抗生物質が腸内細菌叢(腸内フローラ)に干渉して免疫力を弱める

新しい研究が、腸内細菌の多様性を損ねることが、病気と戦うための免疫系の能力に悪影響を与えることを示唆していて、医者が抗生物質の乱用を慎むべき、もう一つの理由が付け加えられています。バージニア大学医学部の研究者達が、抗生物質の使用が、免疫細胞の一種である好中球が、感染(症)に対抗する能力を弱め、人体に侵入する微生物への備えである、腸の障壁を弱体化させることを見つけ出しています。

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抗生物質が腸内細菌叢を破壊する

Antibiotics found to weaken body’s ability to fight off disease

“Neutrophils play an important role as a first-line ‘innate immune response’ when foreign pathogens invade,” said researcher Koji Watanabe, PhD. “We found that antibiotic disruption of the natural microbes in the gut prevented this from happening properly, leaving the gut susceptible to severe infection.”

”好中球は、外部から病原菌が侵入した際に、先天性免疫応答の最前線部隊としての、重要な役割を果たしています。我々は、抗生物質によるヒト常在腸内細菌破壊が、この好中球の重要な役割を妨害し、腸を、重症感染に対して脆弱にしてしまいます。”

The researchers then used lab mice to determine how the decrease in natural intestinal flora might be worsening the disease. They found that antibiotics disrupted the mice’s gut microbiomes, decreasing the activity of neutrophils and blocking these important white blood cells from responding when needed. This left the gut insufficiently protected. In essence, the gut’s guards did not respond when called and the invaders could march right in.

研究者達は、その後、常在腸内フローラの減少が、どのようにして、病気を悪化させ得るのかを見極めるために、ラボマウスを使いました。彼等は、抗生物質が、ネズミの腸内微生物叢を破壊して、好中球活性を減退させ、これら重要な白血球が、必要時に応答することを妨害してしまうことを発見しています。この事が、腸を危険にさらしてしまいます。要するに、腸の番人が、招集を受けた時に応答せず、侵略者が、無人の野を行くが如く侵入してきます。

In addition, the intestinal barrier that protects against disease was compromised. The disruption of the microbiome reduced production of a key cellular protein vital to the barrier’s effectiveness.

さらに、病気から身を守る腸関門が機能しなくなります。腸内細菌叢の破壊が、その関門の有効性に必要不可欠である、重要な細胞タンパク質の産生を減少させてしまいます。

抗生物質の乱用は、多剤耐性菌やクロストリジウム・ディフィシルのリスクを増加させるだけではなく、白血球機能をも損ねてしまいます。つまり、滅多矢鱈に抗生物質は使わずに、本当に必要な時だけ使うようにすべきみたいです。破綻寸前の医療制度を考慮した、医療費削減の観点からも、医者はやたらと薬を処方しない方がいいのかもしれません。

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