ヘムが急性骨髄性白血病の進行の鍵を握っていた

セントジュード小児研究病院の研究者達は、極めて侵攻型の急性骨髄性白血病(AML)が生き残ることに、一種の分子の電池である、ヘムと呼ばれる小分子の産生に左右されることを発見しています。研究者達は、この脆弱性の発見が、ヘム合成を阻害することで、白血病性細胞を破壊する、新しい標的薬剤への道を指し示してくれていると言っています。

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ヘモグロビン

Discovery points to drugs that would ‘short-circuit’ deadly leukemia

Led by John Schuetz, Ph.D., a member of the St. Jude Department of Pharmaceutical Sciences, the research appears today in the scientific journal JCI Insight.

セントジュード小児研究病院薬学部の一員であるジョン・シュッツ博士が主導している今回の研究は、科学雑誌JCI Insightに掲載されています。

Heme is best known as a component of oxygen-carrying hemoglobin in red blood cells. However, heme also plays essential roles in transporting electrons in biological processes. Among these roles is the machinery for respiration in the cell.

ヘムは、赤血球に含まれる酸素運搬成分であるヘモグロビンとして最も良く知られています。しかし、ヘムは、生物過程における電子輸送にも、大きな役割を果てしています。この種の役割の中には、細胞内での呼吸機構も含まれます。

MYCNとUROD

Their first clue to heme’s role arose from a computer search. Using the extensive St. Jude genomic database, researchers searched for other genes that were abnormally switched on in a virulent form of AML that is driven by an oncogene called MYCN. This gene is a switch that activates a range of other genes. The scientists pinpointed a particular gene called UROD as being highly activated in the leukemia–a critical finding since UROD is part of the molecular machinery that synthesizes heme.

ヘムの役割に対する彼等の最初の手掛かりは、コンピュータ検索から生まれています。セントジュードの大規模なゲノムデーターベースを利用し、研究者達は、MYCNと呼ばれる腫瘍遺伝子によって引き起こされる悪性型のAMLで、異常にスイッチが入れられている他の遺伝子を探し出しました。この遺伝子は、他の一連の遺伝子を活性化するスイッチで、研究者達は、白血病で高度に活性化されるURODと呼ばれる特定遺伝子を突き止めました。URODが、ヘムを合成する分子機構の一部であることから、非常に重要な発見になっています。

Especially significant, Schuetz said, was the finding that MYCN-driven leukemias with the most over-activated UROD were far more lethal.

特に重要なのは、URODが最も過剰に活性化されているMYCNが引き起こす白血病が、はるかに致命的であるという発見でしたと、シュッツ博士は言いました。

ヘムが白血病を悪化させる

In the laboratory, the researchers found that cells with over-activated MYCN consumed more oxygen and depended on the production of heme to propagate–called self-renewal–as well as to become cancerous. Indeed, the scientists found that suppressing heme production prevented self-renewal.

実験室で、研究者達は、MYCNが過剰に活性化された細胞が、より多くの酸素を消費し、癌化に加えて、増殖(いわゆる自己再生)するのにも、ヘムの産生に依存していることを明らかにしています。実際、科学者達は、ヘム生産抑制が、自己再生を阻害する事を発見しています。

A key finding was that the researchers could block cancer cell self-renewal in the MYCN cells by blocking heme synthesis.

鍵となる発見は、研究者達が、ヘム合成を阻害することによって、MYCN細胞でのがん細胞の自己再生をブロックできたことでした。

ヘム合成を断つことが、急性骨髄性白血病の治療につながるみたいです。今後のさらなる研究が必要みたいですが、かなり期待できそうな治療法なように思えます。

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