中年期の定期的な有酸素運動が晩年の脳卒中後のリスクを減らす

脳が老化するにつれ、血管組織網(collateral circulation:側副循環)は数が縮小して直径も縮みます。副行循環は、動脈が狭くなった時に血流を別の経路に切替える事を可能にします。米国心臓協会の国際脳卒中学会2017でプレゼンされた研究によると、ネズミを使って、研究者達は、このcollateral vessels(側副血管)の損失が、運動が抑制する事を発見しています。

側副血行の重要性

Regular aerobic exercise beginning in middle age may lessen severity of stroke in old age

The amount of damage to the brain after a stroke and the effectiveness of recovery treatments depend significantly on the extent of collateral circulation.

脳卒中後の脳に対するダメージ量と、その後の回復処置の有効性は、側副血行の及ぶ範囲に大きく依存しています。

ネズミを使った研究

Mice that started exercising regularly at twelve months-age (equivalent to 40 years-age in humans) had the same abundance of collateral vessels when they reached 25 months-age (equivalent to 70 humans years) as seen at 3 months-age (equivalent to 16 human years), unlike their non-exercising 25-month-old counterparts who had fewer collaterals of smaller diameter. When the exercising 25-month-old mice suffered strokes, they had much less brain damage, i.e., the same as seen in young 3-month-old mice. The exercising mice also had higher levels of molecules that help blood vessels work properly and stay healthy.

生後12ヶ月(人間の40歳に相当)で定期的に運動を始めたねずみは、より小さな直径の少数の側副血管を持った、運動しない25ヶ月の対照群とは違い、生後25ヶ月(人間の70歳に相当)に達した時でも、生後3ヶ月(人間の16歳に相当)に見られるような、同じ豊富な側副血管を有していました。運動した25ヶ月ネズミが、脳卒中を患った時、そのネズミ達は、はるかに少ない脳損傷を受けました。つまり、若い生後3ヶ月ネズミに見られるのと同じという事。運動したネズミたちは、血管が適切に機能して健康でいるのを手助けする分子が同時により高レベルでした。

有酸素運動が脳卒中を軽減する

Researchers said their findings suggest that regular aerobic exercise may protect the collateral circulation and lessen the severity of strokes later in life.

研究者達は、彼等の研究結果が、定期的なエアロビクス体操(有酸素運動)が、側副循環を保護して、高齢期に脳卒中の重症度を軽減してくれる可能性があります。

そもそも40歳過ぎに運動しないと、あらゆる病院の原因になると言われています。それだけではなく、晩年になって、アルツハイマー病やパーキンソン病を発症しやすくなるとさえ言われています。運動不足は肥満や糖尿病の原因だけではなく、心臓病や癌の原因でもあると指摘されていて、最悪の生活習慣とも言われています。精神衛生的にもよくなく、運動不足がうつ病の原因の1つとも言われています。一番いいのは、天気の良い午後に、近所を20分間程度早歩きをして、その後、カルガモを見ながらリラックスすることかもしれません。

健康を維持するのは簡単な事ではありません。多くの不健康な誘惑があり、運動をしないこともその誘惑の1つで、誰でも楽な方に流れるのが人の常で、怠惰な生活を送り勝ちですが、将来のためにも、若いうちの苦労は買ってでもしろと言われているように、中年時に運動をすることもその一環であると言えます。とにかく、人間は運動するようにできているという事です。