イタイイタイ病で有名なカドミウムが子宮内膜癌発症リスクを高める

31000人以上の新しい子宮内膜癌患者が、2017年に診断される予定です。PLOS One誌に現在掲載中の5年間の観察研究により、ミズーリ大学の研究者達は、腎臓、肝臓、甲殻類等の食品や煙草に含まれることが多い金属、カドミウムの水準が高い女性が、子宮内膜癌のリスクが高まることを発見しています。それは、研究者達が期待している、女性に4番目に多い癌を予防するための、新しい治療法もしくは介入治療をもたらしてくれる観察結果です。

カドミウムが子宮内膜癌の危険因子

Increased endometrial cancer rates found in women with high levels of cadmium

“Cadmium is an estrogen-mimicking chemical, meaning it imitates estrogen and its effects on the body,” said lead author Jane McElroy, Ph.D., associate professor in the Department of Family and Community Medicine at the MU School of Medicine. “Endometrial cancer has been associated with estrogen exposure. Because cadmium mimics estrogen, it may lead to an increased growth of the endometrium, contributing to an increased risk of endometrial cancer.”

”カドミウムはエストロゲン様化学物質で、その金属が、エストロゲンとそれが体に与える作用を模倣している事を意味しています。”と、ミズーリ大学医学部家庭・地域医学科准教授ジェーン・マッケルロイ博士は言いました。”子宮内膜癌は、エストロゲン暴露と関連付けられてきています。カドミウムがエストロゲンによく似ているので、それが、子宮内膜がんのリスク上昇に寄与する、子宮内膜の増殖を増大させる一因になっているのかもしれません。”

“We all have cadmium present in our kidneys and livers, but smoking has been shown to more than double a person’s cadmium exposure,” McElroy said. “Also, we recommend being attentive to your diet, as certain foods such as shellfish, kidney and liver can contain high levels of cadmium. You don’t necessarily need to cut these from your diet, but eat them in moderation. This is especially true if women have a predisposition to endometrial cancer, such as a family history, diabetes or obesity.”

”我々全てが、腎臓や肝臓にカドミウムが蓄積されていますが、喫煙が、人のカドミウム暴露を倍以上に増加させることが明らかにされています。また、我々は、甲殻類、腎臓、肝臓等の特定の食品が、高濃度のカドミウムを含んでいる可能性があるので、食事に注意を向けることを推奨しています。必ずしもこういった食品を食事から取り除く必要はないのですが、量を控えめにして食しましょう。この事は、もし、女性が、家族歴、糖尿病、肥満などの、子宮内膜がんに対する素因を持っているならば、ことさら当てはまります。”

カドミウムはいろんな意味で体に悪いので、なるべくなら、摂取しないことに越したことはないのですが、そうするには、マグロなんかの回遊魚は極力食べないようにするのが、ベストであると、欧米ではそう喧伝されています。こういった魚類は、水銀、PCB、鉛、カドミウム等の有害物質を多く含んでいるので、特に、妊婦は食べないように推奨されています。子宮内膜がんになりたくなければ、喫煙を止め、カドミウムを摂取しないようにしましょう、というのが今回の研究の肝のようです。