アメリカは石油のための戦争を何度繰り返せば気が済むのか?

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

サウジのパペットのネオコン(例えば、マケイン氏)が、たとえ、ロシアと全面対決になったとしても、アサド政権を打倒すべきだと声高に叫んでいるのは、サウジのパイプラインのためだと指摘されています。そもそも、サウジアラビアは、対ロシア戦略の一環で、原油価格を下げる事に奔走したと言われていて、そのせいで、国の経済はすっかり疲弊、さらに現在、イエメンでイランとの代理戦争で激戦を展開していることからも分かるように、泥沼化するイエメン紛争の戦費捻出の面からも、原油価格を上昇させる必要があるみたいです。

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オイルマネーが世界を制する

石油が無いと世界経済は成り立たず、なので、この世はオイルマネーに支配されていると言われています。アメリカが中東から離れられないのもそのためだと言われています。原油価格が40ドル~50ドルで下げ止まって以来、サウジとロシア経済は苦境に立たされています。ロシアもシリア介入の戦費で四苦八苦状態で、サウジも台所事情はそんなに楽ではないと伝えられています。そういうわけで、サウジは、欧州に通じるパイプラインをシリアに敷設したく、ロシアとイランは絶対にそれを阻止しなければならないというわけです。シリアで、サウジ、トルコ、UAE等の湾岸諸国が支援するISIS(反乱軍)、アメリカが支援するFree Syrian Army(反乱軍)、ロシア、イラン、ヒズボラが支援するアサド政府軍(正規軍)が戦っているのは、結局はこのパイプラインのためだと言われています。面白いのは、アサド政府軍が、シリア領内のクリスチャン達を反乱軍達から守っているという事実です。アサド政権が崩壊したら、シリアからクリスチャンがいなくなると言われています。キリスト教国家のアメリカが、クリスチャンを保護しているアサド政権を敵視し、クリスチャンを迫害する、イスラム過激派(いわゆる穏健派反乱軍もクリスチャンを迫害していると伝えられています)を援助しているのは、何とも皮肉な話です。その事が、アメリカがサウジのパペットに過ぎない事を如実に証明してもいます。

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石油のための戦争

1990年の湾岸戦争時に、世界中で流行った標語が、”No blood for oil”でしたが、あれから27年経った今でも、アメリカは相変わらず石油のための戦争を中東で繰り広げています。呆れ果てて物も言えません。反戦、アメリカファーストを訴え続けて選挙戦に勝利したトランプ大統領が、今や、ネオコンのパペットに成り下がってしまったことは、世界にとって、あまりにも悲劇的過ぎます。シリアで政権交代を実現するためなら、ロシアとの全面対決も辞さない覚悟みたいなので、最悪のケースも想定しておいた方がいいかもしれません。ネオコンは、はったりだけでロシアに勝てると思っているみたいですが、自己過信が過ぎるのと、ロシアをあまりにも過小評価し過ぎていると、一部の識者達に猛烈に批判されています。

トランプ大統領は、石油会社のパペットとも言われていて、ティラーソン氏を国務長官に任命したことが、その事を如実に物語っています。なので、外交政策を180度豹変させたのは、全ては石油関連企業のためだとも言われています。ただ、シリアからアサド政権を排除し、イランで政権交代を実現し、ヒズボラとハマスを壊滅できれば、イスラエルとパレスチナの和平を実現できると目されてもいるので、トランプ大統領にとっては一石二鳥なのかもしれません。

それを実現するには、ロシアと戦うか、ロシアの協力を得るかの二択しかないのですが、どうやらトランプ大統領はロシアとの対決を選択したようです。プーチン大統領が、シリアとイランを放棄するわけが無いと悟ったのか、当初の計画が、フリン氏の辞任で頓挫してしまったのが原因なのかどうかは分かりませんが、何れにしても、サウジのパペットのネオコンと、イスラエルのパペットの保守派が目指す世界を実現させるためには、プーチンロシアが邪魔な存在であることだけは確かなようです。アメリカに日本のパペットがいないのが悲し過ぎます。

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原油価格は高騰する

原油価格は今後高騰することが予想されています。アメリカとロシア・イランが軍事衝突した場合、サウジや湾岸諸国の油田やパイプラインへの攻撃も考えられ、さらに、アメリカと連合軍によるイランの油田への攻撃も考えられるからです。ペルシャ湾も封鎖されるので、原油価格は天井知らずで上昇していくはずです。さすがに、ロシア国内やアメリカ国内への直接攻撃はないと思われるので、原油価格の高騰は、アメリカとロシアを潤わせる事になりそうです。

ネット上では、こういった意見が散見され、色々な陰謀論が展開されています。中には、とんでも論もかなりあり、シリア攻撃は、トランプ氏の愛娘のイヴァンカさんの一存で決まっただとか、裁判所に大統領令を止められた腹いせに、大統領の力を誇示するためにやったとか、ロシア疑惑のスモークスクリーンに過ぎないとか、かなりの憶測が飛び交っています。

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