ギングリッチ、ペイリン、ジュリアーニがハブられた?

トランプ政権移行チームの間で、権力争いが勃発している事は前回お伝えしましたが、その争いが増々深刻化しているようです。ジュリアーニ氏が、次期国務長官のポストを巡るレースから撤退したことで、政権移行チームの力のバランスが、共和党主流派にかなり傾いていると危惧されています。トランプファンはかなりオコ状態です。

かつて、ニュート・ギングリッチ氏は、ルディ・ジュリアーニ氏が国務長官になりたいなら、彼が国務長官だと豪語していましたが、ジュリアーニ氏が国務長官にはなれなかったことで、ギングリッチが張り子の虎であることが証明されてしまいました。マイク・ハッカビー氏も入閣が期待されていましたが、それも期待外れに終わり、トランプ何やってんだおまえ!という怒りの声が一部から聞こえてきています。

トランプはやはりRINOだった?

トランプはやはりライノ(名ばかり共和党員)だったのでは?という声も既に聞かれ始めています。あるいは、ポール・ライアン氏やミッチ・マコーネル氏陣営にすっかり取り込まれてしまったという意見も聞かれます。ミイラ取りがミイラになる話は良く聞きますが、トランプ自体が最初からミイラだったという落ちみたいな感じになってきています。一部の陰謀論者の話だと、トランプとミッチの間で既に誰が議会で承認されるかが裏で取引されていて、最終的にはライアン氏とマコーネル氏がピックした人間で組閣されるだろうとの事です。まぁ、これはさすがにないでしょうが、ただ、トランプ氏が当初宣言していた共和党主流派と戦う(drain the swamp)という公約は完全に反故にされています。

トランプと深刻な不法移民問題

トランプ氏が既に移民問題でも大幅に譲歩するだろうと予想されています。オバマ大統領の違法な大統領権限で移民としてやってきた、いわゆる、オバマのドリーマー達が、トランプ政権下でも強制送還されないだろうと実しやかに囁かれています(Senators in both parties are trying to protect young immigrants from Donald Trump)。熱烈なトランプファンのアン・コールター氏も、トランプ氏に対してかなり懐疑的になってきています(Trump’s Anti-Immigration Fans Are Furious at Him)。ジェフ・セッションズ氏がいるから大丈夫と言っている人達もいますが、トランプ氏が大統領になれた唯一の理由でもある厳格な移民法の適用を反故にした場合、トランプファンの怒りは相当なものになるだろうと危惧されています(Ted Cruz warns there will be ‘pitchforks and torches in the streets’ if Trump doesn’t deliver on campaign promises)。トランプ氏が不法移民問題に対してどのような決断を下すのか、全米が固唾を呑んで見守っています。

トランプとイスラム

イスラム系難民問題も不法移民問題以上に深刻です。こっちはテロとも絡んでいるのでかなり厄介だからです。スティーブ・バノン氏やマイケル・フリン氏がいるので、こっちはそう簡単にトランプ氏も公約を反故にすることはできないだろうと言われており、イスラム系難民や移民達に対する扱いが今後どうなるのか、かなりの関心が持たれています。

トランプ氏は、アサド政権は温存しつつ、ロシアと協力して、ISIS掃討作戦を行うと以前から言っているので(Trump — just the kind of American president Al Assad has been waiting for)、その事に対して、欧州のアメリカの同盟国はかなり心配しているみたいです(U.S. allies caution Trump on Syria strategy)。ロシアと協力してISISを掃討するという事は、それは反政府軍の掃討をも同時に意味しているので、つまり、ロシアの傀儡政権と言われているアサド政権がシリアを統治することになり、アメリカの国益に叶うのかという問題も出てきます。例えば、イラン問題はどうなるのかという、非常に深刻な問題も生じてきます(Will the Trump Administration Start a War with Iran?)。

トランプ氏がイスラエルの首都をエルサレムにすると言っているらしいので(The Mayor of Jerusalem Hopes Trump Really Will Move the U.S. Embassy There)、そういった意味からも、トランプ政権とイスラム圏諸国の間に、相当深刻な亀裂が生じる可能性があると一部でかなり危惧されています。ただ、トランプ氏はパレスチナ問題の解決にも乗り気らしいので、実際に氏がこの問題をどう考えているのかは、かなりあやふやです(Will Trump be seduced by ‘ultimate deal,’ the Israeli-Palestinian conflict?)。

トランプ氏は気まぐれなので、言っていることがコロコロ変わるし、飽きっぽい性格でもあるので、己の信念に固執することはないみたいです。どうなることやらです。