独身生活は、親が健在で健康問題の心配が少ない若いうちはいいとしても、加齢と共に体のあちこちにガタがきだして、親が他界して天涯孤独になったり、病気になった時が一番危険なようです。独身生活はどうしても不摂生になり勝ちで、特に独身男性の場合は、栄養失調、メタボ、成人病などになりやすいとも言われているので、結婚して健全なファミリーを構築するのが心身の健康には欠かせないと言えます。
個人のライフスタイルは、他者に迷惑をかけないという前提であくまでも個人の自由なので、独身でいることが決して悪い訳ではありません。結婚して不幸になっている人間も多いので、結婚生活が必ずしも幸せとも限らない事は言うまでもありませんし、1人が好きで結婚がうざいという人もいるかもしれないので、何とも言えません。
ストレスホルモンのコルチゾール
Married people have lower levels of stress hormone
今回の研究が、既婚者が、未婚者や離婚者、未亡人と比べより健康的なことを示唆しています。カーネギーメロン大学による新たな研究が、結婚がどのようにして健康に影響を与えているのかを説明するための、初めての生物学的な裏付けを提供してくれています。
Published in Psychoneuroendocrinology, the researchers found that married individuals had lower levels of the stress hormone cortisol than those who never married or were previously married. These findings support the belief that unmarried people face more psychological stress than married individuals. Prolonged stress is associated with increased levels of cortisol which can interfere with the body’s ability to regulate inflammation, which in turn promotes the development and progression of many diseases.
Psychoneuroendocrinology誌に掲載されているように、研究者達は、既婚者達が、未婚者や離婚者、未亡人に比べ、ストレスホルモンのコルチゾール水準が低い事を見出しています。こういった知見が、未婚者が既婚者より多くの心理的ストレスに直面しているという意見を後押ししています。長引くストレスは、人体の炎症制御能を妨害して、その後多くの病気の発症と進行を促進させるコルチゾール濃度の上昇と関係しています。
人間関係が健康と病気に影響を及ぼす仕組みを説明する生理学的経路の発見のようです。
結婚は健康の秘訣
The results showed that the married participants had lower cortisol levels than the never married or previously married people across the three day period. The researchers also compared each person’s daily cortisol rhythm — typically, cortisol levels peak when a person wakes up and decline during the day. Those who were married showed a faster decline, a pattern that has been associated with less heart disease, and longer survival among cancer patients.
調査結果は、既婚参加者が一度も結婚していない人や離婚者と比べ、三日間コルチゾールレベルが低かった事を示しました。研究者達は、各個人の日々のコルチゾールリズムも比べていて、一般的に、コルチゾールレベルは起床時にピークを迎え、日中は減少していきます。既婚者は減少速度が早く、より少ない心臓病、がん患者の間でもより長い生存率と関連付けされているパターンになっていました。
親密な社会的関係が健康には重要
“These data provide important insight into the way in which our intimate social relationships can get under the skin to influence our health,” said laboratory director and co-author Sheldon Cohen, the Robert E. Doherty University Professor of Psychology.
”こういったデータは、親密な社会的関係が私達の健康に長期にわたる影響を与える可能性がある事に対する重要な洞察を与えてくれています。”と、研究室室長で共著者でもあるシェルドン・コーエン氏は言いました。
孤独は精神的にも不健康と言われているように、誰かと親密な社会的関係を持つことは非常に重要です。心から信頼できる人と一緒にいるという安心感によってストレスが解消、もしくは、軽減されるのではないでしょうか。私も今では妻なしの生活はとても考えられないし、それはそれで妻を失うことへの恐怖心みたいなものも確かにあります。タッチの主題歌にある、愛さなければ淋しさなんて知らずに過ぎて行くのに♪っていうやつです。