孤独、人が一人でいるのはまじで精神的にやばい

Psychological Science誌に掲載された新しい研究によると、人間は自分を気にかけてくれる近しい人の存在を知ることで、自分が社会的につながっていると実感する手段として、物を擬人化する傾向に歯止めをかけることができるということです。その研究は、孤独を感じる人間が孤独でない人間に比べて、無生物を人間のように思う可能性が高いことを示す過去の発見を再現し広げているらしいのですが、無生物ということなので、人形を人間と思い込むこで、社会とつなっていると感じているのでしょう。

昔サイコという映画があって、人形のような物に、あたかもそれが生きているように話しかけているシーンがありましたが、孤独は人間をおかしくしてしまうのかもしれません。聖書にも人が一人でいるのは良くないと書かれているので、結婚しないまでも、せめて家族と暮らすとか、ハウスシェアみたいな方法が必要かもしれません。そういった意味からも、生活保護者の独身男を一人暮らしさせる事は社会のためにならないと言えます。ネット上で良く見かける意見として、生活保護を受給している健全な独身男に限り、施設で共同生活をさせて、1日も早く自立させるべきという意見を多々見かけますが、まさに正論で、防犯、保護費削減の観点からもそうすべきなのは言うまでもありません。

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社会的疎外感

Thinking of loved ones lessens our need to ‘reconnect’ through anthropomorphism

“We think this work really highlights how important feeling socially connected is to people and the lengths people will go to ‘reconnect’ when they feel disconnected, and it reminds us of the value of our close relationships,” says psychological scientist Jennifer Bartz of McGill University, lead researcher on the study. “Most of us, at some point or another, will experience feelings of disconnection, loneliness, and isolation. Whether these feelings are long-lasting or due to temporary circumstances like being relocated for a job or school, social disconnection is something we’re all vulnerable to experiencing.”

「”私達は、この研究が、人間に社会とつながっていると感じることがいかに大事で、隔離されていると感じた時、人々が社会と再接続するためにどこまでやるのかを強調していて、私たちに、緊密な関係の大切さを思い出させてくれています。”と、マギル大学の心理科学者でこの研究の筆頭研究者でもあるジェニファー・バーツは言っています。”ほとんどの人間は、何所かの時点で、隔絶感、孤独感、孤立感を経験します、これらの感覚が、持続的なものだろうが、転勤か転校のような一時的事情のせいかにかかわらず、社会的隔絶は、経験すると、誰もが精神をやられます。”」

社会から疎外されているという感覚が、ありとあらゆる悲劇を産み出します。実際に物理的に阻害されることもあるので、必ずしも精神的なものばかりではありません。日本は特に先進国とは到底思えない、弱者(ワープア)切り捨ての国なので、その疎外感たるや、想像を絶するものがありますが、国民性でもあるのでどうする事もできません。

There are many ways that people who feel socially disconnected can reconnect — they can try reinforce existing social bonds or forge new relationships, but there are other ways, too. A 2008 study reported by psychology researcher Nicholas Epley and colleagues, for example, showed that one of the ways that people may try to increase their sense of connection and belonging is by anthropomorphizing inanimate objects, such as a pillow or an alarm clock.

「社会的疎外感を持つ人々が再接続できる多くの方法が存在します。彼等は、既存の社会的つながりの強化に努めるか、あるいは、新しい関係を築くことも可能ですが、他にも方法があります。2008年に心理学研究者ニコラス・エプリー氏と同僚等によって報告された研究が、例えば、人々が接続感・所属感を強める1つの可能な方法が、枕または目覚まし時計等の無生物擬人化による事を明らかにしました。」

枕や時計よりも、人形やぬいぐるみの方がいいような気もしますが、何だか切なくなってきます。トム・ハンクス主演映画キャスト・アウェイで、主人公がバレーボールを擬人化して孤独を癒やしていましたが、無人島ならまだ分かります。

愛着不安

They also wondered whether attachment anxiety — marked by a preoccupation with closeness and intimacy and heightened sensitivity to social cues of rejection — might be one individual characteristic associated with this tendency to anthropomorphize.

「また、彼等は、緊密な関係への先入観と社交的拒絶への過剰なまでの敏感さを特徴とする関係不安が、この擬人化への傾向と関係があるのではないかと考えました。」

アタッチメント不安は、誰かと仲良くなると裏切られたり、親密な関係を築こうとして拒否られたりする事への先入観が強く、拒絶される事への異常なまでの恐怖心が、正常な人間関係構築の弊害になる、不安神経症の一種です。

最近問題になっている若者の恋愛離れの原因は貧困もありますが、このアタッチメント不安が一番大きな原因かもしれません。プライドが高い人間ほど、社会的拒絶に対するダメージが大きく、お断りされた時の精神的ショックを嫌うあまり、異性に告白できない、あるいは、親しくなると裏切られた時のショックが大きいので、敢えて孤独を選ぶ、そういう日本人が増えていることだけは確かです。それがいいか悪いかは別として、自分だけを愛してくれる伴侶を得ることは大事だし、それが自分の唯一の存在理由であると再考する必要があります。先祖が伴侶を選んだから子孫が存在しているという事です。

愛着回避

In addition, the researchers found that attachment anxiety was associated with a tendency to anthropomorphize, and was actually a stronger predictor than loneliness was.

“The fact that attachment anxiety was linked with anthropomorphism but other forms of interpersonal insecurity, like attachment avoidance, weren’t suggests that this may be a ‘motivated cognitive process’ driven by an intense need to seek out and identify sources of support in the environment,”

「加えて、研究者は、愛着不安が擬人化への傾向と関係があり、孤独感よりも強力な予測因子である事を発見しました。”アタッチメント不安が擬人観にリンクし、アタッチメント回避のような、他の人間関係不安形態にはリンクしていない事実は、この事が、周囲でのサポート源を追求・特定する極度の心理的要求をきっかけにして起こる、動機づけられた認知過程である可能性がある事を示唆していませんでした。」

愛着回避と無関連の愛着不安は、自分の周りの人間達の意見を気にしすぎる余りに起こる認知過程ではないみたいです。学生時代、周囲の目が気になる人間は、異性に告白するなんて100%できない事と関係があるのかもしれません。

anthropomorphism = 神人同形説(神を擬人化)、擬人観(人間以外の他の全てのものや事象を擬人化)、八百万の神の考え方に相通ずる物があるかもしれません。日本人は、例えば、過去において、神木には魂、あるいは神が宿っていると信じていて、話しかけたり、拝んだり、撫でたりしていました。そういう事もあって、日本人は擬人化傾向が強く、故に、愛着不安な人間が異常に多いのかもしれません。それ故に、一昔前は、恋愛結婚ではなく、見合い結婚が主流だったのかもしれません。

擬人観

“Although anthropomorphism is one of the more creative ways people try to meet belonging needs, it is nevertheless difficult to have a relationship with an inanimate object,” Bartz, Tchalova, and Fenerci write in their paper. “Reliance on such a compensatory strategy could permit disconnected people to delay the riskier–but potentially more rewarding– steps of forging new relationships with real people.”

“These findings highlight a simple strategy that could help get lonely people on the road to reconnection,”

「”擬人観は、人々が所属欲求を満たす試みのより創造的な方法の1つですが、それでもなお、無生物と関係を築くことは困難です。”と、研究者達は論文に書いています。”そのような代償的な方法に依存することは、社会から疎外されている人々が、もっと得ることの多いかもしれない、本物の人間と新しい関係を築くための、よりリスキーなスッテプを遅らせる可能性があります。”、”これらの発見は、寂しい人達が、再接続に向かう助けになるかもしれない単純な方法を明らかにしています。”」

再接続は社会との再接続で、ニートやひきこもりが、社会性を取り戻すようになることを意味しています。あるいは、就労者でも、人間付き合いのない社会性が希薄な人間達が、人間性を回復して、他人と積極的に関われるようになることを意味しています。

生まれたばかりの赤ん坊は、人との関わりが断たれた場合、生存不可能です。人間は人との関係を断っては絶対に生きていけません。自分一人で生きるのは不可能だからです。無人島か何処かで一人で生活するなら別ですが、そうでなければ、人と関わって生きていくしかありません。人と関わることは確かにリスキーですが、関わらないリスクの方が遥かに大きいということを知るべきです。そのためにも、人に優しい社会作りが欠かせないのですが、日本人は自分に優しく他人に異常に厳しい社会不適格者がやたら多いので、ニートやひきこもり、無業者が異常に多いのも頷けます。という悲観的な意見もネット上で見かけますが、日本人も良い人間が多いし、人情味溢れる人達もまだまだいるので、決して捨てたもんじゃありません。人の性善説を信じて、リスクを取って生きていきましょう。