲良くなると裏切られたり、親密な関係を築こうとして拒否られたりする事への先入観が強く、拒絶される事への異常なまでの恐怖心が、正常な人間関係構築の弊害になる不安神経症の一種です。好きな人に告るという普通の行為ができないことで、いつまで経っても恋人ができないう状態に陥ってしまいます。

最近問題になっている若者の恋愛離れの原因は貧困もありますが、このアタッチメント不安が一番大きな原因かもしれません。プライドが高い人間ほど、社会的拒絶に対するダメージが大きく、お断りされた時の精神的ショックを嫌うあまり異性に告白できない、あるいは、親しくなると裏切られた時のショックが大きいので、敢えて孤独を選ぶという日本人が増えていることだけは確かです。それがいいか悪いかは別として、自分だけを愛してくれる伴侶を得ることは大事だし、それが自分の唯一の存在理由であると再考する必要があります。先祖が伴侶を選んだから今の自分が存在しているという事です。

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愛着回避

In addition, the researchers found that attachment anxiety was associated with a tendency to anthropomorphize, and was actually a stronger predictor than loneliness was.

“The fact that attachment anxiety was linked with anthropomorphism but other forms of interpersonal insecurity, like attachment avoidance, weren’t suggests that this may be a ‘motivated cognitive process’ driven by an intense need to seek out and identify sources of support in the environment,”

既婚者は未婚者に比べてストレスが溜まりにくいので健康的!
独身生活は、親が健在で健康問題の心配が少ない若いうちはいいとしても、加齢と共に体のあちこちにガタがきだして、親が他界して天涯孤独になったり、病気になった時が一番危険なようです。独身生活はどうしても不摂生になり勝ちで、特に独身男性の場合は、栄養失調、メタボ、成人病などになりやすいとも言われているので、結婚して健全なファミリーを構築するのが心身の健康には欠かせないと言えます。

「加えて、研究者は、愛着不安が擬人化への傾向と関係があり、孤独感よりも強力な予測因子である事を見出しました。”アタッチメント不安が擬人観とリンクし、アタッチメント回避のような他の人間関係不安形態にはリンクしていない事実が、この事が、周囲でのサポート源を追求・特定する極度の心理的要求をきっかけにして起こる、動機付けられた認知過程である可能性がある事を示唆しています。」

愛着回避と無関連の愛着不安は、自分の周りの人間達の意見を気にしすぎる余りに起こる認知過程ではないみたいです。学生時代、周囲の目が気になる人間は、異性に告白するなんて100%できない事と関係があるのかもしれません。

anthropomorphism = 神人同形説(神を擬人化)、擬人観(人間以外の他の全てのものや事象を擬人化)、八百万の神の考え方に相通ずる物があるかもしれません。日本人は、例えば、過去において、神木には魂、あるいは神が宿っていると信じていて、話しかけたり、拝んだり、撫でたりしていました。そういう事もあって、日本人は擬人化傾向が強く、故に、愛着不安な人間が異常に多いのかもしれません。それ故に、一昔前は、恋愛結婚ではなく、見合い結婚が主流だったのかもしれません。

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擬人観

“Although anthropomorphism is one of the more creative ways people try to meet belonging needs, it is nevertheless difficult to have a relationship with an inanimate object,” Bartz, Tchalova, and Fenerci write in their paper. “Reliance on such a compensatory strategy could permit disconnected people to delay the riskier–but potentially more rewarding– steps of forging new relationships with real people.”

“These findings highlight a simple strategy that could help get lonely people on the road to reconnection,”

「”擬人観は、人々が所属欲求を満たす試みのより創造的な方法の1つですが、それでもなお、無生物と関係を築くことは困難です。”と、研究者達は論文に書いています。”そのような代償的な方法に依存することは、社会から疎外されている人々がもっと得ることの多いかもしれない、本物の人間と新しい関係を築くためのよりリスキーなスッテプを遅らせる可能性があります。”、”これらの発見は、寂しい人達が再接続に向かう助けになるかもしれない単純な方法を明らかにしています。”」

再接続は社会との再接続で、ニートやひきこもりが社会性を取り戻すようになることを意味しています。あるいは、たとえ就労者であったとしても、社内ニートのようにほとんど人間付き合いのない、社会性が極めて希薄な人間達が人間性を回復して、他者と積極的に関われるようになることを意味しています。

生まれたばかりの赤ん坊は、人との関わりが断たれた場合、100%生存不可能です。人間は人との関係を断っては絶対に生きていけません。自分一人で生きるのは不可能だからです。無人島か何処かで一人で生活するなら別ですが、そうでなければ、人と関わって生きていくしかありません。人と関わることは確かにリスキーですが、関わらないリスクの方が遥かに大きいということを知るべきです。そのためにも、人に優しい社会作りが欠かせないのですが、日本人は自分に優しく他人に異常に厳しい社会不適格者がやたら多いので、ニートやひきこもり、無業者が異常に多いのも頷けます。という悲観的な意見もネット上で見かけますが、日本人も良い人間が多いし、人情味溢れる人達もまだまだたくさんいるので、決して捨てたもんじゃありません。人の性善説を信じて、リスクを取って生きていきましょう。

日本人であることに誇りを持つことが社会的成功の鍵だった!!
日本人は凄い、とにかく凄い、俺/私は日本人なんだから俺/私も絶対に凄いはずだ!、そう思い込むことが大切なようです。民族の誇りが社会的な成功への鍵になるんだそうです。日本人としての誇りが、日本の海外での評価を少しでも高めたいという気持ちを呼び起こし、その大志が最終的に個人的な成功を呼び込むのではないでしょうか。
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