自分が絶対に正しいと信念を曲げない人達はなぜそんなに頑ななのか?

独善的な人間というのは、自分達の信念を、例え、その道の専門家達が、その信念は誤っていますと優しく諭し、さらに、確たる証拠が、彼等の信念とは相反していたとしても、決して自分達の信念を曲げようとはしません。ケースウエスタンリザーブ大学による新しい研究が、社会にますます蔓延してきているように思える、宗教や政治などの個人的な信条に関する、極端な物の見方(捉え方)を説明するのに役立つかもしれません。

今回新たな2つの研究が、信心深い人とそうでない人(無神論者)の教条主義を駆り立てている人格特性を調査しています。彼等は、こうした2グループの教条主義を後押ししている物に、類似性、重要な違い、の両面が存在していることを明らかにしています。

post-truth(嘘も真実)な世界では真実は意味を持たない
”alternative facts、alt-facts(もう1つの事実)やalternative-truth、alt-truth(もう1つの真実)”は、昨今、政治的な意味合いでニュースになってきていますが、精神科医達は、既にそのコンセプトを熟知しています。というのも、ほぼ毎日のように患者達によって発言されているさまざまな形態のもう一つの事実を耳にしているからです。全ての人間が、ほぼ毎日のように日々の生活の中で、実際の現実なのか思い込みの現実なのかを区別する必要があり、ほとんどの人が全くの妄想と見なす主張や意見にどう対処すべきかが課題になっています。
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ドグマティズムと道徳観念

Studies help understand why some people are so sure they’re right

In both groups, higher critical reasoning skills were associated with lower levels of dogmatism. But these two groups diverge in how moral concern influences their dogmatic thinking.

両グループ共に、批判的論理思考スキルが高いと、教条主義が抑えられるのですが、道徳的思考が独善的思考に与える影響において差が見られます。

“It suggests that religious individuals may cling to certain beliefs, especially those which seem at odds with analytic reasoning, because those beliefs resonate with their moral sentiments,” said Jared Friedman, a PhD student in organizational behavior and co-author of the studies.

”信仰深い個人、特に、分析的・論理的思考とは相容れないように思える人達は、そういった信仰が彼等の道徳的情操と共鳴しているので、特定信条に固執する可能性があることを示唆しています。”と、本研究の共著者である、ジャレッド・フリードマン氏は言います。

フェイクニュース、ポストトゥルース、我々は何を信じればいいのか?
最近やたらと、ある関係筋・情報筋、あるいは、あるトランプ政権担当官等、ソース不明の情報を使った出所不明のニュースが頻繁にネット上を飛び交っていますが、ほとんどがデタラメのフェイクニュースと言っても過言ではありません。実際、ほとんどの場合、トランプ政権は、こういった報道をフェイクニュースとして一蹴しています。

“Emotional resonance helps religious people to feel more certain–the more moral correctness they see in something, the more it affirms their thinking,” said Anthony Jack, associate professor of philosophy and co-author of the research. “In contrast, moral concerns make nonreligious people feel less certain.”

”情動反応は、信心深い人達の信念を深めます(彼等が何かに見い出す道徳的正当性が高いほど、彼等の考えをさらに確かなものにしていきます)。”と、心理学准教授で本研究共著者アンソニー・ジャック氏は言いました。”対照的に、道徳的な懸念は、宗教心が全くない人々(無神論者)の疑念を深めます。”

feel less certainは、不確かに感じる、疑問を抱くといった意味合いですが、この場合、疑念を深めるとも訳せます。

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テロ行為さえも道徳的に思える

While more empathy may sound desirable, untempered empathy can be dangerous, Jack said. “Terrorists, within their bubble, believe it’s a highly moral thing they’re doing. They believe they are righting wrongs and protecting something sacred.”

