体重で人を差別したり馬鹿にしたりする事は人の道に反する

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

中学の頃、体重を馬鹿にされまくって登校拒否を起こし、そのまま学校に来なくなってしまった女生徒がいましたが、人はとかく人の体の特徴をやたらと馬鹿にする傾向にあります。それは酷い言葉の暴力であり、イジメであり、時として、人の人生すら台無しにしてしまうことすらあります。身体的特徴を馬鹿にする行為は非人間的であり許されません。

人が人を馬鹿にするのは、その人を舐め切っているからで、怖そうな人や、やばそうな人は絶対に馬鹿にしません。そのことが、人間の卑怯さ卑劣さを如実に物語ってしまっています。

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fat shaming (脂肪体型を馬鹿にする事)

Fat shaming linked to greater health risks

cyber bullying (ネット上のいじめ)や有名人の外見に対する批判に見られるBody shaming(体型を馬鹿にすること)は、職場や学校、アメリカ人が日常的に行き来する公共の場で蔓延している差別の一形態です。肥満と戦っている人々は、怠け者、無能、不細工、無気力として型にはめられることと、自分達の過剰体重に対する罪に直面しています。

journal of The Obesity SocietyのObesity 誌に掲載された、ペンシルベニア大学ペレルマン医学大学院の研究チームによる新しい研究によると、こういった中傷で受ける心の痛みや傷が、人の健康に打撃を与え、心疾患や代謝性疾患の危険度を上昇させる可能性があるとの事です。

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体重偏見内在化

精神医学部心理学科助教授レベッカ・パール博士のチーム、ペン大学のCenter for Weight and Eating Disorders の同僚等が、body mass index (肥満度指数:BMI)とうつ症状の影響に加えて、weight bias internalization (体重バイアス内在化)が、心臓血管病や代謝病のリスク増加に関連していることを明らかにしています。

体重偏見内在化は、過剰体重に対する偏見を自分自身に向けてしまうことのようです。

“There is a common misconception that stigma might help motivate individuals with obesity to lose weight and improve their health,” Pearl said. “We are finding it has quite the opposite effect. When people feel shamed because of their weight, they are more likely to avoid exercise and consume more calories to cope with this stress. In this study, we identified a significant relationship between the internalization of weight bias and having a diagnosis of metabolic syndrome, which is a marker of poor health.”

「”汚名が肥満の人達が体重を減らして健康を向上させるための刺激を与えることにつながるかもしれないという、広く行き渡った誤解が存在しています。”とパール博士が言いました。”我々は、それが全く逆効果であることを見出しています。人が自分の体重を恥に感じる時、彼等は運動しなくなり、食べてストレス解消するようになります。今回の研究の中で、我々は、体重偏見の内面化と、不健康のマーカーのメタボ診断を持つ事の重要な関係を特定しています。”」

Weight bias internalization occurs when people apply negative weight stereotypes to themselves, such as believing they are lazy or unattractive, and devalue themselves because of their weight.

「体重バイアス内在化は、人が、自分達が怠け者で不細工と考えたり、体重によって自分自身を過小評価する等、負の体重固定観念を自分自身に当てはめる時に起こります。」

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体重偏見は許されない!!

ヘルスケア提供者、メディア、世論は、肥満を持つ患者を責めたり馬鹿にすることは、減量を促す効果的な手段にならない事と、実際には、その事が、もし患者達が、この種の偏見中傷を内在化させた場合、健康に悪影響を与えるかもしれない事に気付く必要があります。医療サービス提供者は、患者に敬意を持って治療し、気配りを持ち批判することなく体重について話し合い、体重管理に取り組む患者に対し、サポートと励みを与える (肥満な人達と接する時に誰もが示すべき態度)ことで、この内在化を減らすことに決定的な役割を果たすことができます。

過去の研究が、体重バイアスとスティグマへの暴露が、心理的身体的健康に悪影響を与えることを示し、特に、こういった経験が、炎症やコルチゾールレベルの増加等の生理学上のストレスをもたらし、過食や運動回避などの不健康な行動をエスカレートさせる可能性があることを明らかにしています。体重バイアスを内在化する肥満な人達が、心臓・代謝病のリスクがより大きくなる可能性がある理由を説明してくれるかもしれない、あり得る生物学的反応や挙動をさらに探求するための、追加の研究、特に大規模で長期的な研究が要求されています。

体重で他人を見下すことや、責任と恥辱を永続化させるメッセージは、もし内在化された場合、肥満症の個人の身体的精神的健康に害をもたらす可能性があります。とパール博士は付け加えました。”医療サービス従事者として、私たちは、肥満に寄与する複雑な生物学的要因や環境要素について、患者を教育することで、マイナスな内在性固定観念に立ち向かうことを手助けすることができ、同時に、患者が体重を管理することを促進して、彼等の健康を改善するための具体的な方針を提供することができます。”

人の身体的な特徴は本来口にするべきではなく、この人は言っても大丈夫という、相手を見下した卑劣な態度を改める必要があり、誰に対しても平等に接する必要があります。下手な事を言ったら身の危険を感じるくらいやばい人に接するように、誰に対しても同じように接することで、人間社会は住みやすくなるはずです。人を見下さない事と、人に優しく接する事が人間社会の最低限のルールであるべきだし、そういう人間に育てる事が親と国の責任であるとも言えます。

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