2型糖尿病治療薬カナグリフロジンが心臓病と腎臓病予防にも効果

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2型糖尿病を患う人々のの血糖値を下げる薬剤が、心臓病と腎臓病の両リスクも大幅に減少させることを同時に明らかにしています。ジョージ国際保健研究所による今回の研究は、世界各地で約4億5千万人もの人々に影響を与えている2型糖尿病の治療に大きな意義を持っています。

New England Journal of Medicine誌に掲載された研究結果が、カナグリフロジンが、循環器疾患の包括的リスクを14%、心不全入院リスクを33%減少させることと、腎臓病の進行に対しても、目に見える多大な効果を発揮することも同時に示しています。

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カナグリフロジンは万能薬

Major study heralds new era in treatment of type 2 diabetes

Professor Bruce Neal, of The George Institute for Global Health, said the findings which were presented at the American Diabetes Association Conference in San Diego were exciting and offered real hope to people suffering from type 2 diabetes. “Coronary heart disease is the biggest killer by far for people with type 2 diabetes. Our findings suggest that not only does canagliflozin significantly reduce the risk of heart disease, it also has many other benefits too. We found it also reduced blood pressure and led to weight loss.

ジョージ国際保健研究所のブルース・ニール教授は、サンディエゴで開催された米国糖尿病協会会議でプレゼンされた今回の発見が、非常にエキサイティングで、2型糖尿病を患う人々に対して真の希望を与えていると言いました。”冠状動脈性心臓病は、2型糖尿病患者の圧倒的な死因になっています。我々の研発見が、カナグリフロジンが、心疾患リスクを大幅に減少させるだけではなく、他に多くの効果を有してもいます。我々は、カナグリフロジンが、血圧を低下させたり、体重減少をもたらすことも同時に発見しています。”

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糖尿病は世界的に深刻化

2型糖尿病は世界中で急拡大しているので、私たちは、血糖値に対処するだけではなく、何百万という人々を、脳卒中や心臓病の非常に現実的なリスクから保護してくれる薬剤を必要としています。今回の研究は、オーストラリア人にとって、約65%の全心血管系死が、糖尿病や前糖尿病を患う人々において起き、糖尿病が末期腎臓病の主因にもなっているので、特に重要な意味を持っています。本研究は、血糖値降下薬に付随する心疾患リスクの減少を、同じように示している過去の研究による発見を補強してもいます。

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カナグリフロジンはSGLT2阻害薬

Canagliflozin is known as a SGLT2 inhibitor and is a relatively new type of drug that works by blocking the body’s reabsorption of sugar or glucose. This results in more glucose being released in urine and a drop in glucose levels. Most other diabetes drugs work by managing insulin levels.

カナグリフロジンは、SGLT2阻害薬として知られていて、人体の糖質(グルコース)再吸収を阻害することによって作用する、比較的新しいタイプの薬剤です。この事が、より多くのブドウ糖(グルコース)が尿中に放出されて、グルコース値(血糖値)低下につながります。他のほとんどの糖尿病薬は、インスリンレベル(インスリン値)を管理することで機能しています。

SGLT = sodium-glucose cotransporter = ナトリウム-グルコース共輸送体

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今回の研究の主要な発見

  • 要入院心不全リスクが33%減少
  • 糖尿病患者が重篤腎臓病になるリスクが40%低かった
  • 心疾患の包括的リスクが14%下がった
  • 30ヶ国1万人以上が関わる研究が、カナグリフロジンが、既に心臓病を患っている人だけではなく、全ての2型糖尿病患者にも保護を提供する事を示している。
  • しかし、糖尿病患者たちの下肢切断リスクが2倍高まった。

ニール教授は、”我々は、下肢切断のリスクが何故高まるのかは分からないので、この分野におけるさらなる研究が必要とされています。しかしながら、当面、我々は、この薬剤を、下肢切断リスクが高い患者に処方することに警告を促します。”と、言っています。

腎臓病に関連したカナグリフロジンの効果に関する追加研究が、今年後半に掲載されます。

致命的な心臓病や腎臓病のリスクと、下肢切断のリスクのどっちを取るかの選択みたいな感じですが、命に関わる場合は、下肢切断も止むを得ないのかもしれません。重大な副作用はあるのもの、この万能薬とも言えるカナグリフロジンを調べてみると、田辺三菱製薬製造販売、第一三共コ・プロモーションとなっていて、すっかり米国製薬剤だと思っていたら、どうやら日本製医薬品だったので驚きました。

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