環境保護の救世主:プラスチックを食べる毛虫ワックスワーム!

一般的に言って、プラスチックは非常に分解し難く、その事は、毎年人類が兆単位で消費している、ポリエチレン製のビニール袋にもそのまま当てはまります。しかし、Current Biology誌にて、画期的な研究報告をしている研究者達が、プラスチック廃棄物を効果的に処理するための素晴らしい解決策を見い出そうとしています。その鍵は、一般に、wax worm(ワックスワーム、ハチノスツヅリガの幼虫)と呼ばれている毛虫が握っています。

ハチノスツヅリガの幼虫

A plastic-eating caterpillar | EurekAlert! Science News

“We have found that the larva of a common insect, Galleria mellonella, is able to biodegrade one of the toughest, most resilient, and most used plastics: polyethylene,” says Federica Bertocchini of the Institute of Biomedicine and Biotechnology of Cantabria in Spain. A previous study (doi: 10.1021/es504038a) has shown that Plodia interpunctella wax worms, the larvae of dian mealmoths, can also digest plastic.

“我々は、ありふれた昆虫(ハチノスツヅリガ)の幼虫が、最もタフで、最も耐性があり、最も使われているプラスチックの1つであるポリエチレンを生物分解することができることを発見しています。”と、スペインIBBTECのフェデリカ・ベルトッキーニ氏は語ります。

Bertocchini氏と彼女の同僚等は、ワックスワームを入れたポリ袋が、すぐに穴だらけになることに気付いた後、全くの偶然から今回の発見をしています。加えて、本研究は、ワックスワームが、たったの一時間足らずでポリ袋を台無しにできることを明らかにしています。

プラスチックを化学分解

After 12 hours, all that munching of plastic leads to an obvious reduction in plastic mass. The researchers showed that the wax worms were not only ingesting the plastic, they were also chemically transforming the polyethylene into ethylene glycol. This is suspected to be the case in Plodia interpunctella as well.

12時間後、毛虫達がプラスチックをムシャムシャ食べる事で、プラスチック量の明らかな減少をもたらしています。研究者たちは、ワックスワームたちが、プラスチックを消化するだけではなく、ポリエチレンを化学的にエチレングリコールに変換している事を発見しています。この事は、ノシメマダラメイガにおいても、そうじゃないかと疑われていました。

Although wax worms wouldn’t normally eat plastic, the researchers suspect that their ability is a byproduct of their natural habits. Wax moths lay their eggs inside beehives. The worms hatch and grow on beeswax, which is composed of a highly diverse mixture of lipid compounds. The researchers say the molecular details of wax biodegradation require further investigation, but it’s likely that digesting beeswax and polyethylene involves breaking down similar types of chemical bonds.

ワックスワームは、普通はプラスチックは食べないのですが、研究者達は、その毛虫のプラスチック分解能が、それらの持つ習性の副産物ではないかと考えています。ハチミツガは、ミツバチの巣箱の中に卵を生みます。幼虫は孵化して、多様性に富む脂質化合物の混合物である蜜蝋上で成長します。研究者達は、ワックス生体内分解の分子詳細については、今後のさらなる追跡調査を要するものの、恐らく、蜜蝋とポリエチレンの消化は、似たようなタイプの化学結合の分解が関与しているのではないかと言っています。

毛虫を使ってプラ分解

”ワックスはポリマーで、言ってみれば、天然プラスチックで、ポリエチレンに似た化学構造を持っています。”と、Bertocchini女史は言っています。

プラ分解プロセスの分子詳細が明らかになるにつれ、研究者達は、それを、ポリエチレンごみを管理するための、バイオ技術を用いた解決策を考案するのに利用できる可能性があると言っています。彼らは、そういった施策を考えつくために、そのプロセスを研究し続けています。

我々は、この発見を、プラスチックごみ処理の実行可能な方法として実践予定で、プラスチック堆積という不可避の結末から、海、川、全ての環境を守るための解決策に向けて研究を続けています。しかし、プラスチックを生物分解する方法を見い出したからと言って、ポリエチレンを意図的に環境中に破棄しても無問題と思うべきではないと、彼女は言っています。

毛虫を大量に養殖して、それにプラ分解させる商売が誕生すると思われ、プラスチック汚染が深刻化している昨今、この発見は環境にとっては救世主になりそうな予感がします。