共感が高いことは好ましく聞こえるかもしれませんが、その一方で、制御されていない剥き出しの共感はかなりの危険をはらんでいます。”例えば、テロリスト達は、彼等のバブルの内側で、自分達がやっている事が非常に道徳的だと確信しています。彼等は、自分達が世の中の誤りを正していて、何か神聖な物を守っていると信じ切っているのです。”

アメリカのリベラルがまさにこれです。不法移民に共感して、移民法完全無視で不法移民達を擁護しています。その不法移民が殺人犯であろうともです。そこには道理もへったくれもありません。あるのは、自分達が正しいことをしているという盲信だけです。米リベラルは基本的に無神論者なので、キリスト教的なモラルが彼等の行動の規範にはなりません。それが、敬虔なクリスチャンである保守派と相容れない原因になっています。リベラル対保守の戦いは、反モラル対モラルの戦いであるとも言えます。

リベラルメディアは何故フェイクニュースメディアに成り下がったのか?
トランプ氏は自分だけの真実が真実と信じ切っていると、多くの人々が氏を批判しています。トランプ氏が本気でそれが真実と信じているのか、嘘も百回言えば真実になるを実践しているのかどうかは分かりませんが、自分が真実と見なしたものだけが真実と思い込むことは、トランプ氏が体現したpost-truth politics (大衆迎合政治)において、氏の勝利によって市民権を得たとも言われています。大衆を扇動するためには真実は必要なく、誇張と虚言を繰り返す事で、それがmeme(ミーム)になって、大衆の心を掴むということのようですが、実際は、リベラルメディアがトランプ氏の語る真実を嘘と決め付けているだけです。
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トランプ大統領を支持する福音主義者

In today’s politics, Jack said, “with all this talk about fake news, the Trump administration, by emotionally resonating with people, appeals to members of its base while ignoring facts.” Trump’s base includes a large percentage of self-declared religious men and women.

昨今の政治において、フェイクニュースについて、あれやこれやと言われている中で、トランプ政権は、人々と感情的に共感し、真実に背を向ける一方で、政権支持層に取り入っています。トランプ氏の支持母体は自称敬虔なキリスト教信者達を多く含んでいます。

本当のクリスチャンならトランプ氏を支持できるわけがないということを言っています。それが、トランプ支持者を自称敬虔なクリスチャンだと批判しているわけです。リベラルは、自分達の真実が常に真実であるとは限らないということを知る必要があります。

自分が真実だと主張する真実が必ずしも真実であるとは限らない
真実とは何なのか?現在は、post-truthやalt-truthという言葉がネットに蔓延していますが、 そういった言葉が出現した理由は、フェイクニュースメディアが垂れ流すデマ記事に対抗するために、リベラルメディアが垂れ流すフェイクニュースのanti-thesis (アンチテーゼ)として、保守派がもう1つの真実があることを訴求するために使うようになったからです。リベラルにとっての真実と、保守派にとっての真実の2つの真実が存在するということで、ほとんどの場合、保守派の真実が真実になっています。
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神の存在を完全否定する無神論者達

At the other extreme, despite organizing their life around critical thinking, militant atheists, “may lack the insight to see anything positive about religion; they can only see that it contradicts their scientific, analytical thinking,” Jack said.

キリスト教原理主義者達の対局にいる、過激派無神論者達は、批判的思考で自身の人生を方向付けしているにもかかわらず、宗教の良い面を全く見ようとはせずに、宗教を自分達の科学的・分析的思考に相反するものとしてしか受け取ることができません。

米国のpolitical spectrum(政治的スペクトル)においては、極右と過激な無神論者である極左はスペクトルの対極に位置し、絶対に相容れない存在となってしまっています。極右がwhite supremacistだとすれば、極左はantifaやBLM(black supremacist)に当たります。極右がクリスチャンである一方で、極左は無神論者(Marxist)です。極右と極左に共通している唯一の政治思想がanti-Israel(anti-Semitism)です。しかしながら、極左がナチスのようにpro-Islamなのに対し、極右は徹底したanti-Islam(Islamophobia)です。共和党とトランプ大統領は極右を猛烈に批判していますが、民主党はBLMを賞賛し、リベラル達はBLMを神のように崇めています。これが今のアメリカの最大の問題となっています。つまり、もし、11月の選挙で民主党が大統領府、上院、下院を掌握すれば、当然、連邦最高裁も過激なリベラルが発言権を得ることになります。民主党がantifaをコントロールできずに、さらに、BLMを崇拝している以上、アメリカで共産革命が起こる危険性があるということです。

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