慢性炎症性腸疾患、ulcerative colitis(潰瘍性大腸炎)を患った患者達は、しばしば、ストレス時に再発します。臨床的寛解期ではあっても、生活の質の劣化を経験している、77人の潰瘍性大腸炎患者の臨床試験の中で、毎週90分間の指導付きヨガセッションを受講した12人は、文面による自己療法アドバイスを与えられた患者達に比べ、生活の質が大幅に改善し、彼らの潰瘍活性も減少しています。今回の発見は、定期的なヨガが、潰瘍性大腸炎のための従来型の内科的治療に対して、貴重な補助的役割を果すことができるかもしれない事を示唆しています。
ヨガが潰瘍性大腸炎に効果的
Yoga helps patients with ulcerative colitis
“Many people use yoga to increase their quality of life. Our study suggests that it might be worthwhile to consider yoga as part of a multimodal integrative approach for treating ulcerative colitis,” said Prof. Holger Cramer, lead author of the Alimentary Pharmacology & Therapeutics study.
”非常に多くの人達が、自分達の生活の質を向上させるために、ヨガをうまく活用しています。我々の研究は、潰瘍性大腸炎を治療するための、多様な統合的アプローチの一環として、ヨガを取り入れてみる事を考慮することが、無駄ではないかもしれないことを示唆しています。”と、Alimentary Pharmacology & Therapeutics誌に掲載された本研究の筆頭著者であるオルガー・クレーマー教授は言っています。
アイアンガーヨガが鬱病に効果的と以前に書いていますが、潰瘍性大腸炎に対しても効果があるようです。潰瘍性大腸炎がストレスが原因になっていることを考えれば、リラックス効果が非常に高いヨガが、ストレス解消にはもってこいなのは言うまでもありません。鬱病や炎症性大腸炎に苦しむ患者達は、アイアンガーヨガ等を、日々の生活の中に取り入れることを検討するのも、決して無駄なことではないみたいなので、通常の治療に対する、補完的な自己療法の一環として、事前に医師に相談した後で、ヨガをやってみるのもいいかもしれません。体を動かすことは、健康の基本中の基本なので、何れにしても、運動することはお薦めです。