恐怖症克服には無意識でその恐怖対象に直面するのがいいらしい

何気ない恐怖心の強い画像への暴露が、より長期の意識的な暴露に比べ、恐怖を減少させるには効果的であることを、ロサンゼルス子供病院精神発達研究所所長ブラッドリー・ピーターソン博士とニューヨーク州立大学パーチェス校心理学准教授ポール・シーゲル博士率いる研究チームが明らかにしています。研究者達は、恐怖を感じる過程に関わる脳の領域が、無意識暴露によってはるかに強く活性化されることを判断するためにfMRIを使用しています。今回の研究結果は、Human Brain Mapping誌に2017年2月6日に掲載予定です。

ニート・ひきこもり、社会不安障害の究極治療法
社会不安障害は昨今日本で急激に増えていると言われています。それだけ日本社会が病んでしまっている証拠なのですが、まさに貧すれば鈍するで、物質的に豊かになるのと反比例して心が貧しくなっていってしまった日本人(日本社会)の成れの果てなのかもしれません。心が貧しい卑しい人間が幅を利かせるようになり、純真な人が駆逐されてしまっているのが今の悲しい現実になってしまっています。そして、そのことがこの国を住みにくい国にしてしまっています。
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恐怖症は非合理的恐怖?

Less is more: Exposure to stimuli for overcoming phobia

”私達は、恐怖心を処理する神経領域の活性化を予測して観測しましたが、恐怖への情動的・行動的応答を規制して、恐怖の意識的経験を減少させている領域における活性化も同時に見つけ出しました。”と、南カリフォルニア大学ケック医学部小児科・精神科の教授でもあるピーターソン氏は言います。恐怖症はたいていの場合、非合理的な恐怖として定義されますが、恐怖反応を引き起こす刺激の多くは、実は、生物学的に人がそれらに恐怖するように準備させている進化的な論拠を持っています。今回の研究のために、研究者達は、一般的な恐怖刺激物である蜘蛛を使いました。彼等は、全て若い女性の21人の蜘蛛恐怖症と21人の蜘蛛恐怖症じゃない統制参加者を募りました。女性が選ばれたのは、恐怖症を経験する全人口の75%~80%が女性であることが、過去の研究で証明されているためです。

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逆光マスキング

All participants experienced three conditions that included viewing control images not associated with phobias (flowers) and phobia-inducing images (spiders) at two levels of exposure – very brief (without awareness) and longer duration (clearly visible). The very brief exposure was accomplished through a technique known as backward masking, where a target image is shown very briefly and then immediately followed by a non-target image or “mask” that prevents recognition of the target.

‘全ての参加者達は、恐怖と関係ない統制画像(花)鑑賞、恐怖誘発画像(蜘蛛)に対する、極短(無意識)と長期(意識的)の2段階暴露を含む、3つの条件を経験しています。極短暴露は、対象画像が非常に手短に見せられ、その後すぐに非対象画像か、対象画像の認識を防止するマスクが続く、逆光マスキングとして知られるテクを使って達成されました。’

対人恐怖症や不安症の治療に認知行動療法が非常に効果的
社会的状況における周囲に対する不安は、決して珍しい問題ではありません。約10人中1人が、その生涯において何らかの社会不安障害に冒されます。社会不安障害は、社会状況における心配や不安が日常生活に著しい支障を来たし、精神的に激しい苦痛をもたらす場合に診断されます。大勢の前で話すことは最も典型的な社会的不安状況の1つです。

フォビアを持つ参加者達においては、蜘蛛画像への短い暴露が、瞬間恐怖処理に関わる脳の皮質下領域を強く活性化しました。にもかかわらず、彼等が、意識的に恐怖を経験しなかったのは、明らかに、超短期暴露が、恐怖を規制する脳の領域を同時に活性化したためです。クモ画像への意識的な視覚暴露が、それとは対照的に、恐怖の意識的経験を含む、恐怖応答を司る脳の領域を非活性化しました。

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無意識の心の準備

”非直感的に、我々の研究は、脳が、無意識で恐怖を抱く刺激物を見せられた時、より上手くそれを処理できる事を明らかにしています。”と今回の研究論文の筆頭著者が言いました。”我々の研究結果は、恐怖症を患う人達が、もし最初に、彼等が無意識で彼等の恐怖に対面した場合、よりうまく恐怖に対する心の準備ができるかもしれないことを示唆しています。”

ピーターソン博士は、彼が、このテクニックを使って、不安障害を患う子供と若者を治療することができるかもしれないと考えている事を付け加えました。現在の治療法は、若者達に対して、深刻な精神的な苦痛を経験させてしまう可能性がある、直接的に恐怖刺激と向き合わせることを基準にしています。

恐怖症は深刻な心理的・精神的な障害です。対人恐怖症なんかはその典型例ですが、多くの恐怖症が非合理的な恐怖であるように言われていますが、対人恐怖症にしても、対人関係でひどい精神的トラウマを受けた場合は、対人恐怖症になるのも当然と言えます。対人恐怖症や高所恐怖症、閉所恐怖症なんかは今回の手法では治療はできないんでしょうか?クモ恐怖症等の非合理な恐怖症には効果的なようですが。人間がクモやヘビを怖がるのは、その生物に毒があるからで、恐怖を感じないで、マムシやタランチュラを手で掴んだら大変なことになります。

アラクノフォビア(クモ恐怖症):人が蜘蛛や蛇を恐れるのは遺伝
恐らく、先進工業国、特に、中欧において、野生の毒蜘蛛や毒蛇に出くわすこと人々は、ほとんどいないのではないでしょうか。ほとんどの中欧諸国は、人に危害を加える蜘蛛や蛇はいないと言っても差し支えありません。そうは言っても、どんなに危険がないように思えても、腕を這い上がる蜘蛛を想像するだけで、身震いする人がほとんどのはずです。
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