貧困が健康に悪影響を与える本当の理由!

赤毛猿を使った調査で、社会的地位が低いと、病気を患いやすくなることが判明したみたいです。この事は人間にも当てはまるようなので、貧困が健康に与える悪影響が改めて証明された形です。猛烈な勢いで貧困層が拡大している日本は、今後医療費増大で破綻するとも言われているだけに、対策しないととんでもない事になりそうです。

破綻というと語弊がありますが、社会体制が変わると言った方がより正確で、明治維新後の1968年から終戦の1945年までの77年間を新生日本(大日本帝国)の寿命だとすれば、現在の日本の寿命がどのくらいなのかということです。例えば、77年だとした場合、日本が独立したのが1952年なので、2029年ということになりますが、その辺で、今の日本の国家体制が崩壊する可能性はかなり高いと言えます。さすがに13年も今の常軌を逸した金融緩和が続くとは思えないので、破綻はもっと早いかもしれません。

社会の最下層はストレスフル

Upward mobility boosts immunity in monkeys

But a new study in rhesus monkeys shows that the chronic stress of life at the bottom can alter the immune system even in the absence of other risk factors.

「しかし、赤毛猿における新しい調査が、底辺生活の慢性的なストレスが、他の危険因子がない場合においてでさえも、免疫機構を変質させてしまう事を示唆しています。」

底辺の最大の問題はお金で、慢性的な金欠が、相当なストレスを与えています。働けど働けど我が暮らし楽にならず状態で、買いたい物も買えず、行きたい所にも行けず、やりたい事もやれず、食べたい物の食べられず、これに子供がいれば、そのストレスたるや、想像を絶するものがあると言われていて、子供の貧困だけではなく、子供の虐待や子供を道連れにした悲劇を生み出してしまう可能性すらあります。あまりにも無情過ぎます。子供を守るのは国の責任でもあるので、貧困問題の放置は許されることではありません。

ストレスが免疫系を乱す

The research confirms previous animal studies suggesting that social status affects the way genes turn on and off within immune cells. The new study, appearing Friday, Nov. 25 in the journal Science, goes further by showing that the effects are reversible.

「今回の研究は、社会的地位が、免疫細胞内で遺伝子のスイッチングのされ方に影響を与えている事を示唆している過去の研究の裏付けをしています。11月25日にサイエンス誌に掲載された今回の新しい研究論文は、その影響が改善可能な事を明らかにすることによってさらに一歩踏み込んでいます。」

社会的地位が免疫系に影響を与えるというのは分かるような気がします。地位が低いと卑屈になるし、例えば、学校で気の弱い(喧嘩の弱い)人間は、言いたい事も言えず、やりたい事もやれず、常にビクビクしながら生きているので、かなりストレスが溜まります。社会に出てもそれは一緒で、社会的地位が低いと、薄給にもかかわらず、会社で上司から酷いパワハラを受けたり、ブラック企業で虐められたりと踏んだり蹴ったりです。

When the animals’ white blood cells were mixed in test tubes with a bacterial toxin called lipopolysaccharide, or LPS, pro-inflammatory genes in the cells from subordinate females went into overdrive.

Similar responses could help explain why poor and working class people have higher rates of inflammatory disorders such as heart disease and diabetes,

「猿の白血球が、リポ多糖類、またはLPSと呼ばれる、細菌毒素と試験管内でミックスされると、隷属的な雌猿の細胞内の炎症促進性遺伝子が、暴走を起こしました。似たような反応が、貧困層や労働者階級の人々が、心臓病や糖尿病などの、炎症性疾患の罹患率が高い理由を説明するのに役立つかもしれません。」

アメリカで貧困層が太っているのは、ファストフードやポテチばかり食べているからとよく言われますが、アメリカは日本と違って、果物や野菜は安いです。というか、食料品自体が有り得ないほど安いです。アメリカのEBTカード(フードスタンプ)が月2万円は日本の感覚で言えば、月8万円ぐらいになります。それぐらいアメリカは食料品が安いという事です。なので、貧困層が太っているのは、ただ単に、野菜や低カロリーな栄養のある食品を食べずに、自分の好きな高カロリーなジャンクフードばかり食べているからだと言われています。今回の研究で、貧困層が、肥満、糖尿病、心臓病などの、いわゆる成人病を患いやすいのは、社会的身分が低い事によるストレスという事が分かったみたいです。

困った時はお互い様

If similar molecular mechanisms underlie the link between social status and health in humans, interventions that improve a person’s social support network could be just as important as drugs for mitigating the physiological costs of low status,

「もし、似たような分子機構が、人間における社会的地位と健康の因果関係の根底にあるとすれば、人々の社会的支援ネットワークを向上させる介入が、低い身分の生理学的なコストを軽減するのに、医薬品並に重要であるかもしれません。」

日本は医療費の国庫負担がまじでやばいです。破綻しないようにするには、予防医療が非常に重要だと言われていて、一番手っ取り早いのが、貧困層の救済だと言われていて、特に子供の貧困を放置し続けた場合、将来の社会的コストは、治安の問題も含め、相当高くつくだろうと言われています。誰もが安心して暮らせる社会作りのためにも、貧困を放置しておくことは許されないと言われています。貧困層が自分達を貧困に追い込んだ社会に対して復讐する可能性もあるし、それが国が右傾化するという事で、それが極端に暴走した時に、ナチスのような怪物が誕生するとも指摘されています。かなり危険です。

“If we can help people improve their social standing, and reduce some of these hierarchies, we may be able to improve people’s health and well-being.”

「もし我々が社会的地位の低い人達の地位向上を手助けし、こういった社会的な階層をある程度減らす事ができれば、人々の健康と福祉を向上させられるかもしれません。」

今回の研究は進化論的に人間の祖先の猿を使っているので、人間にもそのままそっくり当てはまると思いますが、特に、雌猿が大変みたいです。人間も女のエリート意識や階層階級意識は本当に醜く、例えば、公園デビューで有名なママ友間のヒエラルキーは常軌を逸していると非難されています。旦那の社会的地位や収入がそのまま、ママ友の階級になっているらしく、人間が猿と変わらない事を如実に証明してしまっています。学校で喧嘩が強い男がやたらモテるのと一緒で、それは猿山のボスがハーレムを作るのに似ているのかもしれません。とは言っても、人間は猿ではないので、つまらんエリート意識なんかは捨て去り、困っている人を全力で助け、全ての国民が平等に富や幸せを享受でき、健康でいられるようにすることが大切なのではないでしょうか。