日本人はモラルがない?モラルとは一体何なのか?

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日本人はモラルに欠けているのか?と聞かれれば、日本人はモラルの意味すら分かっていないと答えるしかありません。「何それ食べられるの?」と答える日本人がほとんどではないでしょうか。というようなネタをネットで見かけますが、しかし、そもそもモラルとは何なのか?という疑問は残ります。moral = 道徳ですが、道徳的であるという本当の意味は何なのか?という最も基本的なことを理解できている人間が、この世に一体どれくらいいるのだろうかという、そういった根本的な問題に視点を当ててみました。

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トランプ氏はモラルがない

リベラルはトランプ氏にはモラルの欠片もないと批判しています。さらに、トランプ氏に投票したトランプ支持者のこともモラルに欠けると言っています。彼らのモラルとは、例えば、不法移民(不法滞在者)に市民権を与えることのようで、不法移民を強制送還するのは、著しくモラルに反すると言って怒っています。

まず、不法滞在は犯罪で、アメリカは毎年100万人の移民を受けているのだから、不法入国や不法滞在せずに、ちゃんと列に並んで自分の順番を待てというのが保守派の言い分です。もちろん、この保守派の言い分が正論なわけですが、リベラルに言わせると、正論とモラルは違うみたいです。困っている人を助けることが道徳的、あるいは倫理的で、クリスチャン的であると主張しています。保守層の中にも不法移民に同情的な人達が多くいますが、全ての不法移民の合法化を訴えたヒラリー氏が敗れて、反不法移民を訴え続けたトランプ氏が勝利したことで、アメリカ国民は、保守層の主張する常識的な移民政策を受け入れたとも言われていて、この議論に終止符が打たれたとも取れます。

それにもかかわらず、未だに不法移民擁護を唱えるリベラルが多く、下院議長のポール・ライアン氏も不法移民の強制送還に関しては批判的で、親と子供を引き裂くことは絶対に有り得ないと宣言しています。トランプ氏はかつて、親が不法移民で子供がアメリカ人の場合、子供も親と一緒に強制送還すると言っていましたが、アメリカ人を強制送還することはできないという意見に対し、最終的な判断は連邦最高裁に委ねると言っていました。

モラルのある人間は、不法滞在者を強制送還するのか、それとも恩赦を与えるのか、これは非常に難しい問題で、モラルとは何なのかがもろに問われています。不法滞在という行為自体は反モラルですが、止むに止まれぬ事情があった場合、果たしてそれが反モラルと言えるのかという議論があり、そういう困った人達を救うことがモラルだという主張を反モラル的と言えるかどうかです。政治思想によって、モラルの尺度が違ってくるので、真実が人によって違うように、モラルも人によって違うとしか言えません。

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日本人のモラルとは

日本人のモラルとは何なのか?という問題ですが、日本の常識は世界の非常識と揶揄されているように、日本人は著しくモラルに欠けた民族だと批判されています。それは、先進国で世界最大の債権国でありながら、困っている移民・難民を全く受け入れないことが理由になっていて、その批判に正当性があるのかどうかは置いておくとして、少なくとも、日本人のモラルが他の先進国のモラルとは違うという認識だけは必要です。

他の先進国のモラルは、特にアメリカにおいては、フォックスニュースのビル・オライリー氏に言わせると、Judeo-Christian philosophy(ユダヤ-キリスト教的理念)から派生していて、イエス・キリストの教えに基づいているらしいです。リベラルはその考え方には反対で、彼らの言うにはモラルは宗教に関係なく、人道的であるという事がモラルのようで、人道に反する行為は全て反モラルのようです。キリスト教的モラルもそこは全く一緒なので、移民・難民を受け入れない日本が批判されるのも当然と言えます。

日本のワープア、貧困女子、貧困児童もほったらかしなので、日本人にモラルがあるとは言えないという人もいます。道徳的には、情けは人のためならず、あるいは、困った時はお互い様、困っている人を助けるのが人の道ですが、日本人の場合は、自業自得、自己責任という考え方が主流ですが、自分が貧困に陥った時も同じ事が言えるのか?と批判する人達も少数存在します。定年退職者達も含めた公務員や大企業正社員を保護するために、莫大な借金をし続けていることを批判した上で、自己責任論を唱えるならまだしも、生活保護と何ら変わらないこういった既得権益層を一切叩かずに、国の保護から漏れた人達だけを自己責任で片付ける日本人の浅はかさも問題視されています。

日本人のモラルはアメリカから押し付けられたモラルで、日本人にはモラルという概念すら存在しないという人達もいます。それが正しいのかどうかは分かりませんが、困っている人を助けるという究極的なモラルという意味においては、そういった概念は日本人には極めて乏しいと言わざるを得ません。もちろん、全ての日本人という意味ではなく、圧倒的にそういった倫理観や道徳心に欠けている日本人が多いという意味です。

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モラルとは何なのか?

モラルとは人間は動物とは違うということです。ある種の動物の中にもモラルは存在するみたいですが、全ての人間にモラルがあれば、軍隊も警察も必要なくなります。実際そうはなっていないので、モラルのない人間が多いと言えます。アメリカが世界の警察官的な役割を果たしてきたので、アメリカが最もモラルのある国家なのでしょうが、それは認めるとしても、アメリカのモラルとは、結局は大統領のモラルなので、例えば、イラク侵略のようなモラルに著しく反する事が行われたりもします。

スピード違反が一番分かり易く、モラルがある人間は絶対にスピード違反は犯しません。重大事故の7割がスピード違反が原因と免許取得時や更新時に教わるので、モラルがあれば法定速度は必ず守ります。あるいは、見通しの悪い住宅街の狭い道では徐行します。しかし、実際は、そのような住宅街においてでさえも、平気でスピード違反を犯す人達が多いです。モラルもクソもあったもんじゃありません。車は凶器という概念が完全に欠落しています。ドライバーの狂気が車を凶器に変えるとはよく言ったものです。

モラルとは、法律があろうがなかろうが、人に迷惑をかけない、困っている人は助ける、自分がやられて嫌なことは人にしない、人間だけが地球の住人ではない、人間も自然の一部、人類みな兄弟、地球を大切にしよう、一日一善みたいな、そういうことを常に心掛ける事ではないでしょうか。万物に対する思い遣りや優しさはその集大成だと言えます。

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