心臓病、糖尿病、心血管代謝疾患の予防には運動が効果的

Frontiers in Physiologyに掲載された新しい研究が、High-Intensity Interval Training(高強度インターバルトレーニング、HIIT)が、個人のインスリン耐性レベル(糖尿病の主要危険信号)にかかわらず、2型糖尿病の発症リスクを低減するための、効率的かつ効果的な方法であることを示唆しています。インスリン耐性が高くなることは、人体が、主に、筋肉(~80%)と肝臓内でグルコース(ブドウ糖)を処理する手助けをしているホルモン、インスリンに反応しにくくなり始めることを意味していて、この障害が、糖尿病を引き起こします。これが起きないようにするには、周知の高インスリン耐性のような危険因子を持つ患者達は、たいてい、もっと体を動かすように指導されますが、運動は、万人に対して同じような効果は発揮しません。

高強度インターバルトレーニング

HIIT helps combat high insulin resistance — a warning sign for diabetes

This variability in response to exercise is well known, but has usually been investigated in people undergoing traditional endurance exercise programmes. High-Intensity Interval Training (HIIT), a more recent alternative to these exercise programmes, is more time-efficient and has been shown to improve different health-related metrics in other cohorts.

運動応答におけるこのばらつきは、よく知られていましたが、通常は、従来型の耐久力運動プログラムを行う人々に対して調査されてきました。この種の運動プログラムに代わる最新の選択肢であるHIITは、より時間効率に優れ、他のコホートにおいて、さまざまな健康関連メトリクスを向上させることが証明されています。

運動が糖尿病リスクを軽減

Professor Izquierdo and his team therefore set out to see if a HIIT programme could help more people cut the levels of insulin and glucose in their blood and lower their risk of developing type-2 diabetes, regardless of their level of insulin resistance. Other measures such as weight, blood pressure and waist circumference, which are associated with other cardiometabolic diseases like high blood pressure, were also monitored. The team’s goal was to find an efficient way of reducing people’s risk of developing cardiometabolic diseases in the future, and to work out which people will benefit from which exercise programmes most.

イスキエルド教授と彼のチームは、従って、HIITプログラムが、インスリン耐性レベルにかかわらずに、もっと多くの人々の血中インスリン・グルコースレベルを減らし、2型糖尿病発症リスクを軽減できるのかどうかを確認することにしました。高血圧症のような、他の心血管代謝疾患に関係がある、体重、血圧、胴囲等の他の指標も測定されました。チームの目標は、将来の心血管代謝疾患発症リスクを軽減するための効果的な方法を発見し、どのエクササイズプログラムが、人々に効果的なのかを割り出すことでした。

運動は健康度を上げる

HIITプログラムによって、インスリン耐性レベルにかかわらず、被験者達の心血管代謝健康指標が改善されています。より大きな危険リスクを抱えるグループの女性達に対して、より運動効果が高く、特に、血圧や血中グルコース・インスリンレベルに効果的なようです。インスリン耐性レベルにかかわらず、体重と体脂肪が、エクササイズプログラム後に減少しています。

本研究は、運動プログラムに無応答な人々に対する、運動療法以外の効果的な介入療法を見つけ出すためのさらなる研究を続けているみたいです。

糖尿病や心臓病の予防には運動が効果的ですが、必ずしも、全ての人々に当てはまるとも限らないようです。遺伝的な要素も関わってくるらしいので、そいういった人々に合った予防法の開発が必要みたいです。しかし、運動が健康度を上げることは確かなので、運動はした方がいいと思われ、ただ、激しい運動をする時は、事前に医師の判断を仰ぐ必要もあります